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染雀珍品堂

2007/11/17 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 林家染雀 「位牌丁稚」
  • 桂文華 「高宮川天狗酒盛」
  • 林家染雀 「綿屋火事」
    ―― 中入り ――
  • 林家染雀 「染替桜姫雀文章」 (歌舞伎「桜姫東文章」より)


 繁昌亭からワッハ上方へ移動。今回の染雀さんの会は《珍品堂》と銘打ってめずらしいネタを掛けると云うことで、たのしみにしてました。
 上のワッハホールが『桂雀三郎独演会』と云うことで入りが心配でしたが、なんやかんやで 50 人くらいになりました。なかなかの入りです。


 まずは染雀がごあいさつ。この日は各所で落語会が多いこともあってか、手伝いがまったくおらず、楽屋は染雀とゲストの文華(と三味線さん)だけとか。雑事も多く、パンフレットも作れなかったそう。
 ケチの小咄から「位牌丁稚」へ。ケチの旦那の芋の値切り方を真似て、仏師屋へつかいに行った丁稚が位牌の代金を値切る。旦那のケチり具合がかなりムチャ。それを真似る丁稚もおかしい。サゲはエグいが。

 ゲストの文華の「高宮川天狗酒盛」は『東の旅』の一節とのこと。汚い格好で旅する喜六と清八が金持ちの振りして宿屋へ泊まるも、引っ込みがつかなくなって夜逃げ。その途中に山賊に出くわし‥‥って噺。木の上に逃げた喜六と清八だったが、喜六が小便を漏らすわ大便を漏らすわ‥‥。途中からの展開も汚いが、サゲもバカバカしい。

 ふたたび染雀。「綿屋火事」は艶笑噺。火付けや偽金が大罪だった時代背景をマクラに。綿屋の旦那が亡くなり、後家のお絹が綿屋の旦那の弟と結婚することになるが‥‥と云う噺。途中からのなんともバカバカしい展開が艶笑噺らしい。

 中入りをはさんで、歌舞伎「桜姫東文章さくらひめあずまぶんしょう」を桂あやめが落語化した「桜姫花菖蒲文章さくらひめあやめぶんしょう」を、さらに染雀が手を入れて「染替桜姫雀文章そめかえてさくらひめすずめぶんしょう」に。副題が「仕方噺百均劇場」で、百均ショップで買ってきた小道具を使っていろいろに見立てると云う趣向。
 マクラ代わりに「五段返し」を謡い、さらに踊りも披露。噺の方は、桜姫の数奇な運命をたっぷりと。


 染雀さんが演りたいことをたっぷり盛り込んだ感じでした。
 ネタはいずれも廃れる理由がわかるような気がしましたが、そう云うことも含めて伝え残してゆくことも、文化・風俗の伝承として必要かもしれませんね。

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