繁昌亭夜席 大阪大学同窓落語会
2007/11/19 @天満天神繁昌亭
- 林家染左 「みかん屋」
- 林家染雀 「掛け取り」
- 旭堂南海 『赤穂義士銘々伝』より「矢頭右衛門七」
―― 中入り ―― - 中川桂(大阪大学講師)・南海・染雀・染左 《座談会》
- 笑福亭福笑 「葬儀屋さん」 (作:笑福亭福笑)
ここんところ企画会が続いている繁昌亭夜席。今回は大阪大学出身の芸人の会とのこと。なぜか福笑さんがゲスト出演です。
月曜の夜で正直、入りが心配だったんですが、2 階席にも入ってそこそこの入りに。阪大関係者もかなり詰めかけてたようです。
トップは染左。まわりから「なんちゅう嫌味な会や」と云われてたそうな。「みかん屋」を小気味良いテンポで。人物表現がきっちりしてるんで、安心して聴いてられる。
つづいて染雀。マクラで羽織に関する豆知識。寄席で次の演者が来ると楽屋口に放ってあった羽織が引かれたと実際に放ってみると、すぐに引かれてドンドン。染雀はあわてて「時間いっぱい演りますよ」と「掛け取り」を。狂歌、浄瑠璃、歌舞伎の好き者を見事に追い返し。演ってる染雀本人がいちばんたのしそう。
中トリの南海は逆に「IQ が高い」と強調しつつ、学生時代の引越の思い出を。唯一の持ち物である布団一式を持って阪急電車に乗ろうとするも、駅員に止められる。一計を案じ、布団を身体に巻き付けて「服です」と云うと、すんなり通してもらえたとか。
たっぷり笑わせてから、『赤穂義士銘々伝』より孝行息子の矢頭右衛門七の話を、ウソかマコトか、笑いたっぷりでグイグイ引き込む。
中入りをはさんで、中川桂(大阪大学講師/染左の実兄)氏の進行で南海・染雀・染左と座談会。3 人とも、阪大出身で得をしたようなことはほとんどないそう。うだうだ話にもどことなく知性が感じられたような。
トリは(なぜか)ゲストの福笑。観客の雰囲気を掴みかねてるようで、いろいろとマクラを振るも、どうも演りにくそう。
微妙な空気感のまま「葬儀屋さん」へ。噺に入ればさすがは福笑、徐々に観客を福笑ワールドへ引き込む。ただ、やはり意識しすぎてたか、いつもの爆発力は発揮できてなかったかも。それでも「手ぶらでは来はらへんがな」「そや、祝儀持って来よる!」では客席から「祝儀!」のリアクションあり。
前半にきっちり、最後に爆笑、色変わりに南海さんの講談や座談会もあって、番組構成も良かったと思います。満足度高しの会でした。
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コメント
この日は私も伺ってましたが、お会い出来ず残念です。
染左さんは、先日ご一緒する機会が在りましたが
高座ともども真面目なお方で
これからが楽しみですね~。
またどちらかの寄席でご一緒出来た際には
宜しくお願い致します。
投稿: 桃葉 | 2007.11.25 17:59
>> 桃葉 さん
マニアックな会をチョイスされましたねぇ。:o)
染左さんとご一緒されたのは、お茶子されたときですね。
繁昌亭の高座デビュー、おめでとうございます!
投稿: わさび | 2007.11.25 19:46