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笑福亭三喬独演会

2007/11/2 @大阪厚生年金会館 芸術ホール

  • 笑福亭喬若 「へっつい盗人」
  • 笑福亭三喬 「ちりとてちん」
  • 笑福亭三喬 「我家のアルバム」
    ―― 中入り ――
  • 松旭斉小天正 《マジック》
  • 笑福亭三喬 「一文笛」

※ 第八回


 吉朝ファンで、いまではすっかり三喬派の C さんに誘われるまま、初めて三喬さんの独演会へ。芸術ホールでどれくらい入るのかな?と思ってたんですが、さすがに 2 階席はパラパラでしたが、1 階席(600 席)はほぼ埋まった感じ。スゴいですね。
 入場時にしっかりしたプログラムを手渡されました。なかにある三喬さんのごあいさつもシャレてて(ダジャレの連発で)おもしろいですし、豊田善敬(芸能史研究家)さんによる「『一文笛』のはなし」も興味深い。こう云ったちょっとした読み物も嬉しいですね。


 まずは三喬一門の筆頭弟子、喬若。独特の間で携帯電話オフを促してから「へっつい盗人」を。金のない喜六と清八が、宿替えの祝いの品にしようとへっついを盗みに行く。この喜六のボケ具合が強烈で、ちょっとクサいくらい。

 三喬の登場に「待ってました!」の声が掛かる。今年の東京での独演会で「ちりとてちん」を演ったところ、アンケートに「もっと上方らしいネタが観たかった」と書かれ、意地になって大阪でも演ることにしたそう。
 東京・秋葉原のメイド喫茶へ行った話でたっぷり笑わせてから、その「ちりとてちん」へ。なにを出されても「初めてでございます!」と喜ぶ喜六の様子がたのしい。後半の、なにを出しても「しょーもない!」と切り捨てる竹も、三喬が演るとどことなく憎めない感じがチラホラ。竹が長崎名産の《元祖》と《本家》の違いを説明するに《赤福餅》と《御福餅》を引き合いに出し、旦那が「それ、どっちもあかんのと違うか?」。竹曰く、ちりとてちんは「目ピリ鼻ツン」が食べ頃。

 着替えた三喬がつづけて「我家のアルバム」。三喬一家(三喬、妻、娘、息子)のエピソードをおもしろおかしく。「日本人として日本の歴史は知っとくべき」と云う三喬に対し、受験に関係ないことはまったく勉強しない子どもたちとのやりとりがたのしく、なぜか弟弟子の右喬も登場。これがまたおもろい。ビールにまつわる妻のエピソードから、最後はビールづくしでシャレのめして締め。

 中入りをはさんで、小天正のマジック。初めて観たがしゃべくりがおもしろく、コメディー・マジックと云うよりもマジック・コメディーの趣。それでも最後はちょっと不思議に。お見事。

 トリの三喬は、元刑事に聞いたスリの話をマクラに「一文笛」。桂米朝の作だが、三喬が「お古いところを聴いていただきます」と云ったのに違和感がない、もう古典と云って差し支えない噺。
 スリが主役で泥棒噺と云えなくもないが、職人としてのプライドを持つスリの心情描写がメイン。人情味よりも人間味に焦点を当て、入れ事なくきっちりと丁寧に、それでも三喬らしい空気・雰囲気が高座に。ネタ下ろしとは思えない、上手さが光る一席。


 たっぷり三喬ワールドを堪能した、そんな感じの独演会でした。三喬さん独特のやわらかさが心地良かったです。
 喬若さんの「へっつい盗人」はトリの三喬さんの「一文笛」とネタが付くようにも思うんですが、素人と玄人やから OK なんかな?とか、三喬一門では泥棒ネタなら OK なんなんかな?とか、ちょっと考えてしまいました。
 会場の大阪厚生年金会館が来年 9 月末で閉館になりますんで、次の会場がどこになるのか気になるところ。大阪城ホール?

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コメント

わさびさん、こんにちは♪
私にとってはマクラも落語も会場の雰囲気も
100点満点の落語会でした☆
今度は大阪城ホール・・・???
楽しみですね~(笑)

(トラックバックの不手際でご迷惑をおかけしました。いつもながらすみませんです。)

投稿: ゴマちゃん | 2007.11.05 11:03

>> ゴマちゃん
ほんわかムードでええ感じでしたねぇ。
来年の大阪城ホールがたのしみです。:o)

投稿: わさび | 2007.11.05 16:58

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