平穏亭 桂あさ吉お噺会
2007/12/26 @Gallery HAY-ON-WYE
【今回はぜんぶ英語落語だぜぃ!】
- 桂あさ吉 「Time Noodle」
- 林家染太 「Eye Doctor」
- 桂あさ吉 「KAKIWARI」
※ 第 3 回
開場前に到着したんですが、とにかくこの会は出足が悪いです。開演頃にもぞろぞろお客さんがくるんで、ちょい押してのスタート。
結局 30 人くらい入ったんですが、そのうち 3 分の 1 くらいは外国人。ほかのお客さんもほとんどが英語学校関係者のようでした。
まずはあさ吉がイントロダクションとして、お囃子紹介代わりに笛の演奏。三味線の稽古で譜面のめくり方をほめられたエピソードや、某元首相の失敗談をマクラに英語版「時うどん」。昔の時刻の解説はせずに、現在の 9 時と 5 時で。代金は 16 文とそのままだが、これでもとくに問題なし。うどんと出汁のすすり方はあいかわらずの超絶技巧。かまぼこは Fish Cake、やわらか過ぎるうどんを食べたときは“Umm... Becha-Becha”。最初から最後まで、ほぼ全編英語。
染太は日本語で英語に関するマクラから、英語で「猿の運転」の小咄をはさんで、英語版「犬の目」を。ときどき日本語でフォローしながら。あさ吉に比べるとまだ演り慣れてない印象。
あさ吉の 2 席目は、ビザ発行の面接で「物云う花」の小咄を英語で演ったときの話で爆笑を誘ってから、英語版「書割盗人」。描いてもらう家財はわかりやすく変えつつ、日本語も交えながら。盗人の“... in my mind”(~のつもり)の繰り返しがたのしい。
3 席で 1 時間ちょい。英語落語の会としてはこれくらいの時間割りでちょうど良いと感じ。外国人もよく笑われてましたし、英語学習の教材として十分使えると思います。ええ雰囲気の会でした。
英語できっちり演らなければならないこと、アドリブが利かないことを考えると、本来のあさ吉さんらしさが活かされないようにも思いますが、これもまたあさ吉落語なんですよね。不思議な噺家さんです。
2 月 26 日(火)の『桂あさ吉英語落語独演会』では英語版「茶の湯」のネタ下ろしを演るそうです。こちらもたのしみ。
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