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生喬のスイートテン落語会

2007/12/27 @大阪市内某所

  • 笑福亭生喬 《ごあいさつ》
  • 笑福亭たま 《ショート落語》
  • 桂つく枝 「田楽喰い」
  • 桂こごろう 「水屋の富」
    ―― 中入り ――
  • 林家花丸 「鉄の誓い」 (作:佐和良春雄)
  • 月亭遊方 「酔いどれ交番所」 (作:月亭遊方)
  • 笑福亭生喬 「ぞろぞろ」
  • 生喬夫妻 《ごあいさつ》


 生喬夫妻の結婚 10 周年を記念した、生喬夫人プロデュースの会が実現。演者・演目はおたのしみでした。
 生喬さんの会(『生野弁天寄席』と『生喬まるかじりの会』)の DM 名簿から選抜されたお客さんに案内が送られ、会場には 50 人ちょいのお客さんが集まりました。


 まずは生喬による会の趣旨説明。開催には、周囲に情報が漏れないようになど、いろいろと気を遣ったそうな。

 落語の部のトップは生喬夫人のお気に入りのひとり、たま。生喬の会とたまの会がバッティングしたとき、夫人が生喬に「たまの会に行って良い?」と訊くと、生喬が「ほんだらおまえ、たまと結婚せえや!」とキレたとか。
 ショート落語も生喬夫人セレクション。いきなり「SM 夫婦」から始まり、ギリギリの「本質はいっしょ」や「ドラえもんとのび太が文枝師匠だったら」など。

 つづいてつく枝が「別にめずらしいことないでしょ」。生喬夫人とつく枝夫人の対比をマクラに、師匠の文枝に勧められて演るも「おまえに向いてへんわ」と云われた「田楽喰い」。つく枝が演ると、みなが飲み助と云うより食いしん坊に見えてくる。ん廻しの云い立てに独自の工夫が。ながながと歌ったわりに 1 本だけだったりがたのしい。

 中トリはこごろう。生喬とこごろうの入門前後の話から、もともとこごろうファンだった生喬夫人と生喬との馴れ初めを赤裸々に暴露。
 ネタはめずらしいところで「水屋の富」。床下に隠した富くじの当選金が気になって、水屋の仕事はおろか睡眠もままならなくなる男の噺。悪夢にうなされ徐々に疲労困憊となる水屋の表情をこまやかに。

 中入りをはさんで、長ぁ~いシャギリのあと、顔を両手で隠して登場した花丸は「なんの意外性もなくてすいません」。「鉄の誓い」は「優勝祝い」と云う新作台本に花丸自身が手を入れて以前に数回演ったことのある噺で、もう演ることはないと思ってたそう。
 学生相撲の孫とその祖父とのやりとり。ふたりのキャラクターが独特で、祖父の「いけるか? やれるか? 大丈夫か?」の繰り返しにおかしみが。この噺があったからこそ花丸の「幸助餅」がある‥‥とは、後の生喬の弁。

 つづいて登場した遊方は最近の生喬夫人のお気に入りで、生喬から夫人へのサプライズ・ゲスト。遊方自身も会の趣旨を前日まで知らなかったとか。場違いなところに出てきたなぁと云う表情で「よぉ考えたら、そない生喬のこと知りません」。
 夫人が生喬におもしろかったと云っていた「酔いどれ交番所」は、深夜の交番の警察官と、そこを訪れた酔っ払いとのやり取り。後半は紛らわしい通報をする酔っ払いを警察官が懲らしめる展開で、高座の上で七転八倒の大熱演。おもしろさパワー・アップ。

 トリの生喬は、マクラにここまでの番組についてあれこれ語りつつ、これが生喬から出演者への謝辞のよう。
 長い噺ではありませんと断ってから「このお噺は、大阪の野漠と云うところにいたラクダの卯之助と云う男が、一切関係ありません」としゃれのめしてから「ぞろぞろ」へ。茶店の老夫婦やそこを訪れる客、茶店の向かいの床屋の親父を表情豊かに。

 最後に夫婦揃ってごあいさつ。万雷の拍手で終演。


 ラクゴリラ+ゲストの構成で、しかもめずらしい噺も観られて、番組的にも美味しい会でした。お客さんの反応もあったかく、生喬夫妻にとって結婚 10 周年の良い記念になったと思います。客の立場としては 20 周年に期待!です。

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コメント

うわ~めっちゃ楽しそうな会ですね。
毎度、わさびさんの情報力に感服致します。
来年もご指導宜しくお願いします~。

投稿: 桃葉 | 2007.12.29 17:38

>> 桃葉 さん
この会は生喬さんの会の名簿から DM が送られた人が集まりました。
番組は生喬夫人プロデュースだったんですよ。

投稿: わさび | 2007.12.29 22:45

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