« 繁昌亭昼席 | トップページ | 全日本プロレス - 2007 世界最強タッグ決定リーグ戦 »

繁昌亭夜席 土よう寄席

2007/12/8 @天満天神繁昌亭

【染丸一門会】

  • 林家染吉 「子ほめ」
  • 林家竹丸 「千早振る」
  • 林家染丸 「小倉船」
    ―― 中入り ――
  • 林家笑丸 「看板の一」
  • 林家花丸 「幸助餅」


 昼席のあと、うどんで腹ごしらえして夜席へ。この日は染丸一門会で、しかも花丸さんがトリと云うことで期待大。
 会自体の発表が遅かったこともあって入りが心配でしたが、満員御礼。それでも、いつも見かけるお顔はほとんどありませんでした。おそらく雀三郎さんの会に結集してたんではないかと推測します。


 開口一番は入門 3 か月の染吉。繁昌亭初舞台とのこと。「子ほめ」を習ったとおりゆっくり丁寧に 20 分。おかしみよりもほほえましさが前面に出た高座。

 つづく竹丸の「千早振る」は、花丸と違ってごくオーソドックスに。物知りの男が歌の意味を知らないことをごまかそうとするくだりがたっぷりめで、途中から半ギレになるあたりがなんともおかしい。

 中トリの染丸は、マクラで今回の一門会の顛末をいろいろ。染丸一門が《染派》と《丸派》があって、今回は(前座の染吉は別として)丸派で組んでみたそう。師匠より先にネタを決めた花丸に対抗して(?)めずらしい噺をと「小倉船」にしたが、丸派はハメモノが打てない。唯一打てる花丸も出番なのに到着が遅れていて、仕方なく白塗りでポトフを作っていた染雀を急遽呼び出したとか。ドラマ『ちりとてちん』の話も。
 乗り物の話から酒手の位置付けを振っておいて本編へ。前半は軽快に、初めて聴く《風鳥火鳥》の噂話も。船客同士の《考えもん》もトントンと。
 落とした財布を捜しにフラスコに入って海の底へと降りてゆく後半は、ハメモノもふんだんに入って賑やか。芝居噺は染丸の真骨頂。サゲの「あんたら猩々やろ、酒手にたこつくわ」は理解されたか?

 中入りをはさんでの笑丸は、いつもよりややカタい印象。自虐的マクラいろいろから「看板の一」へ。前半は、親父っさんの江戸弁にややブレがあったのが残念。凄味ももう少し欲しかったところ。
 一方、お調子者が親父っさんのマネをして怪しい江戸弁で賭場に乗り込む後半は、どんどん上がるテンションが笑丸にピッタリ。お調子者へのツッコミが秀逸。

 トリの花丸は「幸助餅」をたっぷりと。人情噺で湿っぽくなりがちなところを、要所に笑いをはさんでほぐしつつ、幸助と雷とのやり取りを丁寧に。とくに雷の貫禄と、幸助の喜怒哀楽の描き方がお見事。
 最後に「持ち(餅)つ持たれつのお噂でございます」と、またまた花丸らしい幕引きに。


 いやはや、花丸さんの工夫はさすがですね。「三十石」と云い、今回の「幸助餅」と云い、締めくくりのちょっとした言葉でやわらかい雰囲気をよりいっそう際立たせています。
 今回は納得の花丸さんはもちろん、染丸さんもたっぷりでしたし、笑丸さんへの期待感も高まりましたし、充実の会でした。

天満天神繁昌亭
染丸@web

|

« 繁昌亭昼席 | トップページ | 全日本プロレス - 2007 世界最強タッグ決定リーグ戦 »

コメント

偶然に出掛けた繁昌亭、とっても充実の楽しい一門会でした!
「小倉船」も「幸助餅」も初めて聴く噺で堪能ですが、わさびさんのブログで、またまた発見がたくさんでした。

でも「小倉船」のサゲ、猩々と酒手がよく分からず、結局理解できていません・・・><

投稿: 築地の柳 | 2007.12.15 23:24

>> 築地の柳 さん
猩々は大酒飲みの生き物で、酒手は駕籠屋が駕籠賃とは別に請求する酒代。
いくら駕籠賃が安くても、大酒飲みの猩々やと酒手をたんまり取られるわ‥‥ってサゲです。
吉朝さんが演られるときは、マクラで猩々の解説を(ネタバレ覚悟で)されてました。
現代では通じないサゲをどう処理するかは古典落語の課題ですね。

投稿: わさび | 2007.12.16 00:27

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 繁昌亭夜席 土よう寄席:

« 繁昌亭昼席 | トップページ | 全日本プロレス - 2007 世界最強タッグ決定リーグ戦 »