新世紀落語の会
2007/12/11 @天満天神繁昌亭
- 桂三幸 「初恋」 (作:桂三枝)
- 旭堂南海 「名奉行鍋島新吾」 (作:小佐田定雄)
- 桂九雀 「家の妖怪」 (作:北村謙)
―― 中入り ―― - 月亭遊方 「わすれうた」 (作:月亭遊方)
- 桂小春團治 「禁断の宴」 (作:くまざわあかね)
※ 第 34 回
座席指定の会だったんで、ゆっくりめの会場入り。《むふふカード》が半分貯まったんで、入場時におみやげをいただきました。
客席は 1 階にもポツポツと空きあり。ちょい寂しいですねぇ。
トップの三幸はおなじみのマクラから、師匠の桂三枝・作で「初恋」。高校の国語教師とその生徒との、恋にまつわる噺。やや早口なんが気になるも、演り慣れてる感じで、新しいクスグリも入っててなかなか。
つづく南海は、遠山の金さん、大岡越前とともに日本三大名奉行のひとり、鍋島新吾の話を。新入女子社員の歓迎会へ行こうとしたところ、窓際から 5 年ぶりにあらわれた鍋島新吾。この男が凄腕の鍋奉行で‥‥。
鍋島が解説する鍋の作法がいちいちこまかくておもしろい。あまり高座に掛けないネタだからか、台詞を噛む場面が多かったのが残念。
中トリの九雀は、作者の北村謙(ミュージシャン)を上げたり下げたりしてから「家の妖怪」へ。自宅の屋根裏で妖怪と出会った男が、人間がおどろいたときに吐き出すビックリ玉を集めるのを手伝うことに。
おなじみの妖怪が多数出てくるも、古典的な妖怪の驚かせ方が現代では通じない。逆に簡単に人間にいなされてしまう妖怪がおかしい。
中入りをはさんで遊方は、顔覚えの悪いスナックのママの話をマクラに、自作の「わすれうた」を。題名も作者もわからない歌の CD を買いにきた男の噺。おぼえてるのが「ラ~ラ~ラ~ララ~」だけで、これがどんどん笑いに。噺が進んで CD ショップの店長が出てきてから、さらにエキセントリックに。
トリの小春團治は内弟子時代の失敗談をマクラに、自作の「禁断の宴」へ。定年退職を機に、送別会でカツラをカミングアウトしようと決意する男。まわりは禁句を気にし、別の人間がカミングアウトし出す始末。サゲが秀逸。
九雀さん以降のベテラン勢もおもしろかったんですが、南海さんの「名奉行~」が好感触。小佐田定雄さんはスゴいですね。講談の特色を生かしたネタ作りができてます。ベスト・コンディションで観てみたいネタです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント