桂雀太ひとり会
2007/12/23 @TORII HALL
- 桂さん都 「動物園」
- 桂雀太 「遊山船」
- かみじょうたけし 《漫談》
- 桂雀太 「天災」
―― 中入り ―― - 桂雀太 「池田の猪買い」
※ 第 3 回
文の里から難波へ移動。開演時刻を間違えていて、えらい早く着いてしまいました。それでもわりと早めに列ができはじめたんで、怪我の功名?
今回で『ひとり会』は 3 回目だそうですが、なんと前売り完売で、約 130 人の大入り。しかも客層が普段の落語会と違って 20 代のお客さんがほとんど。さらに女子率高し! スゴいね、雀太さん!
開口一番のさん都は「動物園」。雀々型と思われるが、トラの男がもう少しはじけて、笑わせるところでもうちょっと盛り上げても良いかも。それでもネタはきっちりだったんで、今後のトラの成長に期待。
雀太の間に漫談のかみじょうたけし。どっかで見たことあるような気もするが、ちゃんと観るのは初めて。前半はかなりアウェーの雰囲気だったが、後半のモノマネ(高校野球の監督や板東英二)がウケる。
雀太の 1 席目は、夏の京都で写経をしたときの話をマクラに、真夏の噺で「遊山船」。師匠の雀三郎ゆずりのド派手なオープニングから、大川の橋の上で喜六と清八のやり取りを軽妙に。舞妓の振袖に南京豆を入れたら‥‥のくだりはしつこいくらいに。
2 席目は、マクラで横浜での雀三郎と昇太の会での打ち上げの話。騒ぎまわる子どもを脅すも、横浜の子に大阪弁が通じず苦労する。昇太の弟子(?)の「アニさん、大変です」がおかしい。「天災」はいらちの男の「ここ(眉間)だ、バーン! 鼻血、ダー!」の繰り返しが効果的。
中入りをはさんで 3 席目は、心理学者の話をマクラに「池田の猪買い」。猪肉を買いに行く男のお調子者ぶりが光る。
前座以外で雀太さんを観たのは初めてだったんですが、引き芸タイプですね。ネタをきっちり作り込んでしっかり繰ったことが伝わってきました。ただ、もうちょっとはじけても良いかも、とも思いましたが。なんにせよ、もっと観たいと思わされたのは確かです。
雀太さんは 3 席ともネタにつながるようなマクラを用意されてました。かなりマメな性格なんでしょうかね。しかもそれがどれもおもしろいんですから、さすがです。
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