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二人のビッグショー in 大阪 柳亭市馬・柳家喬太郎 二人会

2008/1/27 @TORII HALL

  • 笑福亭由瓶 「狸の賽」
  • 柳亭市馬 「厄払い」
  • 柳家喬太郎 「稲葉さんの大冒険」 (作:三遊亭圓丈)
    ―― 中入り ――
  • 柳家喬太郎 「仏馬」
  • 柳亭市馬 「二番煎じ」

※ Vol. 5


 半期に一度のおたのしみ、市馬さんと喬太郎さんの二人会です。大阪でも定着してきたようで、前売り完売で 130 人ほどの大入り満員。


 開口一番をつとめる由瓶は、満席に気圧されてか、東京の噺家の客にアウェイの空気を感じてか、やや緊張気味。軽くマクラを振って「狸の賽」へ。子狸がえらいかわいらしい。最後は子狸が寝てしまうと云うサゲだが、前振りがクドいようにも。

 やわらかい物腰で登場する市馬の 1 席目は、与太郎の出てくる噺でしくじった話をマクラに「厄払い」へ。無職の与太郎がおじさんに促されて厄払いに行く、基本プロットは上方と同じだが、あちこちに見られる違いが興味深い。とくに、上方では喜六(的男)が御祝儀と豆を入れるのに用心カゴに紙を貼って持ち出すが、江戸では与太郎は手ぶらで。もらった豆をその場で食べたり、与太郎もおもしろい。

 ここんところ大阪での出番が重なり、ようやく大阪にも慣れたと云う喬太郎。バレンタイン・デーにたっぷり毒づいてから「稲葉さんの大冒険」へ。三遊亭圓丈が喬太郎の師匠の柳家さん喬(本名:稲葉稔)に書いた新作。
 生真面目なサラリーマンの稲葉さんが会社帰りにもらった風俗店の宣伝用ポケット・ティッシュ。それを捨てるのに右往左往。世話焼きのじいさんのキャラが秀逸。

 中入りを挟んで、喬太郎の 2 席目「仏馬」。酔いどれ坊主が小僧の持つ荷物をその場にいた馬に載せて帰らせ、自分は馬のいたところで寝てしまう。馬の持ち主があらわれると「自分は仏罰で馬にされてました」とごまかす‥‥ってな噺。坊主の酔っぱらい具合と、馬主に見つかってから必死にごまかそうとする様子がなんともおかしい。
 市馬によると、この噺は喬太郎が古い速記から復活させたそう。

 市馬の 2 席目は、「火事と喧嘩は江戸の花」とマクラを振って「二番煎じ」を。最初の夜回りからこまかく丁寧で、火の用心を謡や浪曲で唸るなど、自慢のノドを聴かせるサービスも。番小屋に戻ってからは猪鍋を囲んでの酒盛りもたっぷり。この猪鍋がなんとも美味そうで。見回りにきた侍が許してしまうのもうなずける。


 いずれもたっぷりですが、会全体のバランスがなんとも絶妙で聴き疲れなし。ここらはさすがですね。大満足でした。

 次回は 6 月 22 日(日)です。

柳亭市馬公式サイト

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