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育っちゃったらくご!

2008/1/9 @天満天神繁昌亭

  • 桂三金 「神様の御臨終」 (作:逢坂まひょ/脚色:桂三枝)
  • 笑福亭たま 「矢橋船」
  • 月亭遊方 「憧れのひとり暮らし」 (作:月亭遊方)
  • 桂三風 「ロボ・G」 (作:桂三枝)
    ―― 中入り ――
  • 旭堂南湖 「あやめ一代記」 (作:旭堂南湖)
  • 桂あやめ 「猫の忠信」

※ 第 9 回


 こっちの気持ち的には年越しの余韻を引きずりつつって感じなんですが、2 階席は解放せず、1 階席が 9 割入り。まぁ常識的に考えたら、正月休み明けの夜席で、とくに優待もなく、できちゃった!メンバーの会ですから、これくらいが普通なんでしょうけど。それでもザックリ半分は初めてのお客さんのようで。


 三金はマクラで年末年始の全国各地での仕事の話。前座や余興や前説ながら、この日まで超多忙。
 ネタは師匠・三枝の「神様の御臨終」で、20 世紀の神様が亡くなり、21 世紀の神様の誕生に立ち会うことになった人類代表の男の噺。男を迎えにくる神様のとぼけ具合がおもしろい。なんとなくシスター・スリーゴールドの雰囲気が。

 たまは師匠・福笑との電話でのやり取りで笑わせる。(本人は笑えないところだろうが)
 「矢橋船」は何度か観てるが、今回はかなり整理され、スムーズな流れ。色問答に加わろうとする男の「あの~、私も‥‥」と云うときの下からのぞき込む表情がなんとも云えずおかしい。後半のしびん酒はどんぶり鉢で豪快に。

 遊方は以前住んでた福島のアパートの話をマクラに、ひとり暮らしの部屋を探しに不動産屋を訪れる「憧れのひとり暮らし」。前半のひとり暮らしにふくらむ妄想は遊方自身が投影されてるよう。不動産屋には釣り物件以外はまともな部屋がなく、出てくる物件がことごとくおもしろい。縦に 10 畳の部屋とか。物件は以前から入れ替えがあった模様。

 三風は酷い目にあった学校寄席の話をマクラに、師匠・三枝の「ロボ・G」を。娘の情操教育のために老人型ロボットを購入する噺。ラストへ近づくにつれてほのぼのとしてくるストーリーが三風のニンに合う。

 中入りを挟んで、南湖はトリのあやめの半生記をつづった「あやめ一代記」。実際のエピソードをつなぎ合わせ、立体的に、そしておもしろく。「講釈師 見てきたように 嘘を云い」と云うが、実際のエピソードがウソみたいな話だけに、どこまでも本当のように思える。

 トリのあやめはネタに合わせてネコの帯で。自身が通う小唄教室での稽古の話から「猫の忠信」へ。通りで出会う次郎貴と六が、ふたりでいっしょに稽古屋や常吉の家へ行く型は初めて。仲間内のワチャワチャした感じが出て、これもなかなかおもしろい演出。
 稽古屋でお静と常丸が《ぬくい造り》をするときの表情がリアル過ぎて気持ち悪いくらい。そして常吉のおとわの悋気が強烈で、常吉の浮気を知らされて豹変。ここらがあやめ落語の真骨頂。


 この日の番組は徐々に盛り上がってくる感じでええ雰囲気でした。前半は良くウケてましたし、中入り後もあやめさんの特集みたいな感じでたっぷりと云った感じ。トータルでかなり充実した満足度の高い会になりました。

 次回は 2 月 25 日(月)に『できちゃったらくご!』です。
 そして 3 月 29 日(土)は『育っちゃったまつり!』で、落語のほかに芝居(コント?)や踊りもあるそう。こちらもたのしみです。

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