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お囃子のお噺

2008/2/21 @高津の富亭

【東西三味線編】

  • 笑福亭たま 《お囃子紹介》
  • 旭堂南青 「具志堅用高物語」 (作:旭堂南青)
  • 笑福亭たま 「宿屋仇」
    ―― 中入り ――
  • 恩田えり・吉川絹代・たま 《東西三味線聞き比べ》
  • 笑福亭たま 「芝浜」


 ほとんど会の宣伝活動をしなかったようですが、それでも 30 人近くが集まりました。おなじみさんは半分くらいで、たまさんにも徐々に新しいファンが付いてきてますね。しかも女子率高し。


 まずはたまのごあいさつ。急遽、高座に大太鼓・締太鼓・拍子木を持ち出し、思い付きな感じでお囃子紹介。客席を見渡してビギナーが多そうとの判断と思われる。
 一番太鼓、二番太鼓、中入り前後、バレ太鼓における東西の違いについての研究成果報告と実演を駆け足で。

 南青は講談「あしたのジョー」の導入部をマクラに、たまのリクエスト「具志堅用高物語」を。具志堅用高の誕生から、苦労した高校生時代あたりまで。沖縄が舞台のはずなのに、出てくるヤクザは大阪弁と云うのが、さすが上方講談。お囃子の会を意識したアドリブも飛び出す余裕が。

 たまの 1 席目は「宿屋仇」。たまならではの刈り込みと膨らましがあちこちに。とくに宿屋の伊八と客の源兵衛が、隣を気遣って声を出さずにジェスチャーでやり取りする様子がたのしい。ハメモノが打ち合わせていたキッカケどおりに鳴らず、たま自身が思わず笑ってしまう場面も。

 中入りを挟んで、お囃子コーナー。東京の恩田えりと大阪の吉川絹代による出囃子の聞き比べ。ふたりがそれぞれ「石段」「長崎さわぎ」「たぬき」「だんじり」を弾き、東西の違いをたまが解説。総じて、東京は繊細、大阪は派手、と云った印象。

 たまの 2 席目は「芝浜」だが、大阪を舞台にしているため、芝浜は住吉の浜に置き換えられている。以前よりもかなり整理され、重さが取れてスッキリ。夫を思う妻の情をしっかりと。ハメモノは恩田えりによるもの。


 たまさんはお囃子をフィーチャーした会を何度かされますが、東西比較はその差が明瞭で、解説も手伝って素人にもわかりやすかったです。恩田えりさんが大阪へ来られる機会は少ないでしょうから、お囃子コーナーはもうちょっと時間を取ってもらっても良かったかも。
 正直、たまさんの 2 席はネタ繰りが不十分な場面もありましたが、たっぷりめのネタで趣向の仕込みもあったことを考えると仕方なかったかも。企画としての会の満足度は高かったです。

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