« 片塩寄席 | トップページ | 染二未来十八番 »

染二未来十八番

2008/3/2 @天満天神繁昌亭

【三代目林家染二襲名十周年記念】

  • 桂こごろう 「動物園」
  • 林家染二 「軽業講釈」
  • 月亭八方 「始末の極意」
  • 林家染二 「不動坊」
    ―― 中入り ――
  • 林家染二 「らくだ」

※ 壱之席 楽日


 染二さんが襲名十周年を機に、将来の十八番にしようと云うネタを掛ける会です。2 週に渡って週末の金・土・日に各日 3 席ずつ口演。私は 6 日間のうちから 2 日をチョイス。まずは 1 週目の楽日へ。
 通し券のお客さんも 40 人ほどおられたそう。もちろん満員です。


 開口一番のこごろうは自身の十八番「動物園」を。出番位置と時間枠のためか、はたまた客層を察知してか、いつもよりもクスグリがやや少なめであっさり味。最後も「前田はーん!」ではなく「前田さーん!」と。それでもキッチリええ具合に客席を温める。

 染二の 1 席目はマクラで見台や下座の解説からハメモノの例など、初心者向けの落語講座。「軽業講釈」は講釈師のキレッぷりが染二のためにあるような噺。軽業の綱渡りの場面もたのしい。

 ゲストの八方はマクラで沸かせる。東京と大阪のタクシー運転手のエピソードや、病院の医師不足についてなど、いちいちオチがついてておもろい。ここらの話術はさすがとしか云いようがない間合い。
 《MOTTAINAI》にまつわる少年時代のエピソードへと話題をつないで、ここでもしっかり笑わせてから「始末の極意」へ。適度に刈り込んでテンポ良く、緩急自在で心地良い。始末の極意の伝授では、達人のモノローグになって、最後に見習の手をクローズアップすると云う演出。

 染二の 2 席目は「不動坊」は、利吉からボロクソに云われた 3 人と講釈師の表情が豊かでたのしい。天窓から吊るされた講釈師が利吉に恫喝され、紐で吊るされてることを見つけられて「ちょうどいま、私が迷うております」でサゲ。

 中入りを挟んで、染二の 3 席目は「かんかんのう」で登場。西成区の銭湯での風景をマクラに、アウトローの出てくる「らくだ」を。死んだらくだの兄貴分の熊五郎もさることながら、長屋の家主がまた憎々しくて因業そう。紙屑屋の酔態がこれまたスゴい。登場人物みなが悪辣とした表情で、そこがまた人間クサい。


 ゲストの八方さんがいちばんのお目当てだったんですが、マクラはさすがのおもしろさですね。話の内容もさることながら、独特のテンポがあいかわらず心地良かったです。
 染二さんはどのネタも表情が活き活きとしてて良かったと思います。とくに「らくだ」では、熊五郎→家主→紙屑屋と、どんどんワル度が上がってました。

林家染二 オフィシャル・ホームページ

|

« 片塩寄席 | トップページ | 染二未来十八番 »

コメント

私も7日と9日の2日間行ってきました。
ゲストの顔ぶれもすごくて、染二さんも一際力の入った会
でしたね。
千秋楽は感動して思わずもらい泣きしました。
これをきっかけに何か染二さんが一回り大きくなられそう
な気がして、これから先ますますハマりそうです。

投稿: は~と | 2008.03.13 20:28

>> は~と さん
私は 6 日間のうち、2 日と 7 日をチョイスしました。
染二さんは力みすぎてやや空回りなとこもありましたが、集中的に 18 席演られてるわけで、やっぱりスゴいことだと思います。
千秋楽も行けば良かったかなぁと、今更ながらに思いました。

投稿: わさび | 2008.03.16 15:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 染二未来十八番:

« 片塩寄席 | トップページ | 染二未来十八番 »