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染二未来十八番

2008/3/7 @天満天神繁昌亭

【三代目林家染二襲名十周年記念】

  • 桂吉坊 「米揚げ笊」
  • 林家染二 「宿替え」
  • 桂春團治 「代書屋」
  • 林家染二 「立ち切れ線香」
    ―― 中入り ――
  • 林家染二 「蛸芝居」

※ 弐之席 初日

 今年のテーマのひとつに「いろんな噺家さんの『立ち切れ線香』を観る」ってのがあって、染二さんがネタ出しされてたんで、この日もチョイス。
 この日も満員で、補助席の数もさらに増やされてました。


 開口一番は染二の高校の後輩にあたる吉坊。よく若く見られると云う話で軽くほぐしてから「米揚げ笊」を。基本に忠実な構成できっちりと、口跡も良く心地良い。とくに後半、米相場師の旦那に、師匠の桂吉朝の演出が色濃く。笊売りの男のしくじりをうまくカットして「つぶれるような品物と、品物が違います」のサゲへ。

 染二の 1 席目は、自身や師匠の林家染丸の引っ越しにまつわる話をマクラに「宿替え」へ。亭主が風呂敷に家財を詰めて運ぼうとする場面から、夫婦のワチャワチャした会話がたのしい。引っ越し先の隣の家でのノロケもテンション高く、プチ下ネタも。サゲは「酒飲んだら我を忘れてしまいます」。

 ゲストの春團治は染二襲名十周年の挨拶を至極慇懃に、あいかわらずの「代書屋」を。河合浅治郎(履歴書を書いてもらいにきた男)のなぜかたのしそうな表情や、代書屋の困惑した表情など、とにかく表情が豊か。代書屋のイラつき加減も秀逸。春團治が目当ての観客も多かったようで、ひとつひとつのクスグリに好リアクション。充実の高座。

 染二の 2 席目は、自身の(後援会長に連れられての)祇園でのエピソードなんかをマクラに「立ち切れ線香」へ。ネタはしっかり繰られていて染二らしい味付けも感じられ、人物のセリフがこまかく場面もわかりやすい。ただ、全体的に駆け足気味でどうも落ち着かない。

 中入りを挟んで染二の 3 席目は「蛸芝居」。こちらも全体にやや性急で、芝居の真似事をする場面もハメモノより所作が先走ってる感じに。


 この日の染二さんの 3 席は滑稽噺に人情噺に芝居噺とバラエティに富んだ番組でしたが、なぜか染二さんの高座がどれも気ぜわしい感じでもったいなかったです。「宿替え」はともかく、「立ち切れ線香」と「蛸芝居」はもっとゆったりとした間合いでたっぷり演ってくれたらかなり印象が変わったと思います。ゲストの春團治師匠とトップの吉坊さんが良かっただけに、チと残念に思いました。

林家染二 オフィシャル・ホームページ

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