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片塩寄席

2008/3/1 @片塩コミュニティーセンター

  • 桂文鹿 「貧乏花見」
  • 旭堂南湖 『寛政力士伝』より「谷風の人情相撲」
  • りんりん亭りん吉 「鯛」 (作:桂三枝)
  • 桂三金 「二人癖」

※ 第 13 回


 近所の定例会と云うことでのんびり出掛けたんですが、のんびりし過ぎて開場後に到着したらえらい人・ヒト・ひと。会場は超満員で「立ち見になります」と云われたんで、帰ろうかと思ったくらいです。結局、立ち見で参戦しました。入りは 130 人越え。
 あとで知ったんですが、この日出演のりんりん亭りん吉ちゃんのことが讀賣新聞や 奈良新聞 に載って、近所の小学 3 年生の女の子が演じる落語をひと目見ようと云うお客さんが押し寄せたようです。スゴいですね。取材のカメラも入ってました。


 主任の文鹿が番組構成上、致し方なくトップのポジションに。番組紹介から季節の話へとマクラをつないで「貧乏花見」を。教科書どおりと云った丁寧な口跡が心地良い。玉子焼きに見立てた沢庵を音を、立てずに食べようと口の中でねぶりにねぶって、それでも飲み込むのに苦労する、その表情がたのしい。

 南湖は真田十勇士や赤穂義士四十七士で講談の雰囲気を紹介しつつ、大相撲大阪場所の季節に『寛政力士伝』より「谷風の人情相撲」。横綱の谷風が貧乏の佐野山を気遣ってそれらしく負けてやる片八百長の話。朝青龍ネタを随所に挟み込んで笑いを誘いつつ、谷風のええ人ぶりをたっぷりと。

 お待ちかねのりん吉の登場に拍手喝采。初めて観るが、声量こそないものの、物怖じしないしっかりしたしゃべり口調にビックリ。魚偏の漢字いろいろのマクラから桂三枝・作の「鯛」へ。活け魚料理屋のいけすの鯛たちの噺。さすがに長老のジンジロはムリがあるも、ネタはキッチリ丁寧に。オリジナルのサゲにひと工夫してわかりやすく。

 トリの三金が始まると、立ち見客を中心に 30 人ほどが退場。さらにマクラで鳴った携帯にその場で出てしまう始末。これはチと気の毒。それでもたっぷりめのマクラでガサガサしてた客席を落ち着かせてから「二人癖」を。とくに「一杯飲める」の男の表情が秀逸。だましだまされの展開が小学生にもバカウケ。


 バラエティに富んだ番組で、あっと云う間の 2 時間でした。立ち見で中入りなしはツラいかなと思いましたが、後ろの壁にもたれられましたし、りん吉ちゃんが終わったら空席ができて三金さんは座って観られましたし、疲労はさほどでもありませんでした。なによりどの高座も熱演でウケも上々で、たっぷりたのしませていただきました。
 それにしてもりん吉ちゃんはスゴいですねぇ。すでに 7 本ほど持ちネタがあるそうです。丁稚や子どもの出てくる噺はたのしいでしょうね。また観てみたいです。

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