神田愛山独演会 IN 大阪
2008/4/11 @薬業年金会館
- 旭堂南海 「加古川赤壁明神の由来」
- 神田愛山 『白子屋政談』より「髪結新三」
- 神田愛山 「留守電菌」 (作:神田愛山)
ひさびさの愛山先生の大阪での独演会。入りが心配でしたが、ザッと 25 人くらいでまずまず形になった感じです。落語ファンのお姿もチラホラ。
まずは前講に南海が、出身地の加古川にまつわる「赤壁明神の由来」を。日銭を稼いで博打に明け暮れる男と、不思議な力を持った猫の話をたっぷりと。
愛山の 1 席目は、ボソボソとした語り口からマクラいろいろ。徐々に声が出てきて「髪結新三」へ。金に困った白子屋が持参金目当てに娘のお熊を結婚させる。その金に目を付けたのが、出入りの髪結の新三郎。最後の芝居がかった啖呵が心地良い。
つづけての 2 席目は自作の SF 講談「留守電菌」。あるときから自宅の留守番電話に相手の本音が録音されるようになる‥‥と云う話。ショート作品ながら、人間のイヤラシい部分を浮き彫りにするアイディアと、最後のドンデンがたのしい。
約 1 時間半の会でしたが、愛山先生の語りをたっぷり堪能した感じです。ご本人も次回への意欲を見せておられたんで、またの来阪公演がたのしみです。
開演がもう少し遅ければありがたいんですけど、会場都合もあって難しいようです。手頃な会場ってなかなかないもんですね。
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