福楽の底力
2008/4/17 @天満天神繁昌亭
- 桂雀五郎 「動物園」
- 桂福楽 「野崎詣り」
- 桂雀三郎 「悋気の独楽」
- 桂福楽 「ふたなり」
※ Vol. 14
あいにくの雨で当日券も伸び悩んだか、1 階席に 9 割くらいの入り。前回が満員だったことを考えると減少ですが、それ以前に比べればこれでもまだ十分増員してますから、まぁ良いとは思うんですけど‥‥。
雀五郎の「動物園」は初めてだが、トラのアルバイトをする男がとぼけた雰囲気で、ここらは雀五郎風味。ライオンが迫ってくるときにはもうちょい阿鼻叫喚がほしいところ。
ゲストの雀三郎は、男女の笑い方の違いから、女性の嫉妬の話へとマクラをつないで「悋気の独楽」へ。悋気する御寮人さんや、それに取り入る女子衆、御寮人さんや女子衆に詰め寄られて困る丁稚など、メリハリが効いててたのしい。独楽が玉突き衝突するサゲは初めて聴く型。
福楽の 1 席目は、客入りの減少をやや気にしつつ、落語ブームの話などをマクラに。「野崎詣り」は喜六のとぼけ具合と唐突なキレ具合とのコントラストがおもしろい。
2 席目はごく軽いマクラから「ふたなり」へ。偉そうなことを云ったがじつは怖がりな親っさんの心情変化が笑いを誘う。後半、親っさんを探しに出掛けた村の若い衆二人連れの掛け合いもたのしい。
福楽さんの「野崎詣り」はかなり良いですね。「ふたなり」では独自のクスグリも入ってて、これがまた福楽風味満点でたのしかったです。どちらも丁寧に語った感じで、満足度高し。ゲストの雀三郎一門も安定感抜群でした。
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