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朝日東西名人会

2008/4/22 @シアター・ドラマシティ

  • 笑福亭たま 「いらち俥」
  • 三遊亭白鳥 「マキシム・ド・のん兵衛」 (作:三遊亭白鳥)
  • 桂小米朝 「稽古屋」
    ―― 中入り ――
  • 桂小春團治 「さわやか侍」 (作:小佐田定雄)
  • 三遊亭小遊三 「大工調べ」

※ 第 9 回


 ひさびさの『朝日東西名人会』は 9 割入り。以前は半分くらいしか入ってなかった回もありましたから、まずまずの入りでしょう。ひょっとすると招待券を配りまくってるのかもしれませんが。


 トップのたまは新聞の 3 面記事ネタやショート落語ベストでほぐしてから「いらち俥」へ。いつもながらアクション過多ながら、時間枠の都合でクスグリはいつもよりやや少なめ。後半もやや端折り気味で、市電の運転士は理解しづらかったかも。時間枠を逆手に取ったサゲは上手い。

 白鳥は自己紹介に着物の解説から実家ネタ、母親ネタなど。ネタは自作の「マキシム・ド・のん兵衛」。老夫婦が経営する流行ってない居酒屋を、見よう見まねで東京の高級レストラン風にしてみる‥‥って噺。特有の早口ツッコミが伝わりきらなかったかも。

 中トリの小米朝は、マクラに入門から米團治襲名までの裏話。あちこちで話してるとみえて、かなり繰られてておもしろい。「稽古屋」の方は、喜六のチョケ具合や稽古屋の師匠のはんなりした雰囲気などが軽妙洒脱。はなやかでにぎやかでたのしい、良い出来の高座に。

 中入りを挟んで、小春團治はテレビの時代劇の話をマクラに「さわやか侍」を。日常に退屈した若殿様が変装して市井に出る噺。世間知らずの若殿様のバカさ加減がいちいちおもしろい。

 トリの小遊三に「待ってました!」と声が掛かる。この日、カッパ横町で柳家小さん(三代目)と三遊亭圓遊(初代)の速記本を発見し、意を決して購入したそう。
 「べらぼう」の語源や江戸っ子気質、職人気質なんかを導入に「大工調べ」へ。大工の棟梁の威勢の良さが心地良く、とくに後半、借金の形に与太郎の大工道具を押さえた頑固な家主に浴びせかける立て板に水の啖呵に拍手喝采。半ばまで。


 小遊三さんはあいかわらずさっぱりしてて良いですね。江戸落語らしいネタのチョイスも良かったと思います。白鳥さんとたまさんもいつもどおりおもしろかったですし、小春團治さんもいつもの安定感でたのしませてくれました。
 それよりなにより、小米朝さんの高座が思いのほか良く、かなり得した感じでした。米團治襲名が決まり、米朝と云う重荷が取れて肩の力が抜けたのかもしれませんね。秋の襲名披露興行がたのしみです。

 次回は 7 月 15 日(火)です。

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