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月影番外地 『物語が、始まる』

2008/4/26 @赤坂 RED/THEATER

原作: 川上弘美
脚本: 千葉雅子(猫のホテル)
演出: 木野花
出演: 高田聖子(劇団☆新感線)、加藤啓(拙者ムニエル)、辻修(動物電気)


 2006 年にその幕を下ろした、高田聖子を核としたプロジェクト【月影十番勝負】が、突如【月影番外地】として復活してました。
 鬼束ちひろのコンサートでの上京ついでになんか観に行こうと調べてて発見。公演直前で後方の席しか空いてませんでしたが、またとない機会ですから落語以外のイヴェントを、とチョイス。東京で観劇は初めてかも。


雛形を拾った。
何の雛形かというと、簡単に言ってしまえば男の雛形である。
・・・・・・・生きている。

 山田ゆき子(高田聖子)は偶然出会った雛形(辻修)と生活を始めるが、恋人の本城(加藤啓)との関係はぎくしゃくしだす。人間よりも成長の早い《雛形》と云う奇妙な存在を絡めた三角関係。
 とくに「雛形とは何ぞや」と云う提示がなく、前半が非常に理解しづらい。人間とは別種の生命体であると理解できたあたりから、三者のパワー・バランスによる物語の方向性の揺れをつかみ取ることができ、終盤に向けてグイッと急浮上。
 地味な OL 役の高田が、特異な三角関係のなかで逆に浮き立つ感じ。主体性がないようでいて、雛形に対する感情の変化が見て取れる。恋人の視点であったり、母親の視点であったり、姉の視点であったり、妻の視点であったり。
 ときおりセリフが文語調になるのが気になった。演出効果として、あえて引っかかるように入れてるのかもしれないが、ストーリー自体が SF 的で不自然きわまりないため、逆にセリフは自然の方が良いように思われた。突如挿入されたダンスも、演出意図が理解しがたい。


 復活の月影で期待感が高まってただけに、前半は「こら失敗したかな‥‥」と思いながら観てたんですが、後半の盛り返しでまずまず納得って感じでした。
 ストーリーが SF 仕立てで不思議感が漂ってるだけに、演出では奇をてらわずとも良いように思いました。もっとも、凡人には計り知れない深淵なる意図が込められてたのかもしれませんが‥‥。

月影番外地 『物語が、始まる』
高田聖子の見られていい日記

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