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慰安旅行 りょかんでらくごで旅ごこち

2008/4/24 @あい粂旅館

  • 【出発】 桂吉の丞 「東の旅・発端~煮売屋」
  • 【旅路】 桂こごろう 「七度狐」
  • 【宿泊】 桂歌之助 「宿屋仇」
         ―― 中入り ――
  • 【帰路】 林家花丸 「三十石」

※ さかいひろこ works プロデュース Vol. 12


 各線「天満」駅から徒歩数分、ビルの谷間になんとも風情のある旅館がひっそりと。都会の隠れ家ってこのことでしょうね。「旅館で旅ネタ特集を」と云う趣向の会です。
 2 階の広間に 50 人ほどのお客さんで、あと 15 人くらいは入れそうな感じでした。観客の 8 割が女性で、独特のお客さんが付いてる感じです。


 吉の丞はほとんど笑いのない「発端」をトントントンと心地良く、「野辺」は喜六と清八のやり取りをシャキシャキと、「煮売屋」は酒を選ぶくだりまで。わかりやすく丁寧な口跡が好感触。

 こごろうの「七度狐」は、村人や尼僧の味付けもさることながら、喜六と清八のキャラが立ちまくりで、ふたりのやり取りを何気ない会話までふくらませてたっぷりと。お小夜後家もちょっといちびった感じに。「狐の尻尾かと思ったら‥‥」のサゲ。

 歌之助は「宿屋仇」を、顔芸と云っても良いほど表情豊かに。兵庫の 3 人連れのにぎやかさもたのしい。たっぷりをテンポ良く。

 中入りを挟んで、旅の締めくくりは花丸の「三十石」。土産物屋から船宿と、喜六と清八が乗り込んだ船が出発するまではワチャワチャとたのしい。船頭の舟歌の場面では、下座から桂吉弥の歌声も。そしてなによりも、朝もやの天満が目の前に広がるような静かな幕引きが美しい。


 みなさんたっぷり演ってくれましたが、とくにこごろうさんのふくらませ方は独特でした。やり取りの自然さと云うか、あの喜六だったらこんなリアクションするだろうなって感じがたのしかったです。
 もともと「宿屋仇」は『東の旅』の一節ではありませんし、順番的には「三十石」のあとに「宿屋仇」の方が旅程としては自然な流れでしょうが、会の締めくくりとしては花丸さんの「三十石」がベストでしょうね。
 某 F さんの調査によると、お囃子の笛も吉弥さんだったそうです。

 次回は 7 月 12 日(土)に奈良のカナカナで季節ネタ特集《ゴー!ゴー!サマータイム!》が催されます。

さかいひろこ works

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