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大銀座落語祭 2008

2008/7/20 @博品館劇場

【柳家喬太郎と上方落語 その 1】

  • 立川こはる 「真田小僧」
  • 笑福亭たま 「胎児」 (作:たまよね)
  • 柳家喬太郎 「ほんとのこというと」 (作:柳家喬太郎)
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭福笑 「絶体絶命」 (作:笑福亭福笑)
  • 柳家喬太郎 「純情日記 横浜編」 (作:柳家喬太郎)


 しばし休憩して再び博品館劇場へ。喬太郎さんの会と云うことで、顔見知りの方々が多数集結。もちろん遠征組も。


 開口一番のこはるを観るのは 2 度目だが、「真田小僧」はテンポも間合いも頃合いで口跡良し。しかも子どもの出てくる噺はニンに合ってておもしろい。子どものませ加減がたのしく、良い感じで会場をあっためる。

 つづくたまはこはるの達者ぶりに感心しつつ、マクラ代わりにショート落語。三越劇場でのリベンジで「ドリアン」も。
 「胎児」は、妊婦が病院で胎児の様子を診てもらう噺。構成はかなり固まったようだが、あらたなクスグリも。帯を解いて胎児のヘソの緒に見立ててのジェスチャーしたり、胎児の様子を実際に逆立ちしたり、かなりヴィジュアル系。

 喬太郎の 1 席目は、会の成り立ちに毒づいてから、2 日間の独演会のあとで抜け殻だと断る。最近のニュースをいろいろと取り上げ、ときに雄叫びを上げる。
 「ほんとのこというと」は、結婚を前に彼女を家族に紹介する噺。登場人物のキャラクターで笑わせるタイプの噺だが、両親のテンションの上がり具合や、いまどきの若者など、喬太郎の観察眼と造形力が冴える。後半の家族へのムチャな要求はバカバカしい展開で、落とし方はいまどきかも。

 中入りを挟んで、福笑は人間の欲求についてのマクラを振ってから「絶体絶命」を。便意を催した女性がガソリン・スタンドを訪れる噺。前半、便意をこらえる女性ととぼけた応対をする店員とのやりとりで、《喜多商店》を《北酒場》に変えたのは東京ヴァージョンか。後半、女性が畑で用を足すときの擬音は以前よりも写実的に。とにかくどの場面も映像が浮かんでくるヴィジュアル系。

 喬太郎の 2 席目は、開口一番「なにを演れば良いんでしょう」。福笑は「君が上がりにくいようにしてくるわ」と上がったそう。
 噺家になる前のサラリーマン時代の話や、学生時代のアルバイトの話など、徐々に昔の話へと話題をつないで「純情日記 横浜編」へ。男が意中の女に告白する噺。初めてのデートで横浜市内を散策する場面は、やはり土地勘がないと笑えない。それでも告白にいたるドキドキ感はしっかりと伝わる。


 結果的に新作の会になりましたが、喬太郎さんを目当てにこられたお客さんにも、福笑さんは強烈なインパクトを与えたと思います。好き嫌いは別として。凄まじいチョイスでした。
 対する喬太郎さんの方はと云いますと、福笑一門を相手に丁々発止の真っ向勝負と云った感じ。しっかりと自分の空気にしてから噺に入るあたりはさすがです。

 終演後、顔見知りの方々と大宴会。落語を肴に盛り上がりました。

大銀座落語祭

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コメント


こんにちは。

山葵さんも、ご覧になっていたのですね。
福笑さんは、アウェイの東京でよくぞ、この強烈なネタをやってあれだけの笑いを取りましたね。さすがでした。ぼくが、大銀座落語祭で観たネタで最も笑ったネタでした。

いつかは、ぼくも大阪に遠征して、福笑、あやめ、たまといった噺家さんのホームでの口演をたくさん観てやろうと思ってます。

投稿: しゅうん | 2008.07.23 22:10

>> しゅうん さん
福笑さんはマクラで「うわぁ‥‥」って思いました。:o)
ホームではみなさんもっとはじけてますんで、ぜひ遠征してください。

投稿: わさび | 2008.07.24 00:06

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