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五日連続 日曜落語なみはや亭 特別興行

2008/7/7 @ほたるまち ABC ホール

  • 桂三金 「アメリカ人が家にやってきた」 (作:桂三枝)
  • 桂梅團治 「青菜」
  • 笑福亭仁智 「めざせ甲子園」 (作:笑福亭仁智)
  • 月亭八方 「算段の平兵衛」
    ―― 中入り ――
  • 柳家権太楼 「代書屋」
  • 桂つく枝 「井戸の茶碗」

※ 二日目


 初日と比べると平日と云うこともあってか、開場前も少し落ち着いた雰囲気でした。それでも客席は満員。曇り空で猛暑とまではならず、開場待ちの間も少し楽でした。会場内の冷房も若干緩和された感じ。


 トップの三金はいつものデブネタをマクラに「アメリカ人が家にやってきた」を。サラリーマン家庭がアメリカからの転勤者を受け入れるために英語を猛特訓する噺。前半、亭主が先生みたいな口調で違和感を受けるも、後半は家族の雰囲気に。あかるくたのしい高座。

 梅團治はスッと「青菜」へ。声だけ聴いてたら雑なようで、その実、きっちり丁寧。植木屋が旦那の真似事をする場面は、植木屋の納まり具合の落差が大きい。大工が贅沢できない理由が「双子の年子が三年続いたから」と具体的でおかしい。

 家から自転車できた仁智は「めざせ甲子園」を。地元の LP 学園が今年は甲子園出場できるのか、商店街の人が監督に訊く噺。選手のダメさ加減が半端なくてとにかくおもしろい。イライラしつつも最後まで朗報を訊き出そうとする商店街の人もエラい。

 家から歩いてきた八方は、子どもの頃に恐がってた「香港に売り飛ばすぞ!」が口癖の内海のおっさんの話をマクラに「算段の平兵衛」へ。笑い所の少ない噺だが、軽妙な語りのテンポで噺のなかへ引き込む。

 中入りを挟んで、東京からのゲストで権太楼。小咄いろいろをマクラに「代書屋」を。江戸へ「代書屋」を持ち込んだ桂小南から習った柳家喜多八にネタを付けてもらい、桂枝雀の許可を得てクスグリを盛り込んだそう。代書屋はイラッとしつつも常に落ち着いた感じ。履歴書を書いてもらいにきた男は湯川秀樹。「せーねんーがっぴっ!」。

 トリのつく枝は桂小文枝に入門したときのエピソードで笑わせてから「井戸の茶碗」へ。頼まれたら断れない紙屑屋がつく枝のニンに合ってて、ふたりの侍の間を右往左往するトホホ感がたのしい。きっちりたっぷり。


 仁智さんまではええ感じで盛り上がったんですが、中トリの八方さんとトリのつく枝さんが笑いの少ないネタで、東京からの権太楼さんはテイストが違いますし、終わってみると全体がやや重い印象となってしまった感があります。それぞれの高座は良かったんですが、番組編成って難しいですね。
 で、個人的なお目当てだった八方さんの「算段の平兵衛」には大満足。地噺で笑い所も少ないんですが、押し引き緩急自在な語り口でグイグイ引き込まれた感じです。師匠の可朝さんだったらどんな風に語られるかな?とか想像させられたりも。弟子の遊方さんもぜひ受け継いでほしいです。

ABC ラジオ

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