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五日連続 日曜落語なみはや亭 特別興行

2008/7/10 @ほたるまち ABC ホール

  • 桂阿か枝 「子ほめ」
  • 桂団朝 「座長の涙」 (作:小佐田定雄)
  • 林家染二 「片棒」
  • 笑福亭仁鶴 「代脈」
    ―― 中入り ――
  • 林家染丸 「豊竹屋」
  • 桂あやめ 「口入屋」
  • 《手締め》

※ 千秋楽


 定席寄席みたいに思ってた『なみはや亭 特別興行』もとうとう千秋楽。この日ももちろんいっぱいの大入り満員。


 開口一番の阿か枝は小学三年生が相手の落語会で「いつまで続けはるんですか?」と痛烈な質問をされた話をマクラに、スルリと「子ほめ」へ。ごくごくスタンダードな構成ながら、「灘の白鶴さんに親類が‥‥」とヨイショ。伊勢屋の番頭のくだりは端折り、サゲは「どう見ても生まれてないみたい」。よどみない口跡が心地良い。

 つづいて団朝が大衆演劇や《下町の玉三郎》の話をマクラに「座長の涙」を。とある大衆演劇の座長のもとに、母親を捜すため芝居に出してほしいと云う男が訪れる噺。芝居がかったクサいセリフが芝居経験の豊富な団朝ならではの説得力。男が勝手に暴走する後半の展開もたのしい。

 染二は自身の両親のエピソードをマクラに、親子の噺で「片棒」を。くいだおれや大阪府知事などの時事ネタをふんだんに盛り込み、スポンサーの白鶴を持ち上げる。この日のためにきっちりネタを繰ってくることに好感。にぎやかな高座。

 中トリの仁鶴は独特のフラで、普通にしゃべってるだけで前列の客が笑い出す。医者の話をマクラに「代脈」を。淡々とした口跡ながら、玄関番の若先生のとぼけた感じがぴったり。時折、ネタを思い出してるかのような間にヒヤヒヤさせられる。

 中入り後から NHK の取材カメラが入る。染丸が落語ブームの話題からドラマ『ちりとてちん』の名前を出して「横にいてはるから云うたんですよ」。余芸の話いろいろをマクラに「豊竹屋」へ。即席浄瑠璃と即席口三味線のセッションがにぎやかでたのしい。よどみない語りに安心して身をゆだねる。

 大トリのあやめはやや緊張した雰囲気。女流噺家の実情から現代の派遣社員の話題へとマクラをつないで「口入屋」へ。スーパー女衆の特技の云い立てはやや怪しかったが、初演時より全体的にスムーズで、番頭が店の者を寝かせる場面がクスグリ増量でたのしい。最後はスーパー女衆が大活躍。

 最後に伊藤史隆アナウンサーの誘導で染丸とあやめが再登場して大阪締め。


 いろんな味わいの噺が並び、いずれもニンに合った噺で、満足度の高い会でした。あやめさんは最初こそ硬い雰囲気でしたが、ネタに入ればいつものテンションで大トリの責務を果たされました。
 伊藤史隆アナウンサーとともに、高座を華やかに彩った お茶子さん も 5 日間お疲れさまでした。

ABC ラジオ

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コメント

最後の最後で失態をお見せしてお恥ずかしいですが
合計36席真横で聞けて
夢のような5日間でした。
相変わらず、的確な感想を書かれておられて
楽しいわさびさんのブログ。
その日の雰囲気がよみがえってきます♪
また落語会でお逢いしたら
宜しくお願いします!

投稿: 桃葉 | 2008.07.12 11:11

>> 桃葉 さん
お疲れさまでした。
失敗するとその場ではヘコみますが、のちのち思い出に残ると思いますよ。
記録にも記憶にも残って良かったと考えましょう。:o)
今回の 5 日間 6 公演は豪華な番組でしたから、うらやましい限りでした。

投稿: わさび | 2008.07.12 14:32

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