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育っちゃったらくご!

2008/7/29 @天満天神繁昌亭

  • 笑福亭たま 「胎児」 (作:たまよね)
  • 桂三金 「ハンバーガーショップ」 (作:桂三金)
  • 月亭遊方 「親子酒」
  • 桂三風 「農といえる日本」 (作:桂三風)
    ―― 中入り ――
  • 桂あやめ 「口入屋」
  • 旭堂南湖 「ボーイズラヴ」 (作:旭堂南湖)
  • 《エンディング》

※ 第 11 回


 暑い季節と云うことで、できちゃった!の会でも整理券が配られてました。その場でじっと待たなくて良いだけでもましですね。
 客席は、1 階席が 6~7 割入り、2 階席にもチラホラと、チとさびしい。この状況で 2 階へ行かんでも‥‥と思うんですけどねぇ。


 たまは「胎児」。おなかのなかの胎児と外の世界の大人たちとのあれこれの噺。胎児がへその緒で物ボケする場面がたのしい。胎内の様子をあらわすのに倒立するのにはいつも感心。落語ネタのクスグリがあちこちに入って、これはマニア向けのサービス?

 三金の「ハンバーガーショップ」は、もちろんデブ専用‥‥と云うより大食い専用。サイド・メニューはなんでも食べ放題の飲み放題。終盤、特大サイズのハンバーガーに挑戦する場面では嘉門達夫の“ハンバーガーショップ”が流れる。サゲがやや弱いか。

 遊方の「親子酒」は、遊方自身の疑問を解消した現代版。酔っぱらった息子が絡むのはラーメン屋で、自宅はマンション。父親も息子も酔っぱらい具合がたのしい。ただ、ラーメンに七味?と云う疑問が‥‥。

 三風は地方での余興の話から、農村を舞台にした「農といえる日本」。都会へ働きに出ていた息子が彼女を連れて田舎の実家へ帰ってくる噺。社会はネタにのんびりしたクスグリでホッとさせられるような。
 いままでのサゲのあとにちょっと付け足されてたが、ややわかりにい。もうひとひねりほしいところ。

 中トリをはさんで、あやめは『彦八まつり』の話から、文枝一門の襲名にまつわる話。最終的には、女は長生き→協会最年長→どんな名前でも襲名できる、と云う結論に。
 あやめの「口入屋」を聴くのは 3 度目だが、構成はほぼ固まったよう。ただ、スーパー女衆の立て弁はもうちょっとカッチリ入れてきてほしいところ。このスーパー女衆が活躍するラストはダイナミック。

 槇原敬之の“どんなときも。”で登場した南湖は「ボーイズラヴ」。「噺家はほとんどがゲイ」だとか「ほとんどの落語はゲイがテーマ」だとかを、できちゃった!の楽屋風景や落語「骨つり」「時うどん」「青菜」「まんじゅうこわい」で検証。衆道の歴史を紹介しつつ、古典の「犬公方」につなぐ構成はお見事。こまかいクスグリも満載。バカバカしいことを納まってしゃべってる様子がまたおかしい。本日の秀逸。

 最後に全員揃ってエンディング。


 やっぱりこのメンバーの会はおもしろいですね。とくに今回は南湖さんが秀逸でした。初演時は前半部分だけで「ゲイ談」とされてましたが、今回はトリと云うことでネタの構成に苦労されたんではないかと思います。

 次回は 8 月 27 日(水)・28 日(木)に『育っちゃったまつりザンショ!』が開催されます。東京からのゲスト(27 神田茜、28 林家彦いち)や企画コーナーもあって、またおもしろい会になりそうです。

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