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繁昌亭昼席

2008/8/15 @天満天神繁昌亭

  • 林家市楼 「もぎ取り」
  • 笑福亭右喬 「看板の一」
  • 桂文華 「犬の目」
  • 宝来家一輝 《太神楽》
  • 桂春雨 「七段目」
  • 笑福亭仁智 「川柳はこの世の憂さの吹きだまり」 (作:笑福亭仁智)
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭由瓶 「強情灸」
  • 桂枝三郎 「寝床」
  • AKO 《奇術》
  • 桂三枝 「宿題」 (作:桂三枝)

※ 第 99 週


 中トリの月亭可朝さんをお目当てに早々から前売り券を手配してたんですが、直前の 12 日に当の可朝さんがストーカー容疑で逮捕!
 14 日には繁昌亭ウェブサイトで代演が発表されてました。トリだった仁智さんが中トリに、トリには三枝さんと云う布陣。9 月 16 日は可朝さんがトリで、こっちも手配してたんですが、こちらは弟子の月亭八方さんが代演に。代演は悪くはないんですが、残念としか云いようがありません。


 トップバッター市楼は「もぎ取り」をそつなく。

 つづく右喬はひさしぶり。「看板の一」は親父っさんの納まり具合がなかなかで、それをまねる男がのりツッコミをしたりとたのしいが、やはり特異なイントネーションが気になって別種の笑いに。

 文華は軽いマクラから上手い流れで「犬の目」へ。きっちり完成されたなかにも、赤壁先生がくり抜いた目玉で「おい、鬼太郎!」とやったり、余裕の高座。

 一輝もひさびさ。傘に毬、バチに毬ときて、最後のくわえバチに土瓶が秀逸。以前にも観たが、格段にレベルアップしていた。派手さはないが、銭の取れる芸。

 春雨の「七段目」は、若旦那が 2 階で芝居の真似事を始めようとしたところで隣の稽古屋から三味線の音が聞こえてくるあたり、江戸の型か。芝居掛かったセリフは堂に入っており、独特の飄々とした軽さがたのしい。

 中トリの仁智はまず小咄をいくつか。サラの客が多く、よくウケる。自作の「川柳はこの世の憂さの吹きだまり」は、熟年夫婦の悲哀を川柳にのせて。あるある感が高めの年齢層にマッチして、これもよくウケる。

 中入りを挟んで由瓶が自虐的マクラから「強情灸」を。ネタはきっちり入っててそつないが、なまらないように意識してしゃべってるせいか、どうも硬い。

 枝三郎は上手くマクラをつないで「寝床」へ。町内の連中の断りは端折って、店の者中心で。きっちりわかりやすく、笑い多し。

 奇術の AKO はネタはやや稚拙だが、女性の高座で華やかな色変わりに。

 パンフレットにも三枝の出演は記載されてて出てくることはわかってるはずなのに、それでも出てきただけでざわめきが起こるあたりはお茶の間のスターならでは。
 夏休みと云うことで子どもの話題から「宿題」を。息子が塾から持ち帰る宿題に父親が四苦八苦する噺。計算量では「つぼ算」をはるかに超える難しさだが、それを笑いに転化する話術はお見事。


 トリ・中トリとも新作と云うことで、ちょうど 3 時間とややコンパクトに。バラエティーに富んだ番組でビギナーには良い番組だったんではないかと思います。欲を云えば、「遊山船」か「青菜」あたりの季節ネタが 1 本入ってればなお良かったかも。
 可朝さんに関しては誰も触れてませんでした。サラのお客さんが多いことを考えると、余計なことは云わない方が正解だったと思います。

天満天神繁昌亭

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コメント

はじめまして、こんにちは。可朝さん残念でしたね。
私もバッチリと両日チケットを取っていたので可朝さんの
アクシデントは残念で残念で。しかも、あのタイミングで。
もう少し遅らせてくれたらよかったのに(笑)。
大阪から少し遠いところで住んでいるので、落語会の
ネタのレポートはありがたいです。ちょくちょく寄せて
もらいます。では。フロム高松

投稿: 文文 | 2008.08.26 10:19

>> 文文 さん
そうなんですよ!
逮捕のニュースを見てまず思ったのが「せめて来週にしてくれよ!」でした。:o)
9 月は代演が発表されてますから、しばらく繁昌亭に出ることはなさそう‥‥。

投稿: わさび | 2008.08.27 02:22

こんにちは、昨日繁昌亭の昼席に行ってたのですが、
トリの鶴瓶師匠がマクラで話そうとしているところを
背後を寅さんのような格好をした可朝師匠が横切って
行きました。鶴瓶さんの困ったような顔が印象的でした。
らくごやさんのご主人の話では噺家さんのなかでも
早く出してあげたら…という声もあるそうで年内に
でも復帰できるのではとのことでした。

とにかくお元気そうでしたよ。可朝さん。

投稿: 小文文 | 2008.09.14 13:54

>> 小文文 さん
協会としては問題を起こした噺家をすぐ出演させるわけにはいかないんでしょうけど、眠らせておくにはもったいない才能ですからねぇ。
繁昌亭はしばらくムリだと思いますが、私の方にも年内の舞台出演の噂が届いてまいりました。
今後の活躍にも期待できそうですね。

投稿: わさび | 2008.09.16 01:52

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