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お笑い怪談噺の夕べ

2008/8/4 @天満天神繁昌亭

【本物のユーレイも出るよ!】

  • 笑福亭たま 「Hospital」 (作:たまよね)
  • 林家染雀 「腕喰い」
  • 桂米左 「猫の忠信」
    ―― 中入り ――
  • 旭堂南鱗 「応挙と幽霊の花魁」
  • 笑福亭福笑 「真田山慕情」 (作:笑福亭福笑)

※ Vol. 2


 昨年も開催された福笑プロデュースの怪談噺の会です。今年も 5 日間興行ですが、今回は前半と後半に分かれてて、前半 2 日は昨年と同じ番組、後半 3 日は違う番組と云うことで、後半の方に。
 中日で平日と云うこともあってか、1 階席が 5 割ほどとさびしい入り。繁昌亭バブルもぼちぼち弾け始めてるってこと?


 たまは「怪談の会ですが(中入りまでの)前半は笑ってください」とお願い。「Hospital」はひさびさ。入院した病院の隣室で怪奇現象が起こる噺。かなり整理されててスッキリ。重篤の市川さんの「時うどん」が凄まじくおもろいが、様子を見にくる看護師長は凄まじく怖ろしい。

 染雀はマクラで最近いろいろと病気にかかった話。高座に復帰してるんで、もう大丈夫そう。怪談の会で祟られるかもって話から「腕喰い」へ。世話された嫁にひとつ傷が‥‥のパターンで、クスグリは勘当された若旦那の「おありがとぉ~さんでぇ~ござりますぅ~」くらい。きっちり丁寧な語り口で噺を運び、最後にストンと落とす。

 米左は「この時間はご自由にお使いください」と自虐的なマクラから「猫の忠信」を。こちらもきっちりと、教科書どおりと云った感じ。最後のニセ常吉の芝居掛かった独白はかなりクサめで、サゲはあっさり。個人的にはサゲ前に「似合いますかいな」「似合います」の繰り返しがほしいところ。

 中入りを挟んでの南鱗は落語会向けにか、怪談噺での失敗談などマクラいろいろ。円山応挙が病に伏した花魁に金を渡し、その花魁をモデルに幽霊画として描く。馴染みの居酒屋でその絵を見せると‥‥。幽霊画がつなぐ人の縁を、独特の調子でたっぷり。

 客席照明が落ちてトリの福笑。マクラで今回の企画に関していろいろ。翌日の宣伝も入念にするあたり、まだチケットがかなり余ってる様子。チラシ作成のためにネタ出しの必要に迫られ、語感だけで「真田山慕情」に決めたとぶっちゃけトークも。
 僧侶と密通する元芸妓の噺。ネタに入ると舞台照明も徐々に弱められ、福笑もヒソヒソと語って雰囲気を出す。地噺で展開するも、擬古典と云っても良いしっかりした構成。
 クライマックスで完全暗転し、舞台袖に幽霊の顔(三味線の吉崎律子)が浮かぶ。そして客席後方から幽霊(染雀)が登場。観客にこんにゃくをあてがって「甘辛う炊いて~」。最後に福笑が噺を締めて終演。


 福笑さんの新作はきっちり怪談になってて、美意識も感じられるあたりがさすがですね。ネタは怖かったのに幽霊役の染雀さんはノリノリでたのしそうでした。
 福笑さんによると、新作の福笑さんはもちろん、南鱗さんと米左さんも今回がネタおろしだったそう。そう云われるとやや乱れた場面もありましたが、みなさん 2 回目の高座とは思えない仕上がりでした。

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