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月亭会 in 繁昌亭

2008/9/16 @天満天神繁昌亭

  • 月亭八方 《ごあいさつ》
  • 月亭八光 「ちりとてちん」
  • 月亭八天 「足上り」
  • 月亭方正 「猫の茶碗」
  • 藤山直美・八方 《対談》
    ―― 中入り ――
  • 月亭遊方 「ゴーイング見合いウェイ」 (作:月亭遊方)
  • 月亭八方 「大丸屋騒動」


 昼席が終わってからうどんで腹ごしらえし、コーヒー・ショップで時間つぶし。夜席が指定席制だと昼席との間がのんびりです。
 『月亭会』の繁昌亭出張版は前売り完売の大入り。ただ、前売りの一般発売前にほとんどさばけていて、チケットぴあへ発売日に買いに行っても数列分しか出てなかったようです。これってどうなんですかねぇ‥‥。
 料金が前売り 3,500 円と少々お高めなだけあって、洒落たデザインのパンフレットが用意されてました。


 まずはいつもどおり八方が、ご機嫌をうかがいつつ笑いを交えて番組&出演者紹介。

 八光は井岡弘樹や桑名正博のおもしろエピソードで笑わせてから「ちりとてちん」を。喜六がなんでも初めて美味いと食べる場面は端折られてたが、「長ぁーい街です、ヨ」が入るんで南光の型と思われる。とくに後半が性急な感じで落ち着かない印象。もう少し短めのネタを丁寧に演った方が良さそう。

 八天は落ち着いたもんで、軽いマクラから「足上り」へ。前半の旦那の叱りと後半の番頭の芝居の真似事との対比クッキリ。とくに後半はハメモノも入ってスゴい押し出し。

 方正は落語 4 回目にして繁昌亭の舞台に登場。着物を着るのに手間取ってたら、藤山直美が着せてくれたそう。
 落語は「猫の茶碗」(「猫の皿」)をきっちり丁寧に。古典だが、時代設定が不明瞭な演出で、通貨単位も現代に合わせているが、そこらをぶれないようにきっちり詰めればかなり印象が良くなりそう。

 中トリは八方が藤山直美を招いての対談。藤山寛美の思い出話を中心にいろいろ。八方がかなりしゃべるんで、藤山直美が聞き役のよう。それでもちょいちょい出てくる藤山直美の適度な毒がたのしい。芝居に関する興味深い話もいろいろ。約 30 分たっぷり。

 中入りを挟んで、遊方は世話焼きな人の話から、見合いを世話する掃除のおばちゃんの噺で「ゴーイング見合いウェイ」。同じことでも前半と後半で云い草が 180 度変わる掃除のおばちゃんをハイテンションに。場をわきまえてクスグリもちょこっと変更する気配りも。

 トリの八方は、名刀ながら悪剣・邪剣と云われた村正の解説からスッと「大丸屋騒動」へ。地噺でも引き込む語り口の上手さが八方の真骨頂。初演時よりもスッキリした印象だが、隣家から聞こえる音楽に合わせて若旦那が踊る場面は、扇子を回せる見せ場でもあるし、若旦那の気の移り変わりをあらわすのにもう少したっぷりでも良いかも。緊迫した場面にポンとクスグリを放り込む、その間合いはさすが。


 月亭一門はそれぞれカラーが違って、一門会なのにバラエティー豊かで、盛りだくさんの 2 時間半でした。八方さんと藤山直美さんの対談も興味深くたのしめました。
 「大丸屋騒動」の演り手が少ないのは、笑いが少ないからでしょうね。今後、八方さんの代表作になるか注目です。
 願わくば、可朝さんも交えての『大月亭会』を企画していただきたいなぁと思います。事件の直後だけに近々にはムリだと思いますが、師弟対談なんかがあると落語ファンなら興味をそそられると思うんですけどねぇ。

 次回、アークカルチャーセンターでの『月亭会』は 10 月 19 日(日)です。

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コメント

こんばんは、月亭会のブログありがとうございました。
八方師「大丸屋騒動」また渋いですね。私は、文枝師匠の
大ファンなのですが、八方師のも聞いてみたいと思いました。

噂なのですが、可朝師匠の復帰は大阪での快楽亭ブラック
独演会のゲストと聞いているのですが、どうなんでしょう。
ブラック氏の落語は聞いたことがないのですが、立川流の
除名騒動で個人的にはあまりいい印象は持ってないのです。
今の可朝師匠にとっては、むしろ合っているのかもしれない
ですが。月亭会は繁昌亭でも定期的にやってほしいですね。
方正くんの落語も聴いてみたいし(笑い)

投稿: 小文文 | 2008.09.22 22:17

>> 小文文 さん
『ブラック毒演会』のゲストが可朝さんだったらうれしいですねぇ。
落語を演られるかどうかわかりませんが、その前に舞台復帰の噂もチラホラ‥‥。

投稿: わさび | 2008.09.22 23:52

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