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繁昌亭 銀の花瓶に菊之情

2008/9/10 @天満天神繁昌亭

【江戸・上方 精鋭の競艶】

  • 桂ちょうば 「いらち俥」
  • 笑福亭銀瓶 「天災」
  • 古今亭菊之丞 「妾馬」
    ―― 中入り ――
  • 古今亭菊之丞 「紙入れ」
  • 笑福亭銀瓶 「胴乱の幸助」


 江戸へ逐電された吉朝ファンの K さんがえらいおすすめで気になってた菊之丞さんが、繁昌亭にて銀瓶さんとの二人会を。良い機会と思って行ってみることにしました。
 客席は所々が歯抜けになってましたがほぼ満席。DVD 収録用の機材が入ってました。繁昌亭シリーズで出るようです。


 開口一番のちょうばは DVD 収録における諸注意からマクラいろいろで笑わせて「いらち俥」へ。こなれてて丁寧だが、チとスピード感が物足りない。

 銀瓶は菊之丞と仕事でいっしょになったことはなく、10 年ほど前に宴席で同席したことがあるだけだそうだが、銀瓶自身はそれすら覚えていないそう。前日の前祝いの宴席では、着物姿の菊之丞に対して銀瓶はスーツ姿で、どう見てもマネージャーだったとか。
 「天災」は桂ざこばに付けてもらったそうで、全体にテンションやや高め。短気な男を追い詰めた心学の先生がイケズしてイチビッた表情に。天災を会得して家へ帰ると女房が逆手で吊るされたままと云う演出がなんともスゴい。隣家で天災を披露する場面にも工夫あり。サラリとたのしい。

 菊之丞はシュッとした見た目から納まった引き芸かと思いきや、心地良い口跡に軽みもあってなかなか様子が良い。
 ポンポンポンと軽快なマクラから「妾馬」へ。殿様と接見することになった八五郎の軽薄さが高田文夫のようでなんともたのしい。酔った八五郎が母親に孫の顔を見せてやってほしいと頼むくだりも湿っぽくなり過ぎず、その後の照れ隠しでカラリと。

 中入りをはさみ、菊之丞の 2 席目は「紙入れ」を軽く。兄貴分の女房に間男した新吉が、兄貴分の様子をうかがうときの、うつむいて目だけキョロキョロさせる表情がデフォルメされててなんともおかしい。まったく気付かない兄貴分や、抜け目ない女房もたのしい。

 銀瓶の 2 席目は、実父のヤタケタなエピソードをマクラに「胴乱の幸助」を。全体にコミカルな雰囲気。割木屋の親父にはまだ若さが勝ってるようだが、ニンには合ってる感じ。稽古屋の場面もなかなか雰囲気があり、どっしり感が出てくればかなり良くなりそう。


 なかなか良い組み合わせの二人会でした。とくに初めてだった菊之丞さんの様子がすこぶる良く、また観たいと思わされました。
 好評なら来年の秋にまた開催予定とのことで、期待がふくらみます。そのときには対談なんかもしてほしいですね。

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