上方笑女隊 秋の祭典
2008/9/29 @天満天神繁昌亭
【豪華絢爛 浪花娘襯道成寺】
- 桂さろめ 「軽業」
- 桂三扇 「生中継・源平」 (作:桂三枝)
- 桂あやめ 「私はおじさんにならない」 (作:桂あやめ)
- 露の都 「悋気の独楽」
- 林家染雀 《解説》
- 《豪華絢爛
浪花娘襯道成寺 》
春と秋に開催される上方笑女隊公演。今回は前売りが 10 日で完売したそう。スゴい! ただ、この日は天気が悪くて当日券(補助席)の伸びはいまいちだったみたいです。個人的には、フラッと来た人のために当日券は用意した方が良いように思いますが、ここらの販売判断は難しいでしょうね。
開口一番のさろめの「軽業」は、前半の《もぎ取り》部分をあやめに、後半の《軽業興行》の部分を染雀に付けてもらったそう。時間の関係でもぎ取りは《一間の大イタチ》のみ。まだ数回しか高座に掛けてないので全体にぎこちないが、ネタはほぼ入ってる感じ。
三扇の「生中継・源平」は、文字どおり源平合戦の実況中継。那須与一が扇の的を射落とすくだりを野球実況風にリズミカルに。現代のクスグリがポンポン入るが、設定が SF 掛かってるだけに違和感なし。
あやめはマクラで、娘の《おばちゃん》と呼ばれることを受け入れられないと吐露し、《魂の三部作》から「私はおじさんにならない」。キャリア・ウーマンがおばさんを通り越しておじさんになってしまっていると云う、実録風落語。おっさん化現象がリアル。
都は笑女隊の話あれこれをたたみ掛けてから、唐突に「悋気の独楽」へ。御寮人さんや女中のお竹は云わずもがなだが、やはり丁稚の定吉がかわいい。この三者のやり取りになる後半はたのしさ倍増。
中入りを取らないため、着替えの間に踊りを指導した染雀がつなぎトーク。
最後は踊りと三味線の華やかな舞台。出演シャミセニストは、吉川絹代、吉崎律子、山澤由江、中田まなみ、早川久子、脇阪新子、寺西美紀の 7 名。踊り手は、都、雅、眞、あやめ、さろめ、三扇、笑子、ぽんぽ娘の 8 名。さすがに 15 名が舞台に登場すると圧巻。凝った演舞があったり、早変わりもあったり、稽古のあとがうかがえる。
毎度のことですが、女性ばかりの舞台で、なんとも華やかでした。落語の部もなかなかに充実。女流噺家も増えてきてますんで、今後もたのしみですね。
次回は 3 月頃の予定です。
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