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トリギン! 笑福亭銀瓶奮闘会

2008/9/13 @TORII HALL

【夜の部】

  • 笑福亭銀瓶 「七度狐」
  • 笑福亭三喬 「次の御用日」
    ―― 中入り ――
  • 三喬・銀瓶 《対談》
  • 笑福亭三喬 「墓供養」
  • 笑福亭銀瓶 「立ち切れ線香」

※ Vol. 01


 TORII HALL 主催で銀瓶さんの会がスタート。昼は後輩を従えての独演会、夜は先輩を迎えての二人会と云う趣向で、銀瓶さん自身は 1 日 4 席口演と、意欲的な会になってます。
 実は昼夜通しで観に行こうと思ってたんですが、諸般の事情で夜の部のみに。撮影機材が入ってて補助席は少なめでしたが、それでも 100 人は入ってたと思います。


 銀瓶の 1 席目は 『全日空寄席』 で流れたのをたまたま機内で聴いたときの気まずいエピソードをマクラに、旅つながりの流れで「七度狐」へ。
 狐の登場シーンはやや物足りないが、喜六と清八のやり取りが始まるとええ具合に。とくに喜六がただのアホではなくて洒落好きと云う設定が上手い。尼寺では出汁のイモリが出てきたところで食欲ゼロになる清八に対し、おかわりを要求する喜六。このクスグリを上手くサゲに絡める構成はお見事。

 三喬の 1 席目は弟弟子の右喬がドラマ『破れ奉行』を『やぶれぼうこう』と読んでいた話から、右喬のおもしろエピソードをたっぷり。ひとしきり笑ってから『破れ奉行』に戻り、奉行つながりで「次の御用日」へ。
 三喬は丁稚がかわいらしく、御白砂でもメリハリに。その丁稚が娘のお供で縫物屋へ行く道中、フリップを持ち出して住友の浜周辺の地理解説。「お奉行さんが桂文枝師匠だったら」もたのしく、丁寧でわかりやすいが、全体にカミ気味だったのが残念。途中で携帯が鳴って、こちらも残念。

 中入りを挟んで対談コーナー。
 三喬がネタ中にフリップを使った解説を入れるのは、演り手の慣れをおそれて観客視点に立ってとのこと。同様の理由で、神社の名前を出すときに「高津さん」「生國魂はん」だけではなく、噺のなかで一度は「高津神社」「生國魂神社」と入れるようにしてるそう。
 兄弟弟子の話題なると、右喬(松喬一門の宝)や由瓶(銀瓶の弟弟子)の話。ここらの《一門の飛び道具》の話になると笑えるエピソードが満載。

 三喬の 2 席目「墓供養」は、墓供養(土葬時代の墓碑建立の法事)の帳場でのあれこれ。「くやみ」と同趣向の噺だが、後半はどもりの男とのやり取りで笑わせるので、現在では演られる機会が少ないのかも。

 銀瓶の 2 席目は、お茶屋遊びの経験談をマクラに「立ち切れ線香」を。言葉がやや多めながら自分なりに再構成していることがうかがえ、言葉のひとつ一つを丁寧に語る。ただ、若旦那が蔵へ 100 日間押し込められ、若旦那が蔵から出て紀ノ庄へ行くと丁度その日が小糸の三七日と云う時間軸において、その間に小糸から若旦那に宛てた手紙が届き始めた日と最後に届いた日の整合性が取れていない。全体に丁寧なだけに、なんとももったいない。
 若旦那が紀ノ庄を訪れてからは、銀瓶自身も気が入りすぎて早くから落涙。感情の抑制や緩急の不足など課題はあろうが、いまの銀瓶の精一杯を感じる、たっぷり 50 分の長講。


 おふたりとも撮影で気負いがあったようにも見受けられましたが、落語も良かったですし、対談もおもしろかったですし、満足度の高い会でした。

 次回は来年 1 月 24 日(土)、夜の部のゲストは桂小春團治さんです。

笑福亭銀瓶の出演情報
TORII HALL

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