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桂福楽ひとり舞台

2008/10/31 @天満天神繁昌亭

  • 桂福丸 「狸の賽」
  • 桂福楽 「二人旅」
  • おしどり 《音曲漫才》
  • 桂福楽 「算段の平兵衛」
    ―― 中入り ――
  • 桂福楽 「代書・アメリカ版」

※ 第 2 回


 たのしみにしていた福楽さんの独演会‥‥なんですが、世間ではそうでもないようで、観客は 1 階席に 5~6 割と、チとさびしい入り。


 開口一番の福丸は「狸の賽」を、子狸を助けるくだりから丁寧に。手堅くきっちりそつはないが、後半はもうちょっと「博打で儲けたるぞ~!」と云うワクワク感がほしいところ。

 おしどりは持ち時間たっぷりで、新ネタたっぷり、テルミン演奏たっぷり。福楽がおしどりの家に押しかけてきた話なんかも。マコがフリーな感じでしゃべり出すと、ケンが挙動不審に。

 福楽の 1 席目「二人旅」は、『東の旅』の「発端」を端折って「野辺」から「煮売屋」のくだりを。福楽らしいふくらませ方が随所に見られてたのしい。一周回ってくるようなサゲもあり。
 2 席目の「算段の平兵衛」は死人の出る噺で、しかも殺害場面も描写されるが、福楽独特のふわふわ感で殺伐とした感じは薄め。死んだ(正確には平兵衛が殺してしまった)庄屋の後始末を見事な算段で処理し、懐に五十両と云う金が入った平兵衛も、贅沢三昧ですぐにからっけつ。女房に「どないすんのん?」と詰め寄られた平兵衛は‥‥と、ここで「粗忽長屋」的なサゲ。
 中入りを挟んでの 3 席目は、お待ちかねの「代書・アメリカ版」。全長版の「代書」を再構成し、大家の旦那、外国人、履歴書の男、の順に登場。外国人は、元はアジア人だが、これをアメリカ人に。とくによく知られた履歴書の男のくだりではマニア向けにクスグリがひねられまくりだが、全体の流れは整合性が取れており、緻密に計算されていることがうかがえる。アメリカ版ならではのサゲもあり。


 やっぱり福楽さんの落語はいろいろ考えられてますね。とくに、どのネタにもきちんとわかりやすいサゲが付けられているのに好感を持ちました。
 お客さんの入りがもうちょっと多ければ福楽さんのテンションももうちょっと高かったかも‥‥とも思いましたが、たっぷり福楽ワールドを堪能させていただきました。

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映像で楽しむ上方講談の世界

2008/10/30 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)


 南湖さんが文化庁芸術祭への参加のために会場を押さえるも不参加となったため、講談を演らない企画の会に変更したそうです。師匠の三代目・旭堂南陵さんを中心に、めずらしい映像で上方講談を知ろう!と云う感じです。
 お客さんは 25 人くらいでした。ほとんどのお客さんが南陵さんの高座を観たことがないとのことでした。

 まずはマクラ代わりに、南湖さんが学生時代に落研の会で落語を演ってる映像を少し。古道具屋で着物を買ったらボロボロで‥‥ってなマクラで「道具屋」へ入るところまで。奥さんと並んで大喜利に出ている映像は、奥さんから NG が出たそう。残念。

 若かりし頃の南海さんが師匠に付いていたときの映像では、南陵さんのおだやかな性格が伝わってくるようで、なんとも云えないほのぼのとした雰囲気。高座も独特のやわらかい語り口で聴きやすい。

 諸般の事情で会の内容は割愛しますが、興味深くておもしろい映像が多かったです。南湖さんの解説もツボツボで笑いを誘ってましたよ。それにしても、南陵さんが以前住まわれてた家のボロボロさ加減が凄まじかった!
 南陵さんの高座を収録したビデオはまだあるそうなんで、折を見てまた企画してほしいと思います。次回は夫婦大喜利をぜひ!

正直南湖

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7 時だョ! 8 人集合

2008/10/29 @桜川三丁目劇場

  • 《オープニング》
  • 《大喜利 その 1》
  • 露の団姫 「松山鏡」
  • 《トーク》
  • 《1 分ネタ》
  • 《大喜利 その 2》
  • 桂三幸 (丁稚のおつかいの噺) (作:セブンエイト)

※ 第 1 回


 公演前日にたまたま 三四郎さんのサイト を見て「どっかでチラシを見たような気がするなぁ」と思いだし、若手のバラエティー番組でなんだかおもしろそうなんで、あわてて予約しました。
 会場はガレージを改造したような劇場で、キャパは 50 人くらい。入りは 25 人くらいでした。ちなみに、武者修行中の雀太さんとさろめさんがお手伝いに来られてました。


 メンバー紹介を兼ねたオープニング映像のあと、この日の参加者が順番に登場してくじ引き。これで司会者、古典落語と新作落語の演者、一般参加者が決定。この会は「10 人前後いるメンバーのうち、だいたい 8 人くらいが毎回のイベントに出演します。必ず全員が集合しないという、ごっついい加減なシステムです」とのこと。今回の参加者は、まめだ、三幸、瓶成、三四郎、南青、団姫、ぽんぽ娘、の 7 名で、さん都は欠席。くじ引きの結果、この日の司会は三四郎、古典落語は団姫、新作落語は三幸、一般参加はまめだ、瓶成、南青、ぽんぽ娘。
 まずは大喜利コーナー。 『ダイナマイト関西』『ケータイ大喜利』 のノリで、お題に対するおもしろい答えを考える。お題は「こんな名前なら入門するんじゃなかった。その落語家の名前とは?」「『もう出ました』以上の出前のいいわけを考えてください」「卒業生がまったく就職できない専門学校。なんの専門学校?」の 3 問。ぽんぽ娘が下ネタで奮闘するも、みな苦戦。そんななか、まめだのポテンシャルが凄まじく、独特のフラも手伝ってか答えを出すたびに爆笑に。三幸なんかは得意そうだが、完全にまめだに呑まれた感じ。

 古典落語担当の団姫は、簡単には反応しない観客に演りにくそうで、ヤケクソ気味に。NHK の取材が入ってたんで、とりあえず古典的小咄と怪奇小咄を演ってから「松山鏡」を。ネタに入れば演り慣れたもんで、きっちり丁寧でたのしい雰囲気に。

 つづいてテーマ・トークのコーナー。「セブンエイトのメンバー○○さんはこんな人」「そんなこと言うなよ!」をお題にあれこれ。前半は内輪ネタのバラシ合いでワチャワチャ。後半はまめだの本領発揮で、アルバイト先の工場で寡黙さゆえに中国人と間違われてたとか、スリランカ人と見合いをして振られたとか、ここでもやっぱりとにかくおもしろい。

 1 分ネタ披露のコーナーはもちろん 『爆笑レッドカーペット』 のまんま企画。ショートコントあり、フリップ芸あり、漫談あり、どれもかなり粗挽きな感じ。アメリカ人の三幸は《Higher cookie caught bar》で早口言葉を完璧に。

 後半の大喜利は一問一答形式。テーマは「ファストフード店の店員のメチャメチャ腹が立つセリフとは?」「今日なんにもネタなかったんやろなぁ。ある日の新聞の見出しとは?」の 2 題。一問一答と云うことでみな慎重に考えるため、やや間延びした進行。

 最後はセブンエイトのメンバーで古典となるようにと考えたと云う新作落語を三幸が。丁稚が不確かな目印(塀の上で寝てる猫とか、子守する女衆とか)をあてにしながらおつかいに行く噺で、意外にも擬古典と云っても良い内容。シンプルな内容ながらなかなかおもしろい。

 最後に出演者全員でエンディング。


 2 時間半に迫る公演で、初めてで段取りがバタバタした感もありましたが、内容がおもしろかったで全然 OK でした。厳しい先輩のいない会で出演者がみなのびのびたのしんでる雰囲気で、こっちも存分にたのしめた感じです。これが前売り予約で 800 円、当日でも 1,000 円ですから、お値打ちの会でした。
 今回の MVP はとにかくまめださんでしょう。ネタもおもしろかったですし、天然キャラも全開でしたし、全部持っていった感じでした。三四郎さんの司会も良かったと思います。
 逆に三幸さんは本領を発揮できずな感じ。南青さんにいたっては完全に流れから取り残された感じでした。次回に期待!

 次回は 1 月 24 日(土)です。

~セブンエイト~ 7 時だョ! 8 人集合

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落語宴 花◎花祭り

2008/10/27 @うめだ花月

  • 桂三象 《三象踊り「むらさき雨情」》
  • 《踊り「長崎さわぎ」》
  • 姉様キングス 《音曲漫才》
  • 笑福亭智之介 「初天神」
  • 桂珍念 「憧れのカントリーライフ」 (作:桂三枝)
  • 《コント「噺家の修行風景」》
  • 《それって余芸? それとも本芸?》
    • 桂三金 《バルーン・ショー》
    • 林家そめすけ 《ものまね》
    • 桂三幸 《Time soon dear rain》
    • 桂三歩 《口入屋》
    • ガリガリガリクソン 《漫談》
    • おしどり 《音曲漫才》
    • 林家笑丸 《ウクレレ落語「若手落語家のバラード」》
    • 笑福亭たま 《ショート落語》
    • 林家染太 《津軽三味線》
    • 笑福亭鶴笑 《スーパー紙切り》
    ―― 中入り ――
  • 《落語家てっぱんマクラ》
  • 桂三風 (中学野球の観客の噺) (作:桂三風)
  • 桂三若 「寝床」
  • 《はなしか団地「住吉駕籠」》
  • 《いそべのゲームワールド》
  • 《エンディング》


 結局『花◎花寄席』へは 1 回も行くことなく、うめだ花月が閉館となってしまいます。最終週は毎晩特別企画で、月曜は落語の祭典『花◎花祭り』! 最後の最後に行って参りました。
 入りは 3 分の 2 ほどの 120 人くらい。通常興行でもこれくらい入ってればなぁ‥‥と云う思いも。今さら四の五の云ってもどないもなりませんが。


 まずは三象踊りで強烈なご機嫌うかがい。藤あや子の「むらさき雨情」にのせて華麗に舞い、オヒネリも飛ぶ。
 つづいて「長崎さわぎ」で踊るのは、三扇、花丸、つく枝、竹丸、三弥、笑丸、染太、さろめ。染雀が指導したそうだが、付け焼き刃でバラバラ。まぁそれもご愛敬。
 さらに姉様キングスが欽来節と阿呆陀羅経(トリ尽くし)で盛り上げると云う、にぎやかなオープニング。

 智之介は自己紹介的マクラから「初天神」を、飴玉を買うところからみたらし団子を買うところまでのショート・ヴァージョンで。演りにくかろうポジションできっちりと仕事。
 珍念は三枝作品「憧れのカントリーライフ」。過疎の村がなんとか人を増やそうと都会から移住者を誘致する噺。田舎弁のもっちゃり具合がぴったり。

 三弥のナビゲートで「噺家の修行風景」のコント。師匠役がつく枝、弟子役が染弥。染弥のバカ面メイクが強烈で、話が進むにつれて染弥の悪ノリが加速し、つく枝とのやり取りもおもしろ過ぎ。

 ここから《それって余芸? それとも本芸?》のコーナー。進行は三金とおしどり。
 まずは三金のバルーン・ショー。巨大風船のなかに上半身を突っ込んで、そのなかでバルーン・アートを作る。普段よりショー要素強し。
 そめすけは大久保怜のものまねから、噺家のマニアックなものまねなど。
 アメリカ人の三幸は Time soon dear rain すなわち玉すだれ。勢い押しがたのしい。
 三歩の口入屋とは落語にあらず、アシスタントの三ノ助が投げるミカンを口で受ける、と云うだけの芸。
 お笑い界のスベリ・タランティーノことガリガリガリクソンは、いつもの投げっ放しな漫談。引き芸ならぬ引かせ芸が凄まじい。これが意外とウケる。
 おしどりはマコのシャンソンに合わせてケンが針金アートをショートショートで。
 笑丸のウクレレ落語、たまのショート落語は手慣れたもの。
 染太は得意の津軽三味線。「津軽じょんから節」のあと、自発的アンコールで「六甲おろし」を。
 ジャージ姿で登場した鶴笑は、いつものおしゃべりを封印し、ヨガの こんなポーズ で紙切り。背中に描かれた目がかわいい。紙切り後の造形物よりも、紙切りする姿そのものをパフォーマンスに転化。

 中入りを挟んで 某番組 のパクリ企画が 30 分押しでスタート。進行はかい枝。出演者は仁昇、坊枝、鶴笑、文昇、文華、花丸、つく枝、染弥、八光に加え、小籔千豊(吉本新喜劇)、兵動大樹(矢野・兵藤)、さらにスペシャル・ゲストに徒然亭草々こと青木崇高。
 かい枝に名前札を引かれた者が話すシステム。トップのつく枝の「ビッグマックでアゴが外れる」話から出た「口は災いの元」がキーセンテンスに。どれもおもしろくて盛り上がるが、時間の都合で文昇と文華の出番はなし。青木崇高の選んだチャンピオンは、染弥の「桂文福が講演会で自分自身を叱る」エピソード。

 三風は先日の『できちゃったらくご!』でネタおろしした、中学野球を観戦する酔っぱらい客の噺。やや整理された印象。
 三若は古典か新作かを客席アンケートし、古典で「寝床」を。猛烈な勢いでもなぜか聞き取れる三若節でグイグイ。これがうめだ花月最後の落語に。

 はなしか団地(鹿芝居)「住吉駕籠」は、小染と三風の駕籠かきのもとへ、茶店の親父(鶴笑)、酔っぱらい女(あやめ)、おかま(染雀)、侍(竹丸)と女房(染太)と娘(三金)が登場。マジで酔っぱらってる(?)あやめが強烈。それにもましてスゴかったのが染太と三金のメイク。

 最後は《いそべのゲームワールド》。磯部公彦(まるむし商店)をジャッジに、三象・三四郎・笑助・扇平チームと、三ノ助・さろめ・藤井輝雄(しましまんず)・島川学(へびいちご)チームが対戦。磯部の進行がテンポ良く、ツッコミも的確。にぎやかに盛り上がる。

 全プログラムが終了し、出演者が再登場してエンディング。4 時間半に迫る公演に。幕が下りてから、舞台では大阪締めが。


 あやめさんが中心になって企画が進められたと云うことで期待してたんですが、期待以上のおもしろさでした。落語はちょっぴりで演芸大会の様相でしたが、お祭りですし、客席はもとより出演者のみなさんもたのしそうでしたから、これくらいが丁度良かったんではないかと思います。

 『花◎花寄席』は 11 月から毎週土曜日にヨシモト∞ホール大阪で開催されます。初回は 11 月 15 日(土)です。

うめだ花月 花◎花寄席

梅田花月 花花寄席日記
うめだ花月

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笑いのタニマチ 80 回記念 仁智スペシャル ひとり舞台

2008/10/26 @ワッハホール

  • 笑福亭仁智 「ヘイ!タクシー」
  • 笑福亭仁智 「スタディベースボール」
  • 笑福亭仁智 「四十九日」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭仁智 「狭間トクのゴクラク人生」

※ すべて自作ネタ


 小雨降るなか会場へ行くと、早くから開場を待つ大勢の行列。仁智ブーム到来の予感!?!? 前売り完売で当日券はなく、補助席でも足らずに立ち見も続出する大入り。
 パンフレットには、仁智さんのごく短い挨拶文と、これまでの『笑いのタニマチ』のネタ一覧。「おなら考」とか「うんこの大冒険」とか「こばなし大作戦」とか、タイトルを見ただけで「この回は苦しんだんやろなぁ」と思わせるようなのもあって、題名を見てるだけで落語を観なくてもたのしめます。
 この日は仁智さんがひとりで 4 席演ると云う真・独演会ですが、開演前に二番弟子の智六さんが前説を担当。南京玉すだれでご機嫌うかがい。


 出囃子の「オクラホマミキサー」が流れると、それに合わせて手拍子が発生し、出てきた仁智は開口一番「なんか‥‥バカにしてるみたい」。
 1 席目はおなじみ双発プロペラ機の形態模写から、丁寧すぎる MK タクシーの運転手にツッコみつつ「ヘイ!タクシー」へ。次々と登場する変な客にタクシー運転手が困惑する、現代版「住吉駕籠」のような噺。大阪ならありえそうな客とも云えん客が続々と、終盤は「いらち俥」のような展開にも。最初からえらい勢い。

 2 席目はスポーツ番組のテーマ曲や名物アナウンサーについて、客イジリしつつあれこれしゃべってから「スタディベースボール」を。プロ野球のルールが「出塁時に出題されるクイズに誤答するとアウトになる」と変更されたら‥‥って噺。主役は阪神に現役復帰した岡田で、解説の川藤とともにアホキャラ全開。野球好きだけあって実況はお見事。

 3 席目は葬儀にまつわるあれこれをマクラに「四十九日」を。亡くなった母親の四十九日が済んで、母親の形見分けやら残された父親の押し付け合いやら。遺産を前にしてコロッと態度が変わる兄弟姉妹をカラッとした笑いで。

 中入りを挟んでふたたび手拍子付きの「オクラホマミキサー」で登場すると、あちこちからの「たっぷり!」の声に「これから毎月演ろかな」。
 老夫婦の小咄をマクラに「狭間トクのゴクラク人生」へ。「トクさんトメさん」や「鶴カントリークラブ亀コース」など、狭間トク(あるいはおばあさん)の登場する仁智作品の数珠つなぎ。トクさんの回想シーンはスポット照明でそれっぽい演出に。バカバカしくも大河ドラマのようで、40 分を超える長講に。


 2 時間半に迫る独演会は、高座の仁智さんからも気合いがひしひしと伝わってきて、笑いも多くておなかいっぱい。なんとも満足度の高い会でした。

笑福亭仁智の部屋

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できちゃったらくご!

2008/10/25 @天満天神繁昌亭

  • 《オープニング》
  • 桂三金 「奥野君の選挙」
  • 桂あやめ (漢詩の先生の噺)
  • 月亭遊方 (ヘヴィ・メタルにまつわる噺)
  • 旭堂南湖 「ゾンビ忠臣蔵」
  • 桂三風 (中学野球の観客の噺)
  • 笑福亭たま 「摩羅奇譚」
  • 《エンディング》

※ 第 43 回
※ それぞれ自作ネタ


 レイトショーと云うことで油断してのんびり行ったら 20 時半にはそこそこの待ち行列になっててびっくり。最終的には 100 人以上は入ってたんではないでしょうか。
 通常形態の『できちゃったらくご!』は今回が最後と云うことでか、この日はひさびさに 6 人全員がネタ披露です。

 オープニングで恒例のガチンコじゃんけんによる順番決め。今回はネタおろしの三風、たま、南湖に優先権を与え、演るのが 2 回目のあやめ、遊方、三金と分かれて決定。

 トップの三金の「奥野君の選挙」は、メタボ糖糖首の奥野君が選挙に出馬し、マニュフェストを演説。内容はマクラでおなじみのデブネタの総決算。「《ブタ》とは呼ばないでください。《デブ》と呼んでください」が印象的。サゲはきれいに決まる。

 あやめは漢詩の先生の祝いの席向けに作ったネタを。漢詩を習おうと思い立った男が漢詩の先生のもとを訪れると、その先生は酒を飲みながら五言絶句『春暁』「春眠不覚暁/処処聞啼鳥/夜来風雨声/花落知多少」についてデタラメな解説をすると云う、「千早振る」と同趣向の噺。

 遊方は、自身が噺家となる前にのめり込んでいたヘヴィ・メタルにまつわる噺。漫談チックにおもしろおかしく、それでいてロックへのリスペクトは忘れず。

 南湖は最近のおもしろエピソードをいろいろとしゃべりつつ、『忠臣蔵』の登場人物がゾンビだったら‥‥って話。ゾンビ化した赤穂浪士や吉良上野介は死なない。話変わってせんとくんも登場し、クロスオーバー。

 三風はこの日の朝に完成したと云う、中学野球を観戦にきた酔っぱらいの噺。酔っぱらいが先導して応援する場面は観客参加型に。終盤はレイト向けのクスグリ連発。

 たまは会場入りしてもまだ書いていたと云う、年寄り夫婦の噺。80 歳を超える両親の喧嘩を止めに入った還暦過ぎの息子が、20 年以上前に死に別れた妻の幽霊に出会う。サゲは唐突に下ネタ。

 最後に全員登場してエンディング。恒例の抽選会も。


 さすがに後半の 3 人は荒削りな感じでしたが、これもまた『できちゃったらくご!』のたのしみですね。前半の 3 人が手堅く演ってくれたんで、初めてのお客さんもたのしめたんではないかと思います。

 次回は 12 月 17 日(水)に『育っちゃったらくご! 東の旅スペシャル』と題し、リレーで『東の旅』を「発端」から「三十石」まで演ると云う企画。
 そして 12 月 25 日(木)にはレイトショーで『できちゃったらくご! クリスマススペシャル★』が。レイト枠での『できちゃったらくご!』はこれが最後だそうです。

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中華的民主主義

CHINESE DEMOCRACY
CHINESE DEMOCRACY
GUNS N' ROSES
初回限定 SHM-CD 盤
通常盤

 すでに各種媒体での記事をご覧になった方も多いかと思いますが、ついに、ようやく、とうとう GUNS N' ROSES の新作『CHINESE DEMOCRACY』アルバムが発売されます!
 本国アメリカでは大手家電量販チェーン BEST BUY にて 11 月 23 日(日)より独占販売がスタート。ここ日本では一般流通で 11 月 22 日(土)に世界先行発売となります。店頭には 21 日(金)に並んでるかも!?!?
 ロイターからも記事が出ていて、もはや社会現象扱いです。

ガンズ・アンド・ローゼズ『チャイニーズ・デモクラシー』 11 月 22 日発売 (BARKS)
ガンズ、17年ぶりの新アルバムをついに発売 (REUTERS)

 いやぁ~、もう「待ってました!」ですね、これは。噂ではアルバム 3 枚分の楽曲が完成してるとも云われてましたが、とりあえず 1 枚での発売です。それでも「このままお蔵入りになるのでは?」と云われてたんですから、とにかく正式にアルバムが発売されるってことがめでたいじゃないですか!
 ただ BEST BUY では 3 種類のアート・ワークがあるとアナウンスされてるようですから、今後どのような販売になるのかは気になるところです。ひょっとすると 3 種類の販売形態(CD、LP、配信)のことを指してるのかもしれません。ジャケットが 3 種類ならファンとしてはすべて欲しいところですけど、日本でも買えるのかな?

 アルバムのジャケット写真とともに発表された 新ロゴ がまたスゴい。エンブレムに漢字で「民主」って! オフィシャル・グッズに人民帽が登場するかも!?!?

 あと、気になってたのが DR PEPPER が発表していた「2008 年内に GUNS N' ROSES が新作『CHINESE DEMOCRACY』を発売したら全アメリカ国民にコーラ 1 本プレゼント」と云う、なんともアメリカらしい皮肉たっぷりのジョーク。しかし、現実に新譜が発売されることが濃厚となってどうするのかと思ってましたが、ホントにプレゼントされるようです。

ガンズ・アンド・ローゼズの新作リリースにより、コーラ無料配布決定 (BARKS)

 実際には、アメリカでの発売日にウェブ・サイトでプレゼント用クーポンの発行を受け付ける、と云う形になるようです。アメリカの人口が約 3 億人ですから、100 人に 1 人が申し込んだとしても 3 億円を超える出費に。DR PEPPER の幹部は苦笑いでしょうね。衝撃的で笑劇的。

 とにもかくにも待ち望んだ新譜の登場に、ファンとしては諸手を挙げての大歓迎。ただ、ブログや掲示板のあちこちに書かれてる「実際に発売されて手に取るまでは信じられない」ってのもファンの本音で、これはもうできるだけ早く買って回収に備えねばなりません。
 そしてそして、気が早いと云われてもやっぱり期待してしまうのが、アルバム発売にともなうコンサート・ツアー。もちろんここ日本にも来ていただき、旋風を巻き起こしていただきたいもんです。またまた追っかけツアー敢行!?!?

 現在 オフィシャル・サイト でタイトル・トラック“Chinese Democracy”の試聴が可能です。サイト自体が発売日までのカウント・ダウンになってますんで、11 月 22 日くらいまでは聴けると思います。

GUNS N' ROSES

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たまの小劇場

2008/10/22 @common cafe

  • 笑福亭たま 《ごあいさつ》
  • 林家市楼 「普請ほめ」
  • 笑福亭たま 「寝床」
  • 笑福亭風喬 「千早振る」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭たま 「佐々木裁き」


 秋雨そぼ降るなか会場へ。客入りは約 40 人。7 割くらいが女性客でした。


 出囃子代わりのジャズにのって、まずはたまの前説から。この日のゲストの風喬と市楼は博徒で、手伝いに来ている笑福亭松五と 4 人で打ち上げ代わりに麻雀をしようと云うことになり、開演前はルールの取り決めに終始したそう。
 その後は桂三歩の話をたっぷり。なんでもやり始めるとやめられない性格で、週に 1 回は出番がなくても繁昌亭の様子を見に行く、ビデオテープに落語番組をきっちり収める、もらいタバコでないと吸えないなど、とにかくかなり変わってる。

 市楼はマクラ代わりに携帯電話に対する注意事項をたっぷりめに。
 「普請ほめ」はきっちり丁寧だが、「ここ笑うとこでっせ」と云わんばかりの間を取り過ぎな気が。メリハリはもうちょっとほしいところ。

 たまの 1 席目は文楽の解説をマクラに、「ジャイアンリサイタル」の原作にあたる「寝床」を。前半の断りの場は、独自の再構成をさらに発展させた感じ。後半の浄瑠璃の場にもかなり手が入り、玉子屋を襲った「煮抜き事件」「半熟事件」「目玉焼き事件」をたっぷり。全体的に言葉が多く、今後の整理に期待。

 風喬はマクラで結婚にまつわる話いろいろ。今年の彦八まつりで人前結婚式をしたが、そのとき桂あやめが新婦のメイクをしてくれたそうで、仕上がりはどう見ても娼婦だったそう。(姉キン風か!?!?) 同期の笑福亭喬若も妻帯者だが、どちらも家では料理担当で、最近は顔を合わせると献立の情報交換をするとか。
 「千早振る」はオーソドックスな構成ながら、しっかり繰れてて安定感抜群。独自のクスグリもあちこちに散りばめられてるが、微妙に古くなった時事ネタには自分でツッコミを入れながら。

 中入りを挟んで、たまの 2 席目は「佐々木裁き」。賄賂が横行した奉行所に一石を投じるため、佐々木信濃守がとんちのはたらく桶屋の息子の四郎吉を使って一計を案じる‥‥と云う筋立てを強調し、信濃守を主役にすえて再構成。演出意図はくみ取れるが、こちらもまだまだ言葉が多い感じで、とくに後半がやや説明くさい。


 たまさんの 2 席はどちらもこれからの整理に期待と云った感じでした。この会は勉強会と云う位置付けでしょうからこんなんもありなんですが、こってり 2 席はやっぱり重たい。1 席は単純に笑えるネタでも良いような気がします。もっとも「軽いネタがお望みなら繁昌亭昼席へどうぞ」となるのかもしれませんが。
 そう云う意味では、この日は風喬さんが飄々と軽快なテンポでなかなか良かったです。もっといろいろ聴いてみたくなりました。

 次回は 11 月 19 日(水)です。

らくごの玉手箱

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出没!ラクゴリラ

2008/10/20 @ワッハ上方レッスンルーム

  • 桂さん都 「二人癖」
  • 林家花丸 「蔵丁稚」
  • 桂こごろう 「崇徳院」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭生喬 「おごろもち盗人」
  • 桂つく枝 「悋気の独楽」

※ 第 76 回


 早くから大勢のお越しで、ザッと 100 人くらいの入りでええ感じ。たまたま通りかかった 東京からのお客さん も。


 開口一番のさん都は、東京の大学で落研に入ってたため入門当初は思わず「おかみさん」や「あにさん」と江戸落語口調が出て、師匠や兄弟子によく注意された話から「なかなか口癖は抜けんもんで」と「二人癖」へ。自然な会話の範囲内でふくらませ、展開の心地良さとおかしみが上手い具合にバランス。しっかり繰れててテンポも良く、「一杯飲める」男の困りがたのしい。良い露払い。

 この日はワッハホールでの会と掛け持ちの花丸は、ダイエットに成功した生喬とつく枝に「これ以上痩せてもらっては困る」とボヤいてから、仕事で屋久島へ行った話なんかをマクラに「蔵丁稚」を。前半は旦那と丁稚のメリハリの効いた掛け合いが絶妙。後半、蔵へ放り込まれた丁稚が『仮名手本忠臣蔵』の四段目を思い出しながら、登場人物に対しての「マル!」「ペケ!」がたのしい。芝居もたっぷり、クスグリもたっぷり。

 こごろうはこの日の 阪神 vs 中日 の戦況報告から、今年の阪神のていたらくぶりを嘆きつつ「阪神でわずらった人もいるのでは?」と振って、わずらいつながりで「崇徳院」へ。熊五郎が職人風の男と云うよりもチョカな男と云う描き方で、これがまたこごろうらしくてなんともおもろい。クスグリも特盛りでたっぷりの一席。サゲは「二組の家主と一対の夫婦ができると云う‥‥」と、しあわせの三重奏。

 中入りを挟み、生喬は つく枝と生喬とで小浜の落語会へ行った ときの話から方言の話へとつなぎ、「もぐら=おごろもち」の解説を挟んで「おごろもち盗人」へ。構成が全体にザックリした印象だが、登場人物の描き分けが明瞭でメリハリがクッキリ。節季の払い先が三宅さん(つく枝)に船引さん(花丸)に尾崎さん(こごろう)。今回もおそらく「まだラクゴリラで掛けてないネタからのチョイス」と思われる。

 トリのつく枝は恒例のダイエット話から。最近ではコンビにでもお菓子の無駄買いもせず、生喬と小浜へ行ったときも買い食い欲がまったくわかなかったそう。
 師匠と奥さんとの間で板挟みになってた修業時代の自分と重ね合わせつつ「悋気の独楽」を。前半はややかみ気味だったが、女衆のお竹が出てくるあたりから上り調子に。このお竹がまた凶暴で、丁稚の定吉はもとより御寮人さんも怯えるほど。


 トップのさん都さんから会場がわいて、おかげでラクゴリラのメンバーも気合いが入ったようでした。それぞれの味が出て満腹になりました。
 終演後、東京からのお客さんも交えてオーディエンスの東西交流へ。落語トークでおおいに盛り上がりました。

 次回は 12 月 22 日(月)です。

出没!ラクゴリラ

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月亭会

2008/10/19 @アークカルチャースタジオ

  • 月亭八方 《ごあいさつ》
  • 月亭八光 「七度狐」
  • 月亭遊方 「わすれうた」 (作:月亭遊方)
  • 月亭方正 「貧乏神」 (作:小佐田定雄)
  • 月亭八方 「宿屋仇」

※ 第 9 回


 8 月の会が第 7 回で、今回が第 9 回。どうも先月の繁昌亭での会が第 8 回と云う位置付けのようです。
 いっぱいの入りですから入りは 80 人くらいだと思います。開場を待ってるとき、受付にキャンセルの電話が入って、すぐさまキャンセル待ちのお客さんに連絡されてました。えらい人気です。
 二番太鼓のシャギリがグダグダでしたが、八光さんか方正さんが叩いてたのかも。


 恒例の八方の前説は、11 月に出演する『松井誠特別公演』の稽古での話や、テレビにまつわるあれこれなど、おもしろ裏話をたっぷり。

 八光はマクラで、八方に入門するにいたる話の拡大版。内容は関西テレビ『扇町寄席』でしゃべっていたのと同じだが、テレビで使えないようなオマケも。
 「七度狐」は、基本的には丁寧に演っているが、あちこち取りこぼしている印象。口跡は良いので、もうちょっと噺に集中し、ディテールを積み重ねれば笑いは増えそう。

 遊方はマクラで、顔を差されることがうれしいって話や、顔覚えの悪いスナックのママの話など、物覚えにまつわる話いろいろ。落語初心者の「落語家さん見たらみんな桂南光さんに見えんねん」はスゴいが、それが笑福亭たまの会のアンケートで「たまさんは南光さんに似てますね」と裏付けされたことにもびっくり。
 「わすれうた」は、CD ショップにうろ覚えの曲の CD を買いにきた男の噺。微妙なハミングでの伝わりにくさがイラッとおもしろい。東京公演に備えてか、ギャグが増量。

 方正(山崎邦正)は、テレビのロケで笑いの神様が降りてきた話をマクラに、神様つながりで「貧乏神」を。ネタはきっちり入っているが、やはり独自に覚えているだけあって所作や緩急の付け方に不自然さが目立つ。

 八方はごく軽いマクラでほぐしてから「宿屋仇」をたっぷりと。兵庫の三人連れの軽さと侍のピリピリ感との対比がお見事。勉強会の気軽さからか、宿屋の伊八が「昔から侍と巨人は嫌いやねん」と演ったりも。


 正直、八光さんと方正さんは稽古を付けてもらうことが必要と感じますが、遊方さんはネタが進化してましたし、最後は八方さんがたっぷりきっちり締めてくれて大満足。

 11 月は八方さんが舞台出演のため、次回は未定です。

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らくご道 笑福亭生喬と桂こごろうの落語会

2008/10/17 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 笑福亭生寿 「軽業」
  • 桂こごろう 「七段目」
  • 笑福亭生喬 「吉野狐」
    ―― 中入り ――
  • 生喬・こごろう 《対談:夕焼け日記》


 この日の『らくご道』は 3 か月に 1 度のハメモノ入りの日です。いつもお見かけするお客さんが少なめでしたが、それでも 30 人くらいといつもどおりの入りなんが不思議ですね、この会は。


 開口一番の生寿は「軽業」。もぎ取りの場面はカットして、喜六と清八はすぐさま軽業興行見物へ。軽業師が身支度を調える所作もきっちり。サゲは「身体かるわざ中が痛い」。

 こごろうは、巨人に逆転優勝された阪神や、中国産の冷凍いんげんなど、最近のモヤモヤについて、めずらしくたっぷりのマクラ。モヤモヤ発散法も。
 ひさびさの「七段目」は、大旦那がやさしそうで叱り方が弱く感じられるも、芝居のまね事をする若旦那がクサ過ぎで表情もおもしろい。

 生喬はマクラで、大阪では演り手の少ない「笠碁」の稽古を柳家小里んに付けてもらうことになった経緯を。小里んとの二人会の打ち上げの席で小里ん自身が「もともと大阪のネタだから、大阪に返したい」と云っていたのを聞いていたまわりの人からの勧めで、2 年かかって決意したそう。
 「吉野狐」もめずらしいネタ。身投げ寸前の島三郎を助けて養子にした老夫婦のもとへ、島三郎を追いかけてきた元遊女の吉野が転がり込み、4 人でうどん屋を営むも‥‥と云う噺。老夫婦のやさしさが前面に出た感じ。サゲへの展開は唐突だが、サゲはおもしろい。

 中入りを挟んで、生喬とこごろうの対談コーナー。
 こごろうは「七段目」の若旦那に対して演出的こだわりをおおいに語る。曰く「芝居好きの素人芝居がどこか変になってしまうおもしろさがメイン。登場人物の『カッコええやろ!』が出るべきで、噺家自身の『カッコええやろ!』が出てはいけない」と。似たようなところで「茶の湯」についても言及。生喬は「型としてきっちり演る部分も必要」との意見。
 「吉野狐」や「幸助餅」は松竹新喜劇で舞台化されており、林家染丸は舞台の台本から落語化したそうだが、生喬は噺の味付けが変わりそうだったんで舞台版は未見だとか。救いのないサゲになってるので、改訂の意思もあるそう。


 中入り後の対談は毎回たのしみですが、今回はとくに「七段目」や「茶の湯」の演出に対するこごろうさんと生喬さんの考え方の違いが垣間見られて興味深かったです。

 次回は 11 月 11 日(火)です。

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澤千左子 上方地歌の会

2008/10/15 @そごう劇場

【浪花ノさとの音いろいろ】

  • 愚痴
  • 堺住吉 - かんちろりん - いざや - 五段返し
  • 浪花十二月なにわじゅうにつき

  • 風にきけ
  • 箏協奏曲

※ 第 8 回


 地歌はまったく馴染みがないんですが、とある落語会 で招待券をいただきまして、行ってみました。
 会場には開演 10 分前ぐらいに到着したんですが、ほぼ満席。自由席と云うことで、前方の椅子席も普段よりギッシリ並べられてましたから、ザッと 350 人くらいは入ってたんじゃないかと思います。


 前半の第 1 部は文化庁芸術祭参加。まずはしっとり澤千左子の三味線独奏&独唱。舞台照明を暗く落として両側に燭台を配し、舞台袖から胡弓の伴奏も入って、雰囲気もなかなか。
 幕間に友情出演の桂小春團治による解説。
 つづいては三味線と当たり鉦を従えての合奏。「かんちろりん」や「五段返し」など、落語でおなじみの曲も。
 最後に澤千左子の三味線&歌をバックに特別出演の山村若による舞。

 後半の第 2 部はことの演奏。まず独奏の「風にきけ」で、かなり洋楽的旋律。パンフによると、吉崎克彦氏がメンデルスゾーンの「無言歌」に触発されて作曲したそう。
 つづく合奏の「箏協奏曲」は洋楽と邦楽のクロスオーバーの趣で、かなりプログレッシヴな味わい。とくに 17 弦箏によるベース音がシブい。


 トータル 90 分ほどの会でした。前半は三味線で邦楽、後半は箏で洋楽と云った感じで、楽器も楽曲傾向も違った対比がおもしろかったです。とくに後半の箏による洋楽的楽曲の演奏はかなり刺激的でした。
 ただ、パート毎に 5~10 分のインターバルが入り、かなり間延びした進行だったのが気になりました。楽器のセッティングや澤千左子さんのお色直しもあって時間が掛かるのもわかりますが、もうちょっとそこらは考えていただきたいと思います。

澤千左子 ~箏曲・地歌へのいざない~

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快楽亭ブラック毒演会

2008/10/12 @TORII HALL

  • 快楽亭ブラック 「ぞろぞろ」
  • 快楽亭ブラック 「朝鮮人の恩返し」 (作:快楽亭ブラック)
    ―― 中入り ――
  • 快楽亭ブラック 「反対俥」
  • 快楽亭ブラック 「万金丹」


 ひさびさにブラックさんの会へ。今回はお得な CD 付きです。受付にはなぜか 顔見知りの御方 が。入りは約 40 人くらいで、女性客もチラホラ。


 まずは最近の政治の話をたっぷり。さらに新興宗教の話から出雲大社の話へつないで、いつのまにか「ぞろぞろ」へ。神社の神様が出てくる型で、テンポ良くコンパクトに。

 つづいて、ハーフである自身の幼少時の話から「朝鮮人の恩返し」へ。「狸の賽」のパロディーだが、朝鮮人の子どもがサイコロに化けると云う展開は落語ならではで、ある意味スゴい。ブラックならではのギャグ満載で、たっぷりと。

 中入りを挟んで、体力勝負の「反対俥」(上方の「いらち俥」)を。威勢の良い俥屋が足の速いところを見せる場面では、立ち上がって俥をひく格好で袖へ走って行くと、楽屋口に当たるバルコニーに現れ、客席入口から戻って高座へよじ登ると云う熱演。息を切らせて竜飛岬まで。

 最後は息を切らせつつ落語と体力の関係について語り、息子と大曲の全国花火競技大会へ行った話から、導入部が旅ネタになってる「万金丹」へ。初めて聴くネタだったが、筋立ては「鳥屋坊主」のような展開で、寺へ転がり込んだ文無しのふたりが坊主になり、住職が留守のあいだにてんやわんや。先の「反対俥」で体力を使い果たしたか、やや冗長な語り口で間延びした感あり。


 今回は古典中心のチョイスで、マクラのおもしろさもあいかわらずでした。

 次回は 11 月 23 日(日)です。

快楽亭ブラックの出直しブログ

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深脳落語会 NIGHT HEAD

2008/10/11 @天満天神繁昌亭

  • 桂ひろば 「ろくろ首」
  • 笑福亭たま 《新作ショート落語》
  • 笑福亭たま 「遊山船」
  • 桂米左 「はてなの茶碗」
  • 笑福亭たま 「ベルゼバブの蝿」 (作:笑福亭たま)
  • 笑福亭たま 「果物ナイフ」 (作:笑福亭たま)


 たまさんの月例レイト・ショー。指定席なんでのんびり入場。開演後のザッと数えたところ、約 60 人の入り。これぐらいで定着してきた感じなんで、今後も続けられるなら自由席でも良いかも。


 開口一番のひろばはマクラを振らずに「ろくろ首」を。やもめの知ったかぶりや、猫にいたずらされての「なかなか」「さようさよう」「ごもっとも」連発などがふんだんに。サゲまできっちりテンポ良く。

 たまの 1 席目は、桂福車の過激発言をたっぷり紹介してから、まず新作ショート落語。つづけて、季節はやや外れるが「今夏に 2 度しか演れなかったんで」と「遊山船」を。ギャグを中心に残すよう刈り込まれててテンポ良い構成。とくに難波橋から喜六の自宅への場面転換は秀逸。惜しむらくは、喜六が女房の汚い浴衣を「きれいな錨の模様」とほめるか逡巡する場面が冗長で、それまでのテンポがそがれてしまう。サゲはストンと心地良いだけにもったいない。

 米左は遅い時間帯の会で演りにくいとボヤきつつ、噺家の値打ちについての考察から「はてなの茶碗」へ。自ら「米朝一門は引きの芸」と云うだけあって、きっちり丁寧。時間を気にしてか、やや走り気味だったのがもったいない。

 たまの 2 席目は新作ネタおろし。同時に 3 つのアイデアを思い付き、そのうち 1 本が一応完成、1 本が途中までできたと云うことで、この 2 本を演ることに。
 まずは「ベルゼバブの蝿」。ある作家のもとに送られてきた呪いの原稿を読むと、その内容どおりのことが作家のまわりに起こる。ミステリアスな展開と強烈な顔芸。サゲかと思えるところが中間地点だと云うことで、その後の展開が気になる。
 つづいて「果物ナイフ」。果物ナイフが腹に刺さった老人と、あわてふためく若い女。老人の妻を刺そうとして誤って老人を刺してしまったと云う。三角関係の狭間であえぐ老人が痛々しくもおかしい。


 「ベルゼバブの蝿」は、スタイルとしては外国のジョークにありそうな展開ですね。呪い現象をいろいろふくらませれば、その後の展開がなくても 1 本にまとまりそうに思いました。
 「果物ナイフ」はナイフが刺さってる状況が痛過ぎな感じも。ただ、その状況を変えると、老女と若い女の関係性も微妙になってくるでしょうし、サゲにつながらなくなってタイトルも変わってしまいますし、なかなか難しいですね。

 次回は 11 月 8 日(土)です。最終回!?!?

らくごの玉手箱

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テーマ落語会 過激特集

2008/10/8 @天満天神繁昌亭

  • 笑福亭たま 「蛸芝居」
  • 笑福亭福笑 「入院」 (作:笑福亭福笑)
  • 笑福亭三喬 「蛇含草」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭生喬 「須磨の浦風」
  • 笑福亭福笑 「脂肪遊戯」 (作:笑福亭福笑)


 福笑さんプロデュースのテーマ落語会は、昨年の糞尿特集に引き続き、今年は過激特集で、補助席も出る大入り。スゴいですねぇ‥‥お客さんが。他人様のこと云えませんが。


 トップのたまはマクラ代わりに「過激な」ショート落語をいくつか。「ドリアン」もエグいが、やっぱり「ウォシュレットの開発」がスゴい。
 「蛸芝居」の方は、登場人物の芝居がとにかくクサい。終盤の旦那と蛸の格闘が過激になり、蛸に突かれた旦那が前回り受け身でダメージ回避。《だんまり》のすえに旦那が蛸に北斗百烈拳でボコボコにされる。
 ただただ過剰演出に走らず、《芝居》や《だんまり》の用語解説を入れることでわかりやすさへの配慮も忘れない。旦那が奉公人を起こす場面や魚屋が鯛をさばく場面がカットされてるが、笑いの多い場面を中心に 15 分程度でまとめられてるため、繁昌亭昼席でトリや中トリ以外でも掛けられる利点も。

 三喬はマクラで、学生時代に遭遇した福笑の過激発言を紹介。客からの「鷺とり」に関する質問に「俺はお前みたいな奴がいちばん嫌いや!」とかましてから見事に回答したそう。
 「蛇含草」の方はオーソドックスに。餅を食べる様子なんかはこまやか。体格の良さが食い過ぎの表現とぴったり。それでも、いじきたない男に怒った亭主が餅箱を叩き割って餅といっしょに焼きながら「これぐらいせな、福笑さんもよろこばんやろ」。

 三喬と福笑にはさまれた格好の生喬は、なんとも演りにくそう。
 「須磨の浦風」は、金満家の鴻池善右衛門が殿様のために須磨から涼風をつづらに入れて取り寄せようと云う噺。ハメモノの効果も手伝って「そんなことあるかいな」と云う現象を「そんなこともあるんかも」と思わせる。途中でつづらを全部開けてしまった人足が、代わりに屁を詰める場面が過激になり、思わず正味まで出してしまう。

 首謀者の福笑の 1 席目は、マクラで中国問題や汚染米問題から、ブラックな笑いをたっぷりと。普段から食べていた赤飯に事故米が使われていたと知り、怒りとともに世間の話題に参加していると云う安堵感もあったとか。
 「入院」は、全身複雑骨折で入院する男と、同室に神経性胃炎で入院してきた男と、胃炎の男を見舞いにきた男のてんやわんや。見舞い男のあり得ない行動と、火事騒ぎでのひどい仕打ちが超過激。痛過ぎる落語。
 2 席目の「脂肪遊戯」は、「だぁいたぁいやねぇ」「さぁいこぉうよぉ」が口癖の美容外科医が腹部脂肪吸引術をおこなう噺。序盤から凄まじい展開で、噺が進むにつれてエグさが上昇。


 福笑さんの過激ネタ 2 席に合わせて他の 3 人がネタをそろえた格好で、過激さはやはり福笑さんが数段上を行ってましたね。ある意味、福笑さんのムチャさを他の 3 人で薄めてバランスを取ってたような感じでした。

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落語でポン あさ吉・雀喜 ふたり会

2008/10/7 @天満天神繁昌亭

  • 桂ひろば 「動物園」
  • 桂あさ吉 「世帯念仏」「かぜうどん」
  • 桂雀喜 「野崎詣り」
  • 桂あさ吉 「高津の富」
    ―― 中入り ――
  • 桂雀喜 「崇徳院」


 『落語でポン』ってタイトルだけでゆるさが想像される二人会で、たのしみにしてました。以前はふたりが若い頃(年季明けくらい?)に勉強会として正雀で開催してたそうです。
 客席は 1 階席がほぼ埋まって 2 階席にこぼれるくらいとなかなかの入り。あさ吉さんの発表によると約 160 人だったそう。
 開演前にふたりが歌うオリジナル・テーマ曲が流れました。なんだか始まる前からゆるゆるゆるぅ~い雰囲気に。


 開口一番のひろばは「動物園」を手堅く。

 あさ吉の 1 席目は、正雀で開いてたときに駅前でチラシを配った話や、入門前夜から米朝宅での内弟子生活の話など、マクラでたっぷりいろいろ。聞いたことある話がほとんどだが、それだけに話が繰れてておもしろい。完全ネタ出しの会なのに、なぜかネタ出しされてない「世帯念仏」を始めるも、のんきな感じがニンに合っててたのしい。短いながらも最後まで演り終えてから「ちょっと間違って入ってしまいました」。いきなりボーナス・トラック。年末に「世帯念仏」の英語版を演る、と上手い具合に宣伝をし、気を取り直して「かぜうどん」へ。酔っぱらいはもうちょっとタメがほしい気もするが、足に湯を掛けてもらって「湯加減名人やな」がたのしい。上方落語界一と云われるうどんはあいかわらず絶品。
 中トリの 2 席目(実質 3 席目)では、ニューヨーク公演時にロックフェラー・センターでロックフェラー氏と遭遇した話をマクラに「高津の富」。高津の富の一番が当たった旦那のごまかし方の不自然さに爆笑。サゲ前に宿屋の亭主が下駄のまま座敷へ上がってきたことを旦那が指摘しなかったため、サゲが弱くなってしまって残念。

 雀喜の 1 席目は、太極拳教室で花見に行った話をマクラに、貨幣の一分いちぶを小粒と云った解説から「野崎詣り」へ。雀三郎からをうかがわせる台詞まわしがチラホラ。稽古屋の船も出てきてにぎやかな風情。
 中入りを挟んでトリの 2 席目では、高校時代の初めての告白や、小学生の娘が告白された話をマクラに「崇徳院」を。こちらも雀三郎テイストが色濃く残る口跡。とくに出入りの熊五郎は雀三郎そのものなんがほほえましい。床屋の鏡が割れて‥‥のサゲ。


 雀喜さんはきっちり、あさ吉さんはゆるぅ~りと云う感じで、とくにあさ吉さんの不思議さが際だった会でした。客席も、昼席のようなと云うか、茶の間のようなと云うか、なんともゆるぅ~い雰囲気でした。
おそらく今回は、非協会員の雀喜さんに繁昌亭でトリを取らせてやろうと云うあさ吉さんの配慮だったんではないかと思います。それに応えるかのように、雀喜さんは熱演でした。
 ほんわかした雰囲気が心地良く、また開催してほしいです。願わくば、別の会場で勉強会として安く開催してほしいですが。

あさ吉@ブログ
ひらけ!ジャッキッキ

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かしや寄席

2008/10/5 @與兵衛桃林堂

  • 笑福亭由瓶 「看板の一」
  • 桂よね吉 「ちりとてちん」
  • 桂こごろう 「くっしゃみ講釈」

※ 第 4 回


 この会は地元のおばちゃんがたくさん集まる感じですが、落語ファンの姿もチラホラ。ギッシリ 80 人ほど入って満員です。


 この会に初登場の由瓶が、この日、会場に着くなり開場を待つ客にトイレの場所をたずねられた話から、無名であることに対する自虐的なマクラ。
 「看板の一」はかなり演り慣れてるようで、江戸っ子の親父っさんが迫力満点。後半の親父っさんをまねるチョカな男もおもしろく、サゲのテンポも小気味良い。

 由瓶がコンパクトに終えたと思ったら、この日は掛け持ちで終演後に飛び出しと云うことで、この日ここだけのよね吉は「なんとか阻止したい」。ドラマ『ちりとてちん』と実際の相違や、テレビ取材でのエピソードなど、たっぷりのマクラ。
 「ちりとてちん」は南光の型に吉朝テイストも残しつつ、とくに喜六の物喜びが尋常でなく、かなり濃い味付け。ここらがいかにもよね吉らしい。

 桑田・清原・こごろうの KKK トリオで最後に残ったこごろうは、清原の引退試合を観に行っていろいろと比較。往年の清原とこごろうが似てるのは「思いっきり振っても思いっきり三振する」ところと「当たってもホームランにならない」ところだとか。
 「くっしゃみ講釈」は講釈師に復讐しようと云う男がチョカな感じで、全体にワチャワチャした雰囲気。にぎやかにたっぷりと。


 時間は 1 時間半ほどでしたが非常に満足度の高い会で、なかでもひさびさに観たよね吉さんの高座がツボ。これは勉強会か独演会に行かねばなと思わされました。それに負けじとこごろうさんも熱演で、主任の責務を全うされました。
 終演後には葛ようかん(?)とお茶が振る舞われ、美味しくいただきました。

 次回は来年 4 月頃の予定です。

與兵衛桃林堂

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花丸・染雀 二人会

2008/10/4 @天満天神繁昌亭

  • 笑福亭呂竹 「狸の賽」
  • 林家染雀 「軽業」
  • 林家花丸 「ナイモンガイ」
    ―― 中入り ――
  • 林家花丸 「あくびの稽古」
  • 林家染雀 「御神酒徳利」

※ 第 2 回


 この会は基本的に自由席なんですが、前売り料金 2,500 円にプラス 500 円で座席指定ができます。1 階席は前売り指定でほぼ埋まった感じでした。


 開口一番は「女風呂の《呂》に竹輪の《竹》」で「出家した橋下徹」の呂竹が「狸の賽」。きっちり丁寧で心地良い口跡。

 花丸の「無いもん買い」はとうとうカタカナ表記に。ヒロシとビリーが天神橋筋商店街を 6 丁目の交差点から南下する展開。もうかなり固まった感じだが、こまかいクスグリを変えてきたり、時事ネタを盛り込んだり、ライヴならではのたのしみも。
 「あくびの稽古」も花丸流にアレンジされている。あくびの流派が微笑流の売りゃせん家。構成が整理されて流れがスッキリし、あくびの師範に妙なキャラが付いて、全体にさらに進化した趣。ガオー!

 染雀は、桂さろめに稽古を付けた「軽業」を、この日はさろめがお茶子で袖にいたため、より一層丁寧に演った感じ。とくに軽業興行での所作が丁寧でわかりやすい。サゲは「長口上は大怪我の元」。
 「御神酒徳利」は、口からでまかせの占いでとんとん拍子に成功する噺。長講をたっぷり。


 染雀さんはめずらしくセリフをかむ場面がチラホラで、まだ本調子ではないのかなと云った風でした。それでも落語はきっちりした芸風を堪能。
 一方の花丸さんはこの日は絶好調で、2 席ともかなり出来の良い高座でした。とくに「あくびの稽古」は、まだ進化の余地があったか!とびっくり。スゴいですね。

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姉様キングス淫媚テンションナイト

2008/10/2 @一心寺シアター倶楽

  • 姉様キングス 《音曲漫才》
  • おしどり 《音曲漫才》
  • ヴァチスト太田 《歌謡ショー》
  • ANESAMA KINGS 《Fighting KAPPORE》
    ―― 中入り ――
  • マダム・アヤメビッチ&ミス・ジャクリーヌ 《シャンソン・ショー》
    1. エクスタシーいくよくるよ
    2. パナルスの歌
    3. カリンカ
    4. エパティト・べー
    5. 嘆きのボイン
    6. いんじゃもん de コマンタレブー


 この日は繁昌亭での『着道楽寄席』へ行こうと思ってたんですが、こっちのイベントにスペシャル・シークレット・ゲストが出演!と云うことで一心寺へ。
 今回は一心寺シアター倶楽のキャバレー・イベントの一環で、ステージが場末ゴージャスな感じ。客席も前方はテーブル付きでゆったりなセッティングに。入りは 8~9 割くらいで、落語なしで姉様キングスのみのイベントでこんだけ入れば上々でしょう。


 まずは姉様キングスが、都々逸、ストトン節、阿呆陀羅経。軽く A 面ネタ。

 おしどりは半分くらい新ネタで新鮮。ケンのテルミン演奏(パントマイム&顔芸付き)がおもしろい。

 ヴァチスト太田(ワハハ本舗)は 栗木健 のジャンベ(パーカッション)演奏をバックに昭和歌謡メドレー。“恋のダイヤル 私のダイヤル 6700”に“ストーカーのまちぶせ”に“呪いのメドレー ゾンビ編”。間のおしゃべりもおもしろい。

 再登場の姉様キングスは、エジンバラ公演での英語ヴァージョンのネタを披露。オール英語と云ってたわりにはほとんど忘れててグダグダ。欽来節にのせての自己紹介のあと、
喧嘩かっぽれを披露。早変わりや腰元風の「あぁ~れぇ~」もあって、姉キンらしい振り付け。

 中入りを挟んで、お待ちかねのシャンソン・ショー。歌うはマダム・アヤメビッチにミス・ジャクリーヌ、アコーディオン伴奏はマコリーヌ。オープニングのロシアっぽい 3 曲のあとにマコリーヌのコーナーも。ジャクリーヌの悲しみを歌った“エパティト・べー”(“サン・トワ・マミー”の替え歌)は新曲。
 “嘆きのボイン”のあと、スペシャル・シークレット・ゲストの月亭可朝が登場。逮捕後、初めての舞台は、オリジナル“嘆きのボイン”に加えて“出てきた男”を。ギターのチューニングの狂い具合も味わい深い。ストーカー事件の話題も、すでに自虐的ネタに。
 最後は“いんじゃもん de コマンタレブー”で大団円。


 どれもこれもたのしくて、大満足の音曲ショーでした。

姉様キングス交換日記
キャバレー ラ・ルージュ
一心寺シアター倶楽

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