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らくご道 笑福亭生喬と桂こごろうの落語会

2008/10/17 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 笑福亭生寿 「軽業」
  • 桂こごろう 「七段目」
  • 笑福亭生喬 「吉野狐」
    ―― 中入り ――
  • 生喬・こごろう 《対談:夕焼け日記》


 この日の『らくご道』は 3 か月に 1 度のハメモノ入りの日です。いつもお見かけするお客さんが少なめでしたが、それでも 30 人くらいといつもどおりの入りなんが不思議ですね、この会は。


 開口一番の生寿は「軽業」。もぎ取りの場面はカットして、喜六と清八はすぐさま軽業興行見物へ。軽業師が身支度を調える所作もきっちり。サゲは「身体かるわざ中が痛い」。

 こごろうは、巨人に逆転優勝された阪神や、中国産の冷凍いんげんなど、最近のモヤモヤについて、めずらしくたっぷりのマクラ。モヤモヤ発散法も。
 ひさびさの「七段目」は、大旦那がやさしそうで叱り方が弱く感じられるも、芝居のまね事をする若旦那がクサ過ぎで表情もおもしろい。

 生喬はマクラで、大阪では演り手の少ない「笠碁」の稽古を柳家小里んに付けてもらうことになった経緯を。小里んとの二人会の打ち上げの席で小里ん自身が「もともと大阪のネタだから、大阪に返したい」と云っていたのを聞いていたまわりの人からの勧めで、2 年かかって決意したそう。
 「吉野狐」もめずらしいネタ。身投げ寸前の島三郎を助けて養子にした老夫婦のもとへ、島三郎を追いかけてきた元遊女の吉野が転がり込み、4 人でうどん屋を営むも‥‥と云う噺。老夫婦のやさしさが前面に出た感じ。サゲへの展開は唐突だが、サゲはおもしろい。

 中入りを挟んで、生喬とこごろうの対談コーナー。
 こごろうは「七段目」の若旦那に対して演出的こだわりをおおいに語る。曰く「芝居好きの素人芝居がどこか変になってしまうおもしろさがメイン。登場人物の『カッコええやろ!』が出るべきで、噺家自身の『カッコええやろ!』が出てはいけない」と。似たようなところで「茶の湯」についても言及。生喬は「型としてきっちり演る部分も必要」との意見。
 「吉野狐」や「幸助餅」は松竹新喜劇で舞台化されており、林家染丸は舞台の台本から落語化したそうだが、生喬は噺の味付けが変わりそうだったんで舞台版は未見だとか。救いのないサゲになってるので、改訂の意思もあるそう。


 中入り後の対談は毎回たのしみですが、今回はとくに「七段目」や「茶の湯」の演出に対するこごろうさんと生喬さんの考え方の違いが垣間見られて興味深かったです。

 次回は 11 月 11 日(火)です。

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