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人間 60 年 ジュリー祭り

2008/11/29 @京セラドーム大阪


 ジュリーこと沢田研二が還暦を記念して東京と大阪でドーム公演をおこなうと云う情報を 某後輩 から入手し、大阪公演へ参戦することに。ジュリーは昔から好きで、カラオケでもよく歌うんですが、コンサートは初めて。今年のツアーで奈良公演があったんで行こうかと思ったんですが、彦八まつりとのバッティングで断念したんで、満を持しての参戦です。
 大阪公演の会場はもちろん京セラドーム大阪。なんやかんやと用事を済ませて会場へ向かうと小雨がパラパラ。開演直前だったこともあって、あわてて座席へ。
 今回は S 席 12,000 円、A 席 10,000 円、B 席 8,000 円と云う設定でしたが、初めてと云うこともあって B 席をチョイス。スタンド上段を使ってなかったんで下段のサイドで、アリーナ中央のセンター・ステージの真横あたりでした。


 定刻から 5 分ほど過ぎて客電がゆっくりと落ち、序曲につづいてアップ・テンポの“そのキスが欲しい”でショウがスタート。ジュリーは白を基調としたインディアン風の羽根飾りを着けて登場。カッコ良すぎ! 2 曲歌ってから MC で「無謀なことを企画してしまいました」と。
 その後数曲は知らない曲で、“銀河のロマンス”あたりからザ・タイガースの曲を、そして“君をのせて”からはソロになってからの曲を。フランス語ヴァージョンの“巴里にひとり”にビックリ。ここら中盤の曲以外は知ってる曲が少なかったが、それでもジュリーの歌唱力は衰えてなくて感激。
 ジュリーは 1 曲歌い終わる毎に「ありがとー! サンキュー! ありがとネー!」と感謝の言葉を掛けてから深々とお辞儀。なんと謙虚な。ときに最後を「おおきにー!」と大阪向けに。第 1 部の終盤では「知らない曲ばっかりでごめんなさいねー」とフォローになってないフォローも。
 第 1 部はザ・タイガースの“ラヴ・ラヴ・ラヴ”で締め。この曲ではステージ後方のスタンド席に千人規模のコーラス隊が!
 最後にサインボールの打ち込みもあったり、サービス満点。

 第 1 部終了時点で 18:20 頃。ここで約 30 分の休憩。客席を見回すと、だいたい 40 代から 50 代の女性が中心層で、数人の女性グループや夫婦で来られてるお客さんが大半でした。
 休憩中にあわてて記念手拭いを買いに奔走。お値段は 3 枚セットで 2,000 円と、ちょっとお高め。席へ戻ってみると、売り子さんが客席で手拭いを売り歩いてました。

 第 2 部もゆっくりと客電が落ちてスタート。今度は《これぞ還暦!》と云うような、真っ赤なインディアン風の衣装にチェンジ。序盤は観客が席へ戻ってくるまでマイナーなバラードを中心に。「まだトイレから戻ってませんか?」とか、ナイスな MC も。ピアノのイントロでわかった“サムライ”に感激。
 ジュリーの MC は「大丈夫ですかー?」とか「死んでませんかー?」とか、終始脱力系で自虐的。長々としゃべることはないが、かなりおもしろい。
 “ダーリング”で盛り上がったあと、「オーサカー! オーサカー! トキオー!」で始まった“TOKIO”は観客の盛り上がりも最高潮に。

 インストでつないでる間にお色直しを終えたジュリーが、今度は水色の衣装で登場。“ス・ト・リ・ッ・パ・ー”や“危険なふたり”や“おまえにチェックイン”あたりの知ってる歌はやっぱりテンションが上がる。新曲“ROCK'N ROLL MARCH”で、通常のコンサートでの本編終了。

 アンコールのように登場したジュリーは真っ赤なスーツ姿で“カサブランカ・ダンディ”を熱唱。好きな歌だけにテンション急上昇!
 そして《第 19 回 日本レコード大賞》《第 8 回 日本歌謡大賞》《第 10 回 日本有線大賞》《第 11 回 全日本有線放送大賞》各大賞受賞“勝手にしやがれ”でテンション最高潮! 「あああ~」に合わせて揺れるアリーナの観客の手に感動!
 “あなたに今夜はワインをふりかけ”のサビを観客に歌わせ、「あの曲を忘れてはいませんか?」と始まったのが“時の過ぎゆくままに”! これだけでもナイスな展開なのに、歌い終わってからさらに「あの曲を忘れてはいませんか?」と“ヤマトより愛をこめて”! 美味し過ぎる展開のあと、「『今はさらばと言わせないでくれ』って歌ったら終われへんやん」と笑わせる。
 さらに数曲歌い、最後に“愛まで待てない”でステージを所狭しと走りまくってエンディング。終演は 21:50 でした。


 行って正解! 迷った俺がバカだった! これはもう 某後輩 に感謝!
 はっきり云って、還暦でひとりで 6 時間以上歌い続けられるもんでしょうか? とくに凝った舞台装置もなく、ゲストでお茶を濁すのでもなく、シンプルにいまのジュリーの歌声を届けた姿に感動しました。しかも、最後までしっかり声が出てました。こんな偉業をやってのけたジュリーに拍手です!

 残念だったのが、公演中に席を立つ人が多過ぎたこと。とくに第 1 部の終盤が酷かったです。手拭いのセット・リストを見れば知らない曲ばっかりで「早めにトイレへ‥‥」と云う気持ちもわからなくないんですが、もっとジュリーの歌声に耳を傾けてほしかったなぁ。

 正月にも大阪でコンサートがあるんですが、行きたくなってきました。


    --- Overture ---
  1. そのキスが欲しい
  2. 60th. Anniversary Club Soda
  3. 確信
  4. A・B・C
  5. 銀の骨
  6. すべてはこの夜に
  7. 銀河のロマンス
  8. モナリザの微笑
  9. 青い鳥
  10. シーサイド・バウンド
  11. 君だけに愛を
  12. 花・太陽・雨
  13. 君をのせて
  14. 許されない愛
  15. あなたへの愛
  16. 追憶
  17. コバルトの季節の中で
  18. 巴里にひとり
  19. おまえがパラダイス
  20. 6 番目のユ・ウ・ウ・ツ
  21. 晴れのち BLUE BOY
  22. Snow Blind
  23. 明星
  24. 風は知らない
  25. ある青春
  26. いくつかの場面
  27. 単純な永遠
  28. 届かない花々
  29. つづくシアワセ
  30. 生きてたらシアワセ
  31. greenboy
  32. 俺たち最高
  33. 睡蓮
  34. ポラロイド GIRL
  35. a.b.c...i love you
  36. サーモスタットな夏
  37. 彼女はデリケート
  38. 君のキレイのために
  39. マンジャーレ! カンターレ! アモーレ!
  40. さよならを待たせて
  41. 世紀の片恋
  42. ラヴ・ラヴ・ラヴ

  43. 不良時代
  44. Long Good-by
  45. 美しき愛の掟
  46. 護られている I love you
  47. あなただけでいい
  48. サムライ
  49. 風に押されぼくは
  50. 我が窮状
  51. Beloved
  52. やわらかな後悔
  53. 海にむけて
  54. 憎みきれないろくでなし
  55. ウィンクでさよなら
  56. ダーリング
  57. TOKIO
    --- Instrumental ---
  58. Don't be afraid to LOVE
  59. 約束の地
  60. ユア・レディ
  61. ロマンス ブルー
  62. TOMO=DACHI
  63. 神々たちよ護れ
  64. ス・ト・リ・ッ・パ・ー
  65. 危険なふたり
  66. おまえにチェックイン
  67. 君をいま抱かせてくれ
  68. ROCK'N ROLL MARCH

  69. カサブランカ・ダンディ
  70. 勝手にしやがれ
  71. 恋は邪魔もの
  72. あなたに今夜はワインをふりかけ
  73. 時の過ぎゆくままに
  74. ヤマトより愛をこめて
  75. 気になるお前
  76. 朝に別れのほほえみを
  77. 遠い夜明け
  78. いい風よ吹け
  79. 愛まで待てない

人間 60 年 ジュリー祭り
沢田研二

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文楽 11 月公演

2008/11/24 @国立文楽劇場

【第 1 部】

  • 双蝶々曲輪日記ふたつちょうちょうくるわにっき
    • 難波裏喧嘩の段
    • 八幡里引窓の段
  • 八陣守護城はちじんしゅごのほんじょう
    • 浪速入江の段
    • 主計之介早討の段
    • 正清本城の段

【第 2 部】

  • 靱猿うつぼざる
  • 恋娘昔八丈こいむすめむかしはちじょう
    • 城木屋の段
    • 鈴ヶ森の段
  • 吉田清之助改メ五世豊松清十郎襲名披露口上
  • 本朝廿四孝ほんちょうにじゅうしこう
    • 十種香の段
    • 奥庭狐火の段

※ 第 112 回


 落語会との兼ね合いで、今回の文楽公演は千秋楽に。昼夜とも 7~8 割の入り。顔見知りの方もチラホラとお見受けいたしました。


 『双蝶々曲輪日記』の「難波裏喧嘩の段」は濡髪長五郎の大立ち回りが、「八幡里引窓の段」は終盤の十字兵衛が長五郎を見逃してやる場面が見どころ。途中、不覚にも意識が朦朧と‥‥。

 『八陣守護城』は、とにかく「浪速入江の段」の船がスゴい。横向きの状態から正面向きへ大きく方向転換する様が圧巻。以降、予習不足も手伝って意識が朦朧と‥‥。


 ほとんど記憶のない状態で第 1 部が終わってしまい、猛省。昼食後にコーヒーで気合いを入れて第 2 部へ。


 『靱猿』は猿が芸で難を逃れる話。三人遣いの猿の動きがリアルでかわいい。

 『恋娘昔八丈』は、歌舞伎『白子屋政談』だそう。「城木屋の段」はお駒をめぐる人間関係が複雑で、ほとんど理解できないまま、刑場にお駒が引かれる「鈴ヶ森の段」へ。かなり話が飛んでるようで、なぜお駒が捕らえられたかはわからないが、駆けつけた才三郎のおかげでお駒が放免されて大団円。

 豊松清十郎襲名披露口上のあと、その清十郎が八重垣姫を操る『本庁廿四孝』。武田勝頼をめぐる八重垣姫と腰元の濡衣とのやり取り「十種香の段」のあと、「奥庭狐火の段」がスゴい! 勝頼に危機を知らせようとする八重垣姫に狐が乗り移り、氷の張った諏訪湖を渡ると云う場面、早変わりから派手な所作で、八重垣姫は主遣いはもちろん、左遣いから足遣いまで顔をさらして激しい動作。しかも左遣いが桐竹勘十郎と云う贅沢さ。文楽でここまでできるのか!?!?と圧倒される。


 最後の『本朝廿四孝』の「奥庭狐火の段」がとにかくスゴかったです。幕見だと『豊松清十郎襲名披露口上』と『本朝廿四孝』のセットが破格の 1,000 円(おそらく特別価格)だったんで、もっと早くに観に行ってたら何度か行けたのにと、後悔先に立たずです。
 それにしても、体調不良だったとは云え、ウトウトし過ぎてしまいました。もうちょっとなんとかせねば、もったいないです。今回はいつもにも増して反省点多し、でした。

国立文楽劇場

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名探偵ナンコ よみがえれ!探偵講談

2008/11/23 @本遇寺

  • 旭堂南湖 『東海道中膝栗毛』より「三十石船」
  • 神田京子 「ジャンヌ・ダルク オルレアン入城」
  • 旭堂南湖 「軽業武太郎」 (作:初代・快楽亭ブラック)
  • 神田京子 『赤穂義士伝』より「南部坂 雪の別れ」
    ―― 中入り ――
  • 芦辺拓・南湖 《対談:探偵講談と探偵小説あれこれ》

※ 第 43 回


 事前情報があまり出てませんでしたが、東京の神田京子さんが特別ゲスト出演で 2 席、南湖さんの 2 席と合わせて講談 4 席に、レギュラー・ゲストの芦辺拓先生との対談もあって、お値段据え置きの 1,500 円と云うことで、ムリクリ行きました。
 お客さんは少しツ離れしたくらい。もうちょっと事前に特別ゲストのことが宣伝されてたら、もうちょっと入ったかもしれませんね。


 南湖の 1 席目は、特別ゲストの京子について紹介。同期だが、3 か月先に入った南湖に対して京子は「南湖兄さん!」と呼ぶそうで、そう云われるとおごらなしゃあないとか。旭堂南青の結婚披露宴の話や、毎日放送『OSAKA 漫才ヴィンテージ』(12 月 7 日(日)15:00~17:00 放送)に進行役で出演した話なども。
 講談は『東海道中膝栗毛』から「三十石船」。弥次郎兵衛と喜多八が伊勢詣りから上方見物へ。京都・伏見から三十石船に乗り込んで大坂・天満へ向かう。落語「三十石」と「矢橋船」の原型で、船中でのてんやわんやがたのしい。

 京子の 1 席目は自己紹介から。夫で詩人の桑原滝弥と東名阪ツアーで来阪のついでに出演と相成ったそう。講談を広めるために演っている、童謡「森のくまさん」の講談や、昔話「浦島太郎」の英語講談などをマクラ代わりに披露。
 本題は「ジャンヌ・ダルク オルレアン入城」を。劣勢の仏軍のもとに突如あらわれたジャンヌ・ダルクの活躍によって英軍に制圧されたオルレアンが解放されるくだりを、張り扇で調子を取りながらの修羅場読み。
 後の対談によると、二代目・神田山陽の作とのこと。

 南湖の 2 席目は初代・快楽亭ブラックの作で「軽業武太郎」(あるいは「神田武太郎」「曲芸師」)を。設計技師で発明家の男が、自身の発明の前祝い金 5 千円を強奪される。犯人を追った娘は、軽業小屋に犯人が逃げ込むところを目撃し、軽業師の世界亭東一の声が犯人と同一であることを確認するが‥‥と云う話。東一の飼い犬が手がかりに。

 京子の 2 席目は『赤穂義士伝』より「南部坂 雪の別れ」。大石内蔵助が討ち入り前に瑤泉院のもとを訪れるくだりを。女性を話の主軸に据えることで、より自然な雰囲気に。終盤の討ち入りの場面は心地良い修羅場読み。

 中入りを挟んで鼎談‥‥の予定が、京子が新幹線で帰ると云うことでいつもの芦辺拓×南湖の対談に。東京に女性講談師が多い理由や、女性が主役の講談についてなど、観客が持ってそうな素朴な疑問を南湖が解説。


 講談たっぷり 4 席+対談で、この日は 2 時間半くらいに。体調不良でちょっとウトウトしてしまいましたが、対談やマクラで興味深い話も聞けましたし、行って良かったと思います。おみやげに柚子もいただきました。

 次回は(おそらく)来年の 1 月 25 日(日)です。

正直南湖
芦辺倶楽部
京子喫茶室

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りっくぷち寄席

2008/11/22 @LIC はびきの ホール M

【落語に恋して】

  • 笑福亭喬介 「牛ほめ」
  • 月亭遊方 「飯店エキサイティング」 (作:月亭遊方)
  • 遊方・竹丸 《対談コーナー》
    ―― 中入り ――
  • 林家竹丸 「立候補」 (作:桂三枝)
  • 林家染弥 「立ち切れ線香」
  • 《抽選会》

※ 第 19 回


 ひさびさに LIC はびきのの定例会へ。直前に指定席制と知って、2 日前にあわてて前売り券を買いに行きました。電話で問い合わせたときに「売り切れることはないですよ」と云われたのがチとさびしいような。
 ホール M は 1 階が 450 席くらいだと思いますが、そこに 7 割程度の入り。中堅・若手の会ですから、会場規模を考えると入った方だと思います。


 まずは喬介が「牛ほめ」を。前半の仕込みの部分でバタバタッと走ってしまって心配になったが、後半のバラシではまずまずウケる。師匠の三喬によるものと思われるが、こまかい工夫も。ただ、そんなところよりもベタなところがウケる。

 遊方は 24 時間営業の某スーパーでのおもしろエピソードを語るも、この近辺では認知度が低いようで共感の笑いとならず、もひとつな反応。中華料理店でのエピソードから、実録落語の「飯店エキサイティング」へ。夫婦喧嘩しまくりの中華料理店の噺で、かなりムチャな店。ある意味、一度は行ってみたくなるおもしろさ。

 対談コーナーは、予定では遊方と染弥だったようだが、遊方と竹丸に変更。竹丸が遊方にインタビューすると云うスタイルで、会の副題の「落語に恋して」から恋について話題を振るも、まったくスイングせず。なんとなく話が遊方の創作法みたいな流れに。遊方は事実をもとに話をふくらませるのが基本だそう。

 中入りを挟んで、竹丸の「立候補」は、小学生の息子が児童会長選に立候補する噺。友達の小浜君に推薦され、対抗馬は小沢君に麻生君と、時事ネタを上手く絡める。麻生君の演説がなかなか雰囲気があっておもしろい。

 トリの染弥は「恋の噺を‥‥」と「立ち切れ線香」を。全体的にクサさが強めだったり、説明台詞が多かったりと、気になるところが散見されるも、高座から一所懸命が伝わってくる。何度も高座へ掛けて、肩の力が落ちて緩急が出てくればグッと良くなりそう。
 米朝一門とは違った型で、聴き比べると云うたのしみ方はややマニアックか。

 最後に全員登場しての抽選会。あくまでも進行を優先する染弥に対し、こんな場では本領発揮の遊方が盛り上げる。ツッコミの加減がわからなくて会話に入っていけない喬介は、それでもニコニコ。
 抽選が終わって全員が礼をすると、喬介があわててバレ太鼓を叩きに。


 対談の噛み合わなさ加減はトホホな感じでしたが、困ってる遊方さんもそれはそれでまたおかしかったです。抽選会も入れてたっぷり 2 時間半、これで前売り 500 円、当日でも 800 円はお得ですね。

 次回は来年の 1 月 25 日(土)です。

羽曳野市立生活文化情報センター LIC はびきの

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中國的民主制度

CHINESE DEMOCRACY
CHINESE DEMOCRACY
GUNS N' ROSES
初回限定 SHM-CD 盤
通常盤

 とうとう今日が待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待った GUNS N' ROSES のニュー・アルバム『CHINESE DEMOCRACY』の発売日です。
 本国アメリカでは 23 日(日)発売で、ここ日本では 1 日早い 22 日(土)に世界先行発売となりました。早いところでは発売日の 2 日前から店頭に並んでたとか。厳格に販売統制がなされているアメリカでは 23 日の午前 0 時に発売イベントがあるんじゃないかと思います。

 私もさっそく購入して何度か聴きましたが、正直、なんだか現実感がわきづらいですね。すでに知ってる曲が多かったってのもあるかもしれませんが。“Oh My God”ほど尖った曲がなくて、私の印象としては「『USE YOUR ILLUSION』アルバム以降に“Oh My God”のような曲を志向しつつも GN'R らしさを念頭に置いて曲書いたらこんなアルバムができました」って感じです。(わかりにくい!)
【追記】 上で「“Oh My God”ほど尖った曲がなくて」なんて書きましたが、“Shackler's Revenge”なんかは割と尖ってますね。あと、“Scraped”や“Riad N' The Bedouins”なんかは GN'R にしては新味な印象です。

 とにかく“Street Of Dreams”(仮題“The Blues”)がサイコーです! 解説書の歌詞に間違いが 1 か所あるようにも思うんですけど、まぁ些細なことはこの際置いといて、歌えることがうれしいですね。早くカラオケに入ってほしいです。
 みなさん、“Street Of Dreams”に限らず、DAM や JOYSOUND にリクエストを出しましょう。お願いします! いまなら旧曲も流れで入るかもしれませんよ。

 解説書の所々に曲のタイトルを中国語訳したと思われるものがデザインされてまして、 以前の記事 で“Chinese Democracy”を「中華的民主主義」と訳してみましたが、解説書では「中國的民主制度」と書かれてました。惜しい!
 ほかにも“Street Of Dreams”が「梦想街道」だったり、“Scraped”が「刮」だったり。“This I Love”は「愛」とシンプル。“I.R.S.”の「元」は意味わかりませんが。
 メンバー写真もコラージュされてるんですが、そのなかに脱退した(クビになった?)バケットヘッドの姿も。おそらく発売計画は数年前に完了していて、アートワークもその時点で完成してたんじゃないかと思います。実際、曲の方はバケットヘッドの演奏がそのまま使われてるようですし、クレジットもしっかりされてます。現場の混乱ぶりがうかがえますね。

 解説書のなかにヤバめのデザインが含まれてますんで、ひょっとすると回収騒動が勃発するかもしれません。とにかくもう店頭に並んでますんで、みなさんお早めにお買い求めください!

GUNS N' ROSES

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たまの小劇場

2008/11/19 @common cafe

  • 笑福亭たま 《ごあいさつ》
  • 笑福亭笑子 「動物園」
  • 笑福亭智之介 「野ざらし」
  • 笑福亭たま 「Hospital」 (作:たまよね)
  • 桂雀喜 「ポイントカード」 (作:長坂堅太郎)
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭たま 「近日息子」


 急に寒くなって、たまさん自身も客入れをしながら入りを心配されてましたが、開演までにはお客さんが集まって 40 人くらいでええ感じの満員に。


 たまが前説でシークレット・ゲストの笑福亭笑子しょうこの紹介。イギリスで笑福亭鶴笑に入門し、現在は師匠の鶴笑とともに日本へ戻って活動中。日本で落語をするのはこの日が初めてだそう。繁昌亭で腹話術を演っているが、イギリス仕込みのネタが繁昌亭ではウケずに苦労してるそう。

 まずはその笑子から。イギリスの出産事情や日本で盗撮痴漢に遭った話など、トークは手慣れたもんでおもしろい。
 子離れできない母親がニートの息子(今年で 30 歳)に仕事を斡旋‥‥で、やっと「動物園」と判明。ときどきキャラがあっちゃこっちゃになったり、荒い場面があったり、不慣れな感は否めないが、工夫が見られる場面も。ライオンの中に入ってたのが母親と云うサゲは秀逸。

 智之介はフジテレビ『爆笑レッドカーペット』出演時のエピソードから、たまたま持っていた大判トランプでマジックを披露。
 「野ざらし」は口跡なめらかで心地良いテンポ。

 たまは客層を読み切れずに「Hospital」を演るか「道具屋」を演るか迷って「Hospital」に。検査入院した病院で怪現象が起こる噺。たまよね作品のなかでもかなり高座に掛けられた噺で、繰られまくって構成もスッキリでテンポ良く、笑いも多い。全身複雑骨折の市川さんに「時うどん」を演らせる場面は何度観てもおもしろい。

 雀喜はマクラで雑誌の落語特集の話。「自宅に噺家を呼ぼう」と云うコーナーには依頼時期から会場準備からギャラの相場まで載ってるそうな。値段の話から買い物の話へとマクラをつないで、自作の「ポイントカード」へ。買い物のポイントカードにまつわる噺。ゆるい感じが雀喜のニンに合ってて、こまかいクスグリもたのしい。

 中入りを挟んで、たまは「二上りかっこ」で登場。「近日息子」は先日の『たまクラブ』のときよりもまとまったた感じ。理屈の云い合いや、謝らない男に激怒する男のテンションなど、とにかく笑い多し。作次郎もあほ過ぎず、終盤の展開も無理なく。


 聴いてる側の意識の持ちようかもしれませんが、たまさんの「近日息子」はグッと良くなった印象を受けました。上手く伝えるのが難しいんですけど、たまさんなりのクスグリも入ってるんですが、奇をてらうんではなく全体がバランス良くつながった感じです。気になる方は 12 月 7 日(日)の『たまのフレンドリー寄席』でチェックしてみてください。

 次回は未定ですが、来年 1 月 6 日(火)に同会場で『三金たま誕生日二人会』が開催されます。チラシによると「誕生日プレゼントが無くてもご入場いただけます」とのことです。

らくごの玉手箱

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遊方のゴキゲン落語会

2008/11/18 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 月亭遊方 《幕開前戯噺》
  • 月亭遊方 「宿替え」
  • 林家染雀 「佐々木裁き」
    ―― 中入り ――
  • 月亭遊方 「干物箱」

※ 第 27 回


 開場前からお客さんがたくさん詰め掛けて、開演の頃には 50 人を超えてたと思います。ご家族連れのお客さんも。遊方ブーム来てますね!
 この日は遊方さんが 2 席とも古典を演ると云うことでか、開演前の BGM にはクラシック音楽が流れてました。なんともお上品な雰囲気で、目を閉じれば米團治さんの会かと思ってしまいます。


 まずは遊方トーク。いつもはオープニングでは普段着だが、この日は出演順をいつもと変えるため、紋付袴姿で。この日の 2 席はどちらもネタおろしに近く、会が近づくにつれて白昼夢を見るほど悩んでたそう。
 最近の話題は、コンビニの女の子に思い込みで失恋した話や、文房具屋のおばちゃん店員と水戸黄門で共鳴した話など。某噺家が「その場の空気を読めない客からのサインの要求には超適当に書く」と云う話を実演を交えて。

 遊方の 1 席目はマクラで、噺家になってからの住まいにまつわる話いろいろ。修業時代に住んでたアパートは壁が薄く、芸人同士で話してたら隣の住人もいっしょになって笑ってたが、落語の稽古をしてるときはまったく笑わなかったとボヤく。
 「宿替え」を高座に掛けるのは数回目のよう。宿替え先へ荷物を背負って行く場面から。構成は比較的オーソドックスだが、自然な展開になるようなこまかい修正や、遊方テイストのクスグリがあちこちに。釘が突き抜けた隣家の男に女房が「二度とこんなことがないよう、釘刺しときます」でサゲ。

 染雀の考える噺家の心構えは「舞台で失敗しても気にしないこと」だそう。真逆で心配性の遊方のエピソードで笑わせる。
 「佐々木裁き」は、要所に豆知識や注釈を挟みつつ、きっちりたっぷり。

 中入りを挟み、遊方の 2 席目は「干物箱」。上方では「吹替息子」として演られるようだが、遊方は自ら江戸落語から上方の設定に書き換えたよう。おそらくこちらはこの日がネタおろし。
 放蕩が過ぎて謹慎させられている若旦那が、声色の得意な善兵衛に身代わりを頼んで新町へ出掛けようとする噺。終盤の親旦那と(若旦那の声色をする)善兵衛のやり取りに若旦那が絡んでくる場面で誰が誰やらわかりづらかったりもしたが、遊方テイストのクスグリやリアクションがおもしろい。


 トークも落語もたっぷりで、終演は 21 時半頃に。
 遊方さんの 2 席は、どちらも時代設定をぼやかした感じになっていて、それゆえに日常のおかしさを拡大したような笑いのスタイルがフィットするのかもしれませんね。遊方さんは動きとか表情とかが(良い意味で)おかしいんで違和感はありますが、そこがまたおもしろかったり。口演後に「今回の 2 席は必ず育てます!」宣言されてたんで、今後の成長に期待です。

 次回は来年の 2 月頃の予定です。

遊方 FOR YOU!

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へんな子ちゃん DVD

へんな子ちゃん
へんな子ちゃん
DVD

 今年 4 月から YouTube でネット配信された赤塚不二夫原作のアニメ『へんな子ちゃん』全 6 話にボーナス映像を追加した DVD が全国のローソンで発売中です。

放送 NG の過激ギャグ!「へんな子ちゃん」DVD に (10/4)
赤塚不二夫原作「へんな子ちゃん」が DVD 化 (11/4)

 どぎついギャグと、原画をそのままアニメ化した独特の雰囲気で、読んでるマンガの絵がコマのなかで動いてる感じです。これがなかなかグッド。
 各話約 3 分半で全 6 話ですから、本編は約 21 分。その分、税込み 999 円とお手頃価格に設定されてます。Loppi での取り寄せは終了しており、店頭販売分だけのようです。限定 18,000 本が売り切れるのかは微妙ですが、気になる方はお早めのご購入を。

へんな子ちゃん / DVD 情報 / 予告篇

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南湖だんご 旭堂南湖話術研究会

2008/11/15 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

【赤穂義士伝 其の九 堀部安兵衛 7】

  • 旭堂南湖 『紙芝居 原子怪物ガニラ』
  • 旭堂南湖 『赤穂義士銘々伝』より「堀部安兵衛 中山から堀部へ」
    ―― 中入り ――
  • 旭堂南湖 『東海道中膝栗毛』より「三人旅」「持参金」

※ 42


 いつもは第 2 金曜開催の『南湖だんご』ですが、今月は『講談毎日亭』の千秋楽が重なると云うことで土曜開催にシフト。そのせいか、いつもはお見かけしないようなお客さんがチラホラ。着物の女性連れが来られていて、なんかの会と間違ってるんじゃないかと心配したりして。
 入りは 10 人ちょいでなんとかツ離れ。


 着物のお客さんを意識してか、まずは着物の話。黒紋付きは天理が需要と供給のバランスで安いそうだが、その分薄いそうな。
 次回 11 月 23 日(日)の『名探偵ナンコ』に東京の神田京子が特別ゲストで出演すると云うことから、東京の神田派にまつわるおもしろエピソードをいろいろ。うっかりな講談師が多くてたのしい。
 最近、軽いものからドキュメンタリーまで、メディア出演が増えてると云う話。前日の『講談毎日亭』での取材は《劇場閉鎖と講談師》と云う切り口でのものだったが、南湖としては「会場がなくなればまた探せば良いだけの話で、たいした問題ではない」とのスタンス。

 紙芝居の『原子怪物ガニラ』は、ヘリコプターで救出されたシンイチ少年らがガニラの追っ手を逃れて無人島に不時着するところまで。次回あたりに衝撃の場面が。

 「堀部安兵衛」は高田馬場十八人斬りまでをダイジェストで語ってから。堀部弥兵衛の妻と娘からその決闘の様子を聞いた弥兵衛は、中山安兵衛をぜひ娘の婿にと探し出し、無理矢理に婿養子に。その後の吉良邸討ち入りの場面は『銘々伝』らしく安兵衛と義父の弥兵衛とのやり取りを中心に。
 たっぷり 1 時間近くの口演で大団円。

 中入りを挟んで、ボーナス・トラックで『東海道中膝栗毛』から落語の基となったところを抜き読みで。
 まずは弥次郎兵衛と喜多八が伊勢詣りから上方見物を堪能して江戸へ戻る道中に馬方を雇う‥‥と云う、これは「三人旅」の原型。落語とはかなり違った展開だが、エッセンスは感じられる。
 つづいて旅の発端は、弥次さんのところに持ち込まれた持参金付きの縁談と、そこへ飛び込んできた喜多さんが実は‥‥と云う、まんま落語の「持参金」の話。こちらの方は、もともと結婚していた弥次さんが女房に三行半を叩き付けると云う、なんとも非道な展開。


 トータル 2 時間くらいで、たっぷり「堀部安兵衛」に加えて、聴きに行けなかった「弥次喜多」の抜き読みもあって、満足度の高い会でした。

 次回は来年の 1 月 9 日(金)です。

正直南湖

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講談毎日亭 霜月一週間

2008/11/14 @雀のおやど

  • 旭堂南青 『源義経』
  • 旭堂南湖 『東海道中膝栗毛』
  • 旭堂南海 『太閤記』より「天王山の合戦」

※ 7 日目/千秋楽


 講談続き読みの会『講談毎日亭』の醍醐味は大河ドラマを毎日つづけて聴けるところで、同じ行くならやっぱり連続して何日間か、少なくとも当日 2 千円に対して通し 5 千円の方がお得になる 3 日間は行きたいところでしょう。と、この週はいろいろと予定が入ってて、連続していける日を設定できそうになかったんで、今回は断念。が、何気に 南湖さんのブログ を読んでると、今回の『東海道中膝栗毛』が落語チックでめちゃくちゃおもしろそうなんですよ。で、最終日だけでも、と行ってきました。
 入りの方は 15 人くらい。常連さんによると、だいたい毎日これくらいは入ってたそうで、「『毎日亭』のファンです」と云われる方もおられました。この会も徐々に認知されてきてるようですね。
 この日は関西テレビの取材が入ってました。南湖さんによると「相次ぐ劇場の閉鎖に講談師はどうする?」てなテーマで取材されてるそうで、12 月上旬に夕方のニュース番組で流されるようです。


 まずは南青が『源義経』。旭堂一門に伝わる「勧進帳」の失敗談を紹介し、「今回は演りません」と断ってから本題へ。兄の源頼朝との確執から、義経は吉野へ出奔。義経の愛妾の静を捕らえた頼朝が、北条政子とともに静の舞を熱望する。途中、頼朝の死亡説でうまく息抜きを入れる工夫も。

 つづいて南湖は、前日の打ち上げの話やメディアの話でほぐしてから『東海道中膝栗毛』へ。弥次郎兵衛と喜多八のふたりが伊勢詣りから奈良・京都・大坂へ。大坂見物の途中で富くじを拾い‥‥と、これは落語「高津の富」の原型のよう。てんやわんやで無事、江戸へ。クスグリを要所に挟み、たのしい雰囲気で。

 トリの南海は『太閤記』から天王山の決戦のくだりを。羽柴秀吉と明智光秀の対峙をたっぷりと。現在の地理との対比でわかりやすさを志向。


 寝不足でウトウトしてしまって、もったいないやら申し訳ないやら。この日は千秋楽で、読み切りを聴くのと大差なかったように思いますが、やっぱり連続して聴きたいですねぇ。

 次回は来年の 2 月 7 日(土) ~ 13 日(金)です。

旭堂南海 FUN
正直南湖
旭堂南青「みなみの青大将」

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ゆるりふたり こごろう・花丸の旅館落語会

2008/11/10 @あい粂旅館

  • こごろう・花丸 《対談:まずはごあいさつ》
  • 桂佐ん吉 「道具屋」
  • 林家花丸 「まんじゅうこわい」
  • 桂こごろう 「貧乏神」 (作:小佐田定雄)

※ 1


 あい粂旅館で以前に開催された旅ネタ特集の会 『慰安旅行』 の打ち上げで、こごろうさんと花丸さんが「またここで演りたいなぁ」ってな話をしてたことから二人会の話が持ち上がったそう。で、その会を主催されてたさかいひろこさんがプロデュースすることになったみたいです。4 か月に 1 回のペースでゆるりとつづけるそうな。
 予約時は 50 名限定とされてましたが、60 人くらい入ってたような感じでした。


 まずはこごろうと花丸とでごあいさつ代わりに対談コーナー。佐ん吉がふたりにお茶を出して《ゆるり》を演出するも、第 1 回と云うことでか、しゃべりはやや緊張気味。
 トークのテーマは観客からもらうつもりだが、この日はスタッフが用意したテーマで「スゴかった旅行先」「最近どう?」「三十路」についてグダグダと。花丸が入門当時、師匠の勧めで年齢を若めにサバ読んでたエピソードなんかも。

 落語は佐ん吉が露払い。先輩を「トークが上手い」と持ち上げてから「冗談はこれぐらいにして」と落として「道具屋」を。繰れまくりでテンポも良く、ほんわかおもしろい。首が抜ける雛人形に落語をさせるのもさることながら、ボラがそうめん食ぅてる掛け軸を客が手に取って「谷文晁はこんな絵は描かんな。それに《たにぶんちょう》とひらがなで書いたぁる」には笑った。

 花丸はお好み焼き論に始まって、たこ焼きやうどんに対するこだわりを熱く語る。食べ物の好きずきのマクラから「まんじゅうこわい」へ。寄った男連中のそれぞれにキャラが設定されてるあたりが花丸らしく、なかでも水晶玉占いに凝ってる男がおもしろい。怪談のくだりも入る長尺版をたっぷりと。

 こごろうは清原和博の引退試合に自分自身の高座を重ね合わせる。日本のいろんな神様について振ってから「貧乏神」を。女房に逃げられた放蕩男に甲斐甲斐しく仕える貧乏神が、仕事をしない男に嘆き、男に友達と云われて喜び、自分の金を使い込まれて失望する、そんな心の変化を丁寧に描く。


 こごろうさんも花丸さんもたっぷりの高座で、トークもなかなかおもしろかったですし、満足度の高い会でした。おふたりのほんわかムードが《ゆるり》と云う言葉にぴったりです。
 できれば隔月くらいのペースで開催してもらいたいですが、会場都合なんかもあって難しいのかもしれませんね。

 次回は来年 3 月頃の予定です。

さかいひろこ works

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DRADITION - Ascending Current 2008 上昇気龍 3

2008/11/9 @大阪府立体育会館 第二競技場


 無我から西村修や後藤達俊らが離脱したことで魅力減だったんですが、いつものように 某後輩 からのオファーでひさびさに参戦。いつのまにか無我から DRADITION に改名されてました。
 シリーズ開幕戦だったんですが、府立第二だとやっぱりマイナーなイメージが。でも、今回は金券ショップで最前列のチケットを偶然見つけ、なんとなく期待感アップ。
 いつものように雑感を。結果は こちら をどうぞ。


南野タケシ&梶原慧 vs 大原はじめ&黒影
 大原の袴はプロレスのコスチュームとしては目新しくて良いが、そこにかわいらしいパッチで台無し。試合スタイルも格下の梶原をおちょくるような感じで、どうも好きになれない。

【3 WAY マッチ】 菊タロー vs 男盛 vs 堀口ひろみ
 堀口はなかなかのイケメン。菊タローはおなじみの盛り上げトーク。そしてアレクサンダー大塚が男盛に改名してて、ダンディーな紫のガウンの下には地下足袋と褌!
 男盛は攻撃を受けると M であることを押し隠すような悶絶リアクション。おもろ過ぎ!
 あきれた菊タローが無効試合に。そして呼び込んだのが、食いしん坊仮面‥‥じゃなくてえべっさん! 菊タローの提案でタッグ・マッチに変更。

菊タロー&えべっさん vs 男盛&堀口ひろみ
 菊タローとえべっさんが絶妙のコンビネーションを見せるも、やっぱり視線は男盛に。尻と局部を多用した攻撃は男色ディーノとはまた違った味わい。最後は男盛がもろ出しで負け。スゴい!

ヒロ斉藤&アミーゴ鈴木 vs 青柳政司&アステカ
 なんだか普通なタッグ戦。目の前でヒロのダイビング・セントーンが出るとうれしい。

 ここで休憩。

エル・ブレイザー vs ペケーニョ・ダミアン 666
 顔面に奇怪なペイントを施したダミアンは元気いっぱいのルチャ戦士。対するブレイザーは無気力キャラ。ダミアンの筋肉バスターやブレイザーのデジャヴは圧巻だったが、まったくスウィングせず。ブレイザーはあかんね。

藤波辰爾&吉江豊&関本大介 vs 嵐&長井満也&ベアー福田
 関本が良い! 身体もがんばって作ってることがわかるし、なにより目が大きいので得してる。表情から痛みが伝わる。
 逆に長井は‥‥無理してるなぁ。悪ぶっても良い人ぶりがにじみ出てると云うか、真面目なんやろね。
 藤波が嵐をコブラツイストで捕らえ、カットに入った福田を関本が、長井を吉江がアルゼンチンバックブリーカーでそれぞれ捕縛した場面がハイライト。最後は藤波が嵐に 4 の字固めを決めてギブアップ勝ち。藤波のドラゴンリングインは今回もお預け。
 試合終了後、藤波のテーマ曲“ドラゴンスープレックス”に合わせて「ドーラーゴン」コールしてると、負けた長井がこっちに迫ってきて、胸ぐら捕まれて「お前、声でけえんだよ!」と怒鳴られてビックリ!

 ここでリング調整。(おそらく立会人の藤波待ち)

【NWA インターナショナル・ジュニアヘビー級王座決定戦】
ウルティモ・ドラゴン vs スペル・デルフィン
 藤波も巻いたベルトを賭けてのタイトル戦。デルフィンはスッと入場したが、ウルティモは観客とハイタッチしながらリングを 1 周してリングイン。好感度抜群。
 大技を狙うデルフィンに対し、ウルティモはジャベ(メキシコ流のグランド技)で応酬。ひさびさに見たラ・マヒストラルに感激。最後はデルフィンがジャーマンスープレックスホールドで 3 カウントを奪うも、やや唐突な印象。


 個々の試合ではそれぞれ見所があったりなかったり、興行としては思ってた以上にたのしめました。とくに男盛や関本は当たりでした。負けはしましたが、ストイックなウルティモも良かったです。
 ただ、団体としての色付け・方向性は希薄になって、普通のインディー団体になってしまったように思います。西村がいた頃の、《無我》だった頃の、レスリングへのこだわり、昭和プロレスへのこだわりはまったく欠落しています。その失ったものが、他団体の関本に感じられたのがなんとも皮肉でした。

DRADITION

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深脳落語会 NIGHT HEAD

2008/11/8 @天満天神繁昌亭

  • 桂雀五郎 「初天神」
  • 笑福亭たま 《新作ショート落語》
  • 笑福亭たま 「高津の富」
  • 桂三風 「農と言える日本」 (作:桂三風)
  • 笑福亭たま 「Dead Or Alive」 (作:笑福亭たま)

※ 最終回


 香里園から天満経由で南森町へ約 30 分で移動し、開演 5 分前には繁昌亭へ到着。観客は 1 階席に 6 割くらいと、まずまずの入り。


 開口一番の雀五郎は「初天神」をサゲまで端折らず、それでいて時間枠に合わせてコンパクトに。間が良く走り過ぎず、隣の男の様子や父親の心境の変化がおもしろい。どこへでも羽織を着て行く父親に対して寅ちゃんが放った「この羽織便所」がツボ。

 ゲストの三風は田舎の余興で山のようなお土産をもらって逆に困ったってな話から、農村の現状を憂いて「農と言える日本」を。田舎の農村に息子が U ターンしてくる噺。息子からの手紙の内容を勘違いする両親や、過剰反応する祖母がおかしい。
 中国産・中国製の食品問題が取り沙汰される現在にはタイムリーな噺だが、サゲが弱く、もうひと工夫ほしいところ。

 たまは 1 席目で、今回が『NIGHT HEAD』の最終回であることと、来年から『MIDNIGHT HEAD』がスタートすることをアナウンス。新作ショート落語は「存在感」がツボに。そのまま時間を気にしつつ「高津の富」へ。たま版はコンパクトに再編集されていてテンポも良く、ボヤ騒ぎのくだりはあいかわらずおもしろいが、この日はやや言葉足らずで全体のバランスやタイミングが不安定な印象に。
 2 席目の新作「Dead Or Alive」は、マンションの屋上から飛び降り自殺しようとする女と、それを止めようとするマンションの管理人の男の噺。初演なのか、流れが悪かったりバタつく場面が見られるも、サイコ・サスペンス風のシチュエーション・コメディーになっててなかなかおもしろい。整理されれば良くなりそうな予感。


 最終回と云うこともあってか、途中で帰られるお客さんはいませんでした。個人的には、あと 15 分早く開演してくれたらもうちょっと落ち着いた会になると思うんですけどねぇ。

 次回は『MIDNIGHT HEAD』にリニューアルして 1 月 31 日(土)に開催されます。次回は《新作フェスティバル》だそうですよ。

らくごの玉手箱

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若年寄の会

2008/11/8 @香里能楽堂

  • 吉坊・初花 《ごあいさつ》
  • 桂吉の丞 「犬の目」
  • 柳家初花 「狸の鯉」
  • 桂吉坊 「口入屋」
    ―― 中入り ――
  • 桂吉坊 「つる」
  • 柳家初花 「芝浜」


 落語つながりの方から『若年寄の会』のチケットを譲っていただきました。ありがたいことです。この会は吉坊さんと初花さん(柳家花緑さんのお弟子さん)との二人会ですが、この日は前座に吉の丞さんが出られると云うことで、またも吉朝一門による追善興行の趣に。
 『上方亭ライブ』のあと、難波で軽く食べてから天満経由で香里園へ。京阪・天満橋駅から香里園駅は準急で 20 分かかりませんから割と近いんですが、駅から会場の香里能楽堂までは線路沿いに 10 分ほど歩くんで、初めてだったんでちょっと不安になりました。
 客席は 250 席ほど。この会場での開催は初めてだそうですが、脇正面の席を潰してちょうど良いくらい、ザッと 150 人くらいの入りに。


 吉の丞は桂米團治襲名披露興行のほとんどに(おそらく桂米朝のサポート役として)付いて回ってるそうで、マクラで米朝のエピソードをたっぷり。米朝をともなって松江から米子、東京と経由して富山へ入る移動があり、富山へ到着して一服した米朝がひと言「で、ワシどこにおんねや?」。
 「犬の目」は、薬に漬け過ぎてふやけた目玉を乾かしてたらイヌに食べられるパターン。抜いた目玉で「おい、鬼太郎」とか、「目玉やら革靴やら、みな陰干し」とか、クスグリ多し。達者なしゃべりで安心して聴いてられる。

 初花の 1 席目も、マクラで米團治襲名披露興行の話題。師匠の花緑も多くの会に出演しているが、その本当の理由は「落語界でいちばんおじいちゃんの扱いが上手い」からだそう。
 能楽堂では何度か演ったことがあり、最初に演ったのが花緑との二人落語「時そば」だったが、その準備をしてるときに靴下で舞台に上がってること師弟で咎められたそうな。
 「狸の鯉」は大師匠の五代目・柳家小さんが好きだったネタで、きっちりそつなく。「コイは包丁で 3 回なでるとおとなしくなる」と云う場面、コイに化けたタヌキを「3 回なでると」(客席で「プルルプルル‥‥」)「電話が鳴ります」。仕込んだような絶妙のタイミング。

 吉坊の 1 席目は吉朝の出囃子「外記猿」で登場し「自分で自分の首を絞めてるような」。マクラで吉朝夫人のおもしろエピソードや、米朝に「口入屋」の稽古を付けてもらったときの話など。吉坊が「『口入屋』を演りたいんですが‥‥」と云うと米朝は「演ったらええ」。さらに「お稽古は?」と訊くと「お前はん知ってるやろ」。ひととおり演ってみせると「結構でした。まぁこう云うもんはな、演ってるうちにわかるもんや」。
 その「口入屋」、米朝に「結構でした」と云わしめるだけあって、メリハリも利いててさすがの安定感。ときおり挟む解説も丁寧で、わかりやすさの助けに。

 中入りを挟んで吉坊の 2 席目は、マクラで映画 『能登の花ヨメ』チョイ役で出演 した話。泉ピン子も出演しているが撮影で会う機会がなく、残念ながら「落語界のえなりかずきです」と云えなかったそう。
 落語は「つる」をきっちりと、吉朝を彷彿させる高座。喜六がするムチャな質問は「ヘビが肩こりになったら湿布はどこに貼る?」。


 吉坊さんの 2 席目が終わった時点で 21 時を過ぎており、このあと繁昌亭での笑福亭たまさんの『NIGHT HEAD』があったんで、トリの初花さんの「芝浜」はあきらめて会場をあとにしました。初花さんはプロレス好きと云うことで親近感もわいてたんですが、残念。
 それにしても、吉坊さんはしゃべりますねぇ。「口入屋」はマクラ込みで 1 時間近くあり、しかも退屈することありませんでした。マクラがおもしろくて落語も上手いとくれば、独演会が大入りになることもうなずけます。

kichibox 桂吉坊公式サイト
柳家初花の公式 web サイト

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上方亭ライブ

2008/11/8 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 桂佐ん吉 「子ほめ」
  • 桂あさ吉 「The Zoo」


 この日は桂吉朝さんの命日で、そんな日の『上方亭ライブ』に吉朝一門からあさ吉さんと佐ん吉さんを送り込むとは、米朝事務所もなかなか粋な計らいを‥‥と思ってたんですが、実はたまたまこのふたりのスケジュールが空いてただけだったのかも!?!?
 たのしみにしてたんですが、なんじゃかんじゃとバタバタしてるうちに会場到着が遅くなって、開演ギリギリに。それでも目ざとく前方に空席を発見して滑り込み。ラッキー!
 天気はちょっと悪かったんですが、会場後方のロビー(?)にも人が入って、観客はザッと 80 人はいたかと思います。


 まずは佐ん吉が会場アンケートを取ると、落語初心者が 3 分の 1 くらい。そこでゆるめに携帯電話の注意をしてから、落語入門講座として落語のルールや所作の紹介、小咄などを。
 落語は「子ほめ」をきっちりと。時間を気にしてか、伊勢屋の番頭とのくだりは軽く流すも、全体に佐ん吉のほがらかさがただよっててほっこり。

 あさ吉はマクラで、奉納落語会や海外公演のこぼれ話など、演りにくかった会の話をいろいろ。豪華客船で「時うどん」を演ったときは、二人目の男がうどんを食べ始めたところでミラーボールが回り始め、スモークがわき上がってきたそうな。桂三枝がゲスト出演したニューヨーク公演でのエピソードなんかも。
 なにを演るか迷いまくるも、観客の賛同を得てから「動物園」の英語ヴァージョンを。英語でも登場人物が Jinbe や Kiroku なのがたのしい。ライオンが檻のなかに入ってきて感極まると Kiroku から日本語が飛び出すのは演出?


 マクラからの流れで「時うどん」で良かったのに、サラのお客さんが多い会で英語落語を演ってしまうあさ吉さん。やっぱりスゴいですね。個人的にはなんとも云えない満足感でしたが、初心者のお客さんの感想が気になりました。

上方亭ライブ

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たまクラブ

2008/11/4 @大阪市内某所

  • たま・三幸・松五 《大喜利》
  • 笑福亭松五 「天狗さし」
  • 笑福亭たま 「近日息子」
  • 桂三幸 (丁稚のおつかいの噺) (作:セブンエイト)
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭たま 「阿弥陀池」


 ちょうど 1 週間前に召集令状が届きまして、この日はたまたまとくに予定もなかったので、秘密(?)の会場へ。ひさびさの開催でしたが、緊急招集だったこともあってか、観客は 20 人弱。


 まずはこの日の噺家総出演による大喜利コーナー。観客から集めた 3 文字のキーワードくじを使って、あいうえお作文、「新しい○○○が発売されました。どこが新しい?」、「○○○はオバマさんへのお土産ですか?」に答える、の 3 種。グダグダ感ただよう進行のなか、最後に三幸がきれいに決めてたまが終了宣言。

 松五はネットで『たまクラブ』のことを調べるもほとんど情報が得られず、会場へきてからメンバー制の会だと知り、「たま兄さんの会はどこの会でも演りにくいが、この会はとくに演りにくい」とボヤいてから「天狗さし」へ。オーソドックスながら、しっかり繰られてて小気味良いリズム。サゲは「天狗は捕まったんかいな?」「ボウズですわ」。

 たまの 1 席目は「近日息子」。師匠の福笑が長らく演っていないため、稽古を志願しても付けてもらえず、本で覚えたそう。それがウケずにしばらく封印していたが、最近になってまた演り始めたとのこと。
 息子を与太郎っぽくせず、謝らない男に対して激昂する男をよりハイ・テンションに、あたりがポイントか。たまにしてはオーソドックスな構成。

 三幸は身近なおもしろエピソードいろいろのマクラで観客の興味を惹きつつ、先日の 『7 時だョ! 8 人集合』 で演ったセブンエイト作品を。丁稚が不確かな目印(塀の上で寝てる猫とか、子守する女衆とか)をあてにしながらおつかいに行く噺。擬古典と云えるネタのため、イントネーションが少し気になる。ネタとしてはクスグリ要素が多めで、クスグリの間隔が詰まるように整理すればもっと笑いが起こりそう。他の演者でも観てみたい。

 中入りを挟んで、たまの 2 席目は、マクラに落語界裏事情や桂三歩のおもしろエピソードなど。ラジオでしゃべっている内容をもう少し突っ込んで。
 「阿弥陀池」は、覚えた当初は 23 分で演ってたのが、最近は 16 分にまで早まっているとのことで、できるだけゆっくり演ることを心がけての高座。こちらも構成は比較的スタンダードだが、細部にたまらしい修正が施されており、やはりテンションの起伏は激しい。この日はちょうど 20 分くらい。


 今回は「近日息子」のトライアルがメインだったようですが、以前のを観てないんで、演出的にどの程度変わったのかはわかりませんでした。おそらく息子のアホさ加減の設定だと思いますが、笑いの点では「阿弥陀池」に軍配です。
 それにしても三幸さん、マクラがおもしろいです。要注目。

らくごの玉手箱

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生喬まるかじりの会

2008/11/3 @ワッハ上方レッスンルーム

  • 笑福亭生喬 「加賀の千代」
  • 桂二乗 「ふぐ鍋」
  • 月亭遊方 「わすれうた」 (作:月亭遊方)
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭生喬 「天王寺詣り」
  • 生喬・遊方・二乗 《鼎談:みんなでちょいしゃべり》

※ 第 35 回


 3 連休の最終日は、ひさしぶりに生喬さんの勉強会へ。この日は下のワッハホールで文華さんの独演会があったり、他にもあちこちで会があったんで入りを心配されてましたが、60 人以上は入ってたと思います。ええ感じの入り。


 まずは生喬本人が露払い。松喬一門の事始め風景をマクラに、年の瀬の噺でめずらしい「加賀の千代」を。年末の支払いに困った亭主が女房の知恵を頼りに、金を借りに池田の隠居のところへ。すっくり話が進んでドギマギする亭主の表情がたのしい。
 高座の後方には生喬の手による、加賀の千代の句「渋かろか 知らねど 柿の初ちぎり」にちなんだ墨絵が。じゃんけん大会で観客にプレゼント。

 二乗は、噺家になる前にふぐ料理店でアルバイトしてたときになぜか常連のヤクザの専属スタッフになってしまっていた話をマクラに「ふぐ鍋」を。これがきっちり吉朝の型。板に付くにはまだまだ時間がかかりそうだが、丁寧で好感。

 遊方は顔覚えの悪い人の話いろいろをマクラに「わすれうた」を。題名も歌手もわからない曲を CD ショップへ買いにきた男の噺。こまかいクスグリがとにかくおもろい。

 中入りを挟んで、生喬の「天王寺詣り」。四天王寺の境内の案内が丁寧で、露店の寿司屋の巻き寿司や握り寿司もたっぷり描写。

 最後に出演者全員でちょいしゃべり。遊方は「生喬の会は落語通の客が多くて演りにくい」と。生喬は、第 31 回からの 10 回では、先輩に中トリをお願いし、後輩には少し大きめのネタを演ってもらうと云う意図があるそうで、そのため自分自身がトップで演ってるそう。上方落語台本募集の審査員を務めた遊方から、審査の苦労話も。


 生喬さんは安定感があって安心して聴いてられますね。遊方さんもいつもながらのおもしろさでした。
 二乗さんの「ふぐ鍋」が吉朝さんの型でびっくりしました。一門の誰かに付けてもらったんでしょうね。京都つながりでよね吉さんからかな?

 次回は来年の 2 月 22 日(日)です。

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笑福亭三喬独演会

2008/11/2 @兵庫県立芸術文化センター 中ホール

  • 笑福亭喬介 「寄合酒」
  • 笑福亭三喬 「崇徳院」
  • 笑福亭三喬 「我家のアルバム」~「家見舞い」
    ―― 中入り ――
  • 海老一鈴娘 《太神楽》
  • 笑福亭三喬 「悋気の独楽」

※ 第 9 回


 大阪厚生年金会館(芸術ホール)で開催されていた三喬さんの独演会が、三喬さんのお膝元である西宮の兵庫県立芸術文化センター(中ホール)に会場を移して開催。ハイソな会場にいっぱいの大入りです。


 開口一番の喬介は「寄合酒」を丁寧に。全体に三喬テイストを残しつつ、朴訥とした語り口でほのぼのとした雰囲気に。

 三喬の 1 席目は「崇徳院」。実際に崇徳院の歌をきっかけに結婚された方のエピソードを紹介してから本編へ。三喬流にブラッシュアップされており、クスグリも無理のない範囲でふくらませる程度に。サゲも鏡が割れる寸前で止めて「割れても末に‥‥」と、これも上手い締め方。

 一旦下がってお囃子でつないでもらいつつ、あらためて三喬が登場しての 2 席目は「我家のアルバム」から。小金持ちの街・西宮では「坊さんが屁をこいた」も「坊さんが本読んだ」になるってな話や、尼崎に横文字は似合わないってな話から、娘の大学進学や自身の噺家入門前夜などを、たっぷりの笑いを交えて。息子は反抗期でも云うことがいちいちおもろいところはさすが。
 三喬の「家見舞い」は東京の型だそう。タダでもらった肥つぼを新築祝いの水つぼ代わりに持っていく。当時の大阪の水事情をマクラに入れることで、短い噺も立体的に。

 中入りのあと鈴娘の太神楽を挟み、三喬の 3 席目「悋気の独楽」は、丁稚のかわいらしさもさることながら、御寮人と女衆のお竹とのやり取りも抜群。「崇徳院」の高津神社での一節を引いてきて、それを旦那と御寮人の馴れ初めにしてしまったのには感服。サゲも「心棒(辛抱)が欠けております」と、よりわかりやすく。


 三喬さんのニンとやわらかいネタのチョイスで全体にほんわかした雰囲気で笑いも多く、充実の 3 席に大満足でした。

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島之内寄席 十一月席

2008/11/1 @ワッハホール

【繁昌亭大賞受賞者の会】

  • 笑福亭鉄瓶 「四人癖」
  • 桂吉弥 「ちりとてちん」
  • 笑福亭たま 「蛸芝居」
  • 桂文太 「坊主の遊び」
    ―― 中入り ――
  • 月亭遊方 「たとえばこんな誕生日」 (作:月亭遊方)
  • 林家染二 「地獄八景亡者戯(前編)」


 第 2 回繁昌亭大賞受賞者に文太さんと好番組で、いまや人気者の吉弥さんが出演と云うことで、早めに前売り券を手配しました。案の定、早くから入場を待つ列ができてて、補助席も出るいっぱいの入りに。


 開口一番の鉄瓶は「四人癖」を。所作をかなり大げさに。

 吉弥はドラマ『ちりとてちん』の話題や、五代目桂米團治襲名披露公演で米朝が放つキツいジョークなど、全体にブラックなマクラから「ちりとてちん」へ。さすがにしっかり繰られてて安定感抜群で余裕の高座。船場吉兆や三笠フーズもクスグリに。本編もブラックな演出がチラホラ。

 たまはマクラ代わりにショート落語ベストで、定番ネタはウケも上々。「蛸芝居」はおもしろいところ中心の構成で、芝居のまねはかなりクサめの演出。見得を切る場面では笑いも大きく。最後の旦那と蛸の格闘は 『テーマ落語会 過激特集』 のときよりも控えめながら、派手なアクションにハメモノも入って効果抜群。

 中トリの文太はめずらしい「坊主の遊び」を。伊勢屋の隠居と床屋の磯七が新町へ行き、酔っぱらった女郎に腹を立てた隠居が磯七からもらった剃刀で女郎の眉やらもみ上げやらを剃ってしまう。磯七の悪酔いや女郎の半寝ぼけの酔っぱらいがたのしい。

 中入りを挟んで、遊方は年齢にまつわるいろいろをマクラに「たとえばこんな誕生日」を。誕生日に交通事故にあった男を搬送する救急車のなかでのあれこれ。患者が誕生日とわかると、救急隊員がいらんことを云いまくる。おめでとうメールの《お祝い》が《お呪い》て‥‥。

 トリの染二は繁昌亭大賞受賞式の顛末をマクラに、「地獄八景亡者戯」を六道の辻のくだりまで。クスグリをいじりまくって染二色豊かに。最後に閻魔大王の顔を演ってグランド・フィナーレ。「つづきは染二の DVD で」と云う宣伝も忘れずに。


 鶴笑さんが出なかったのは残念でしたが、文太さんも良かったですし、充実した番組でした。前売り 1,800 円と云う料金を考えると満足度は高いですね。
 実は『島之内寄席』は今回が初めてで、さっそく KICOCA も作りました。なんか今さら感もありますが「枯木も山の賑わい」で。

 次回は 12 月 20 日(土)です。

島之内寄席
社団法人 上方落語協会

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