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若年寄の会

2008/11/8 @香里能楽堂

  • 吉坊・初花 《ごあいさつ》
  • 桂吉の丞 「犬の目」
  • 柳家初花 「狸の鯉」
  • 桂吉坊 「口入屋」
    ―― 中入り ――
  • 桂吉坊 「つる」
  • 柳家初花 「芝浜」


 落語つながりの方から『若年寄の会』のチケットを譲っていただきました。ありがたいことです。この会は吉坊さんと初花さん(柳家花緑さんのお弟子さん)との二人会ですが、この日は前座に吉の丞さんが出られると云うことで、またも吉朝一門による追善興行の趣に。
 『上方亭ライブ』のあと、難波で軽く食べてから天満経由で香里園へ。京阪・天満橋駅から香里園駅は準急で 20 分かかりませんから割と近いんですが、駅から会場の香里能楽堂までは線路沿いに 10 分ほど歩くんで、初めてだったんでちょっと不安になりました。
 客席は 250 席ほど。この会場での開催は初めてだそうですが、脇正面の席を潰してちょうど良いくらい、ザッと 150 人くらいの入りに。


 吉の丞は桂米團治襲名披露興行のほとんどに(おそらく桂米朝のサポート役として)付いて回ってるそうで、マクラで米朝のエピソードをたっぷり。米朝をともなって松江から米子、東京と経由して富山へ入る移動があり、富山へ到着して一服した米朝がひと言「で、ワシどこにおんねや?」。
 「犬の目」は、薬に漬け過ぎてふやけた目玉を乾かしてたらイヌに食べられるパターン。抜いた目玉で「おい、鬼太郎」とか、「目玉やら革靴やら、みな陰干し」とか、クスグリ多し。達者なしゃべりで安心して聴いてられる。

 初花の 1 席目も、マクラで米團治襲名披露興行の話題。師匠の花緑も多くの会に出演しているが、その本当の理由は「落語界でいちばんおじいちゃんの扱いが上手い」からだそう。
 能楽堂では何度か演ったことがあり、最初に演ったのが花緑との二人落語「時そば」だったが、その準備をしてるときに靴下で舞台に上がってること師弟で咎められたそうな。
 「狸の鯉」は大師匠の五代目・柳家小さんが好きだったネタで、きっちりそつなく。「コイは包丁で 3 回なでるとおとなしくなる」と云う場面、コイに化けたタヌキを「3 回なでると」(客席で「プルルプルル‥‥」)「電話が鳴ります」。仕込んだような絶妙のタイミング。

 吉坊の 1 席目は吉朝の出囃子「外記猿」で登場し「自分で自分の首を絞めてるような」。マクラで吉朝夫人のおもしろエピソードや、米朝に「口入屋」の稽古を付けてもらったときの話など。吉坊が「『口入屋』を演りたいんですが‥‥」と云うと米朝は「演ったらええ」。さらに「お稽古は?」と訊くと「お前はん知ってるやろ」。ひととおり演ってみせると「結構でした。まぁこう云うもんはな、演ってるうちにわかるもんや」。
 その「口入屋」、米朝に「結構でした」と云わしめるだけあって、メリハリも利いててさすがの安定感。ときおり挟む解説も丁寧で、わかりやすさの助けに。

 中入りを挟んで吉坊の 2 席目は、マクラで映画 『能登の花ヨメ』チョイ役で出演 した話。泉ピン子も出演しているが撮影で会う機会がなく、残念ながら「落語界のえなりかずきです」と云えなかったそう。
 落語は「つる」をきっちりと、吉朝を彷彿させる高座。喜六がするムチャな質問は「ヘビが肩こりになったら湿布はどこに貼る?」。


 吉坊さんの 2 席目が終わった時点で 21 時を過ぎており、このあと繁昌亭での笑福亭たまさんの『NIGHT HEAD』があったんで、トリの初花さんの「芝浜」はあきらめて会場をあとにしました。初花さんはプロレス好きと云うことで親近感もわいてたんですが、残念。
 それにしても、吉坊さんはしゃべりますねぇ。「口入屋」はマクラ込みで 1 時間近くあり、しかも退屈することありませんでした。マクラがおもしろくて落語も上手いとくれば、独演会が大入りになることもうなずけます。

kichibox 桂吉坊公式サイト
柳家初花の公式 web サイト

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