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あさ吉英語落語独演会 in 繁昌亭

2008/12/28 @天満天神繁昌亭

  • 林家染太 「Four Guy's Bad Habits (四人癖)」
  • 桂あさ吉 「Time Noodles (時うどん)」
  • 豊来家玉之助 《獅子舞》《太神楽》
  • 桂あさ吉 「The Mole Thief (おごろもち盗人)」
    ―― 中入り ――
  • 桂あさ吉 「Kakiwari (書割盗人)」
  • 豊来家玉之助 《獅子舞「せつほんかいな」》
  • 桂あさ吉 「Chant (世帯念仏)」


 あさ吉さんの英語落語会で、年末にも関わらず、1 階席が 8~9 割は埋まってました。普段の落語会とまったく違う客層で、外国人もちらほら。


 開口一番の染太は噺の概要を紹介してから「四人癖」。派手な所作と、ときおり挟む日本語フォローでわかりやすい。

 色物の玉之助は少し先取りの獅子舞。前半では太神楽も披露。後半は「せつほんかいな」に合わせて獅子舞で踊ったあと、会場をぐるっと回るサービスも。

 あさ吉は 4 席ともマクラを振らずネタに入る。英語版と云うことで、いずれも少しコンパクトに構成されており、あさ吉独特のゆるさが前面に。うどんはあいかわらず絶品。「世帯念仏」はネタおろしとのこと。


 落語 5 席に色物 2 席で 100 分ほどと、まことにコンパクトな会でした。あさ吉さんはマクラをまったく振らずでしたが、短いとは云え英語で 4 席はかなりキツかったのかもしれませんね。
 でもやっぱり、あさ吉落語は日本語で聴きたいですねぇ。

桂あさ吉@ブログ

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イッセー尾形の歌も芝居もモダン焼き 無国籍音楽隊入り

2008/12/28 @サンケイホールブリーゼ

【サンケイホールブリーゼ開場記念公演】

演出: 森田雄三
出演: イッセー尾形、アルス・ヴィタリス(バディ&ペーター)、エミ・エレオノーラ、スティーヴ・エトウ


 初めて行って参りました、サンケイホールブリーゼ。エレベーターで 7 階へ。ビル全体は白で統一されてますが、劇場内は黒で統一され、直線的でモダンなデザイン。客席フロアーの傾斜も上手く設計されていて、どこからでも観やすそうです。両サイドにはオペラ用の劇場のようなバルコニー席も。
 今回の公演は、落語会のチケットを買いに行ったらたまたま先行販売してたのを購入しました。何年かぶりのイッセー尾形は M 列(1 階席中央通路の後ろ)から。


 場末の劇場で歌う女性歌手がバンドに毒を吐きまくり‥‥から始まり、いつもの一人芝居や、音を使ったネタなど。演劇と音楽の共演。音楽と云っても、民族音楽的な曲から現代音楽的な曲、はたまた単に音としか表現できないものなど、多種多彩。最後は観客参加の第九も。
 正直、いつもの一人芝居はなしにして、音ネタ中心で構成した方が統一感があって良かったんではないかと思う。


 イッセー尾形の名前だけでチケット取ったんで、どんな公演になるかまったく予想してなかったんですが、2 時間だけ劇場が不思議な空間になっていました。これはこれでおもしろかったんですが、イッセー尾形の一人芝居を期待してこられたお客さんがどう思ったのか気になります。
 個人的には、やっぱりまだまだ観客と感動を共有するレヴェルには達してなかったように思います。観客をたのしませると云うよりも、自分たちがたのしんでるような印象の方が残ったので。まぁそこが大事なポイントでしょうけど。それでも次回があればまた観てみたいとは思わされました。

イッセー尾形オフィシャルサイト

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ポエム噺 笑福亭三喬の勉強会

2008/12/27 @喫茶ポエム

  • 笑福亭喬介 「狸の賽」
  • 笑福亭三喬 「首提灯」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭三喬 「べかこ」

※ 第 32 回


 半期に一度の三喬さんの勉強会へ、阪神「出屋敷」駅から北北西に進路を取って徒歩 10 分ほど。夏は超大入り満員だったんですが、この日は 30 人弱でまだ数名なら入れそうって感じ。近所の方が大半な客層です。


 喬介の「狸の賽」は子どもにいじめられてる子狸を助けるところから。前半のほのぼのした展開は喬介にニンに合ってて、後半の博打で儲けて興奮する様子がこれまでになくテンション高くておもろい。博打仲間がサイコロのピンをあらためて「くっさー!」「それいま屁ぇこいたんや」でサゲ。
 あとの三喬によると、桂つく枝に付けてもらったそう。

 三喬はこの日が仕事納め。1 席目はマクラで今年のあれこれをとりとめなくいろいろと。隠れキリシタン騒動や JR の敦賀行き新快速(湖西線経由)へのボヤキがたのしい。西田当百の川柳「上かん屋 ヘイへイヘイと さからはず」「旧友と 酔ふて別れて 淋しくて」を紹介してから「上燗屋」へ。前半の酔っぱらいは三喬にぴったりで、上燗屋の困りもさすが。たっぷり。

 長めの中入りコーヒー・ブレイクを挟み、三喬の 2 席目はネタおろしの「べかこ」。年 3 本のネタおろしを目標としているそうで、今年はまだ「子盗人」と「悋気の独楽」の 2 本だったため、この日に新ネタを演ることにしたそう。上方の噺家・泥丹坊堅丸が、病に伏せった姫君を笑わせようと四苦八苦する噺で、なぜか三喬にオーバーラップ。
 口演後に恒例の質問コーナー。観客から「この噺はこのあと、どうなんの? オチは?」に三喬も困惑。姫君を笑わすのに手こずる堅丸と、東天紅と鳴くのに手こずる鶏の重ね合わせ方がポイントか。


 中入りを含めて 2 時間くらい。三喬さんのたっぷりトークや質問コーナーもおもしろく、この日はネタおろしの「べかこ」も観られて大満足でした。

ポエム噺

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花花寄席

2008/12/27 @ヨシモト∞ホール OSAKA

  • 桂さろめ 「東の旅・発端」
  • 桂三四郎 「子ほめ」
  • 月亭遊方 「ゴーイング見合いウェイ」 (作:月亭遊方)
  • おしどり 《音曲漫才》
  • 笑福亭たま 「くっしゃみ講釈」
    ―― 中入り ――
  • 博多華丸・大吉 《漫才》
  • 桂坊枝 「不動坊」


 初めて『花花寄席』へ。開場ギリギリに行って入場待ちの場所がわからずに右往左往。かなりアセりました。
 会場はスタジオにセットを組んだもので、客席は最大で 200 人くらいまで広げられそう。この日の出足は悪かったですが、開演後もぼちぼちお客さんがきて、結局 60 人くらいに。


 開口 0 番にさろめが「東の旅・発端」を。次の句が出てこなかったり、舌が回らなかったりで、リズムに乗れず。声が出ていたのは救いか。

 つづく三四郎は、師匠の三枝が隣の NGK に出演の日で「師弟競演です」と云うと、舞台袖から「いま観にきてはります」の声。すると三枝が登場し、観客に「若い者ががんばってますので、よろしくお願いします」、三四郎に「がんばりや」。当の三四郎は緊張しきり。「子ほめ」は番頭をほめる場面を簡略化した短縮版で。

 遊方は落語ファンの多さにとまどいつつ、母親の話から世話焼きネタいろいろをマクラに「ゴーイング見合いウェイ」へ。見合いさせ魔の清掃婦の屁理屈と、前半と後半で態度が 180 度豹変するのが毎度おもろい。

 おしどりは子年の締めくくりにネズミのネタ。最後に赤いネズミで共産党、ロシアのネズミで「旧ソ(窮鼠)猫を噛む」はウマい。

 たまはマクラでショート落語ベストから、できちゃった!メンバーで美山へ行ったときの話。遊方&たまで出前寄席をするもスベりまくったから遊方ネタを引っ張ると、たまらず本人が登場して「早よネタ入れよ!」。
 「くっしゃみ講釈」は 25 分掛かるところを 15 分に短縮して。導入部を簡略化し、八百屋のくだりはカット。寄席向けの試みと思われる。

 中入りを挟んで、博多華丸・大吉の漫才。この日は京橋花月との掛け持ちだそう。慣れない寄席で、ゆるめのしゃべりで時間をつなぎつつ、人の良さそうな大吉に癒やされる。テレビでおなじみの華丸の児玉清のものまねはさすがにウケが良い。

 トリの坊枝は共演者を持ち上げるようでクサすと云う、恵比寿顔の悪魔の本領発揮。ひとしきりクサして、向かいの NGK で出番のある大喜利での扱いをボヤき、観客に「古典落語、聴けますか?」と確認してから「不動坊」を。風呂屋や屋根の上でのワチャワチャがたのしく、ハメモノも入って落語の醍醐味をたっぷり。サゲは幽霊稼人。


 会場を移してリニューアルしてからの『花花寄席』は、基本的には落語 4 本に色物 2 本で、この日の番組なら(さろめさんは前座扱いで別としても)前売り 1,200 円はかなりお値打ちでした。

花花寄席日記

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SWA クリエイティブツアー

2008/12/26 @ワッハホール

【ブレンド・ストーリー 「願い」】

  • 春風亭昇太 《ごあいさつ》
  • 柳家喬太郎 《プロローグ》
  • 林家彦いち 「掛け声指南」
  • 三遊亭白鳥 「奥山病院奇譚」
  • 春風亭昇太 「星に願いを」
  • 柳家喬太郎 「カラダの幇間」
  • 《エンディング》


 別々に作った作品を 1 本の連作に再構成する《ブレンド・ストーリー》の第 3 弾。
 補助席・立ち見のお客さんはいませんでしたが、ほぼ満席。東京ならもっとギュウギュウになるんでしょうけど、大阪でこの時期にこれくらい入れば上出来でしょう。


 最初に昇太が私服姿で登場しての前説。普通の落語会と違って《マクラなし》《休憩なし》《20:45 終演》を事前説明。

 まずは喬太郎によるごく短いプロローグ。外国人の友達もいるほど人気者の女の子が、たのしみにしていた運動会を観に行くこともできず、入院中の病院で緊急手術に必要な血液を待っている。

 彦いちは、ボクシングのセコンド志望のアジア系外国人が大声を活かす噺。前半の仕込みはキツいが、後半の展開がおもしろい。途中、女の子にお見舞い。

 白鳥は、山奥の病院の警備員が別の病院へ血液を輸送する噺。オンボロ車に給食のおばさんが乗り移ってて‥‥って展開で、このおばさんが凶暴で白鳥らしい。

 昇太は、女の子と運動会の徒競走で 1 位になることを約束してしまった足の遅い男の子が雨乞いする噺。雨乞いがトレーニングになってる『ベスト・キッド』のような展開。

 喬太郎は、幇間が女の子のなかに入って病巣を見つける噺。SF 的展開にここまでの噺の断片が散りばめられていて、古典落語をクスグリに使ったりと、コラージュ的作品に。

 最後に全員揃ってエンディング。最終終演は 21 時前に。


 どの噺も元々の形では観たことないんですが、どの噺も(ややムリヤリながらも)ストーリー・ラインに乗ってくるようになっていて、最後に喬太郎さんがまとめた印象。それぞれこのままでも単品で口演できる形になってましたし、SWA の力量が感じられる公演でした。

SWA!すわっ!

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できちゃったらくご!

2008/12/25 @天満天神繁昌亭

【クリスマススペシャル★】

  • 《オープニング》
  • 南湖→たま→三風 《リレー落語》
  • 遊方→三金→あやめ 《リレー落語》
  • 《トーク》


 フェスティバルホールからタクシーで繁昌亭へ。北新地周辺の渋滞にちょっとドキドキしましたが、開演 15 分前には会場入り。
 今回はいつもより遅い 21 時半からで、開演前に 1 階が 4 割ほど埋まり、開演後にもパラパラと来られる方があって、最終的には 80 人くらいに。この時期のこの時間帯なら健闘した方でしょう。


 オープニングでメンバー全員が登場し、今回の番組を紹介。6 人があやめ・遊方・三金と三風・たま・南湖の 2 組に分かれ、合宿で作ったリレー落語を演ると云う趣向。
 出番順はあらかじめ決まってたようだが、ネタ繰りでテンパり気味の南湖がジャンケンを提案。ところが遊方の大活躍で、予定どおり三風チーム→あやめチームの順に。

 三風チームのトップの南湖は、サンタクロースの由来であるセント・ニコラウスのエピソードを語るも、ついクセで「12 月 14 日」と云ってしまったり、舞台袖で大きな物音がしたり。「私だけが知っている本当の話を‥‥」と云うところで客席から「ウソや」との声に狼狽。
 つづくたまは、サンタクロースが警官に捕まって職務質問される噺。煙突がないとピッキングで入るサンタ。約束の時間に間に合わないと嘆くサンタを警官が助けてやる。次への橋渡し的終わり方。
 トリの三風は、サンタクロースである父親の帰りを待つ妻とその息子の噺。妻がかなり恐いが、息子の思いがわかって良いエンディング。

 ここで高座の後方に暗幕が引かれる。あやめチームは、奥野君と付き合ってる女がクリスマス・プレゼントだけもらって別れるよう友達と計略する噺。
 トップの遊方は、奥野君を酔っぱらわせて浮気をでっち上げようと女友達と計画する彼女。奥野君がボロクソに云われる。
 つづく三金は高級レストランにて。奥野君はあいかわらず食い過ぎで、勘違い加減がおもしろい。最後は酔って眠った奥野君が転がされてホテルの部屋へ。
 トリのあやめは、奥野君と女友達との浮気現場を彼女が(計画的に)目撃し、その後のすったもんだ。後半、急激に下ネタに。

 最後に全員揃ってのトーク。林家彦いちがゲストで登場。今回のネタ作りについての裏話など。「できちゃった!と SWA でなんか演れないか?」ってな話も。これはなんらかの形で実現してほしい。


 1 時間半でしたが、できちゃった!としてはかなり充実した会に。

 『できちゃったらくご!』は会場を動楽亭へ移すそうで、奇数月は動楽亭で『できちゃったらくご!』、偶数月は繁昌亭で『育っちゃったらくご!』となるようです。
 次回の『できちゃったらくご!』は 1 月下旬の予定。2 月 5 日(木)の『育っちゃったらくご!』は人情噺特集だそうです。

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立川談春大阪大独演会

2008/12/25 @フェスティバルホール

  • 立川談春 《御挨拶》
  • 立川談春 「夢金」
    ―― 中入り ――
  • 立川談春 「芝浜」


 2,700 席のキャパがあるフェスティバルホールでの落語会。しかも東京の噺家が来阪しての独演会。正直、さすがに 2 階は空席が目立つかと思いましたが、なんのなんの、2 階もほぼ満席で、1 階席は売り切ってたそうです。スゴいですね、談春さん。
 落語会にしてはめずらしく座席のグレードが細かく設定されていて、SS 席 4,200 円、S 席 3,500 円、A 席 2,000 円、B 席 800 円の区分け。私はもちろん、いちばん安い B 席(2 階の後方 3 列)です。
 なんやかんやで開演ギリギリに会場入り。冬なのに汗だく。高座の後方にスクリーンが用意されてました。B 席の者にとってはありがたい措置です。


 まずは談春がスーツ姿で登場。今回フェスで演ることになった経緯なんかを語るが、これまで何度か観たなかではいちばんテンション高めで機嫌も良さそう。
 フェス公演の後押しをしてくれたさだまさしからのビデオレターを‥‥と流し始めるも、実はスタッフのドッキリ企画でさだ本人が登場。あとはふたりでいろいろと、ゆるい漫才のようなやりとりに。さだにうながされて談志のエピソードも。

 落語の 1 席目はマクラを振らずに「夢金」を。夜中に舟を出してくれと云う侍に、強欲な船頭が金に釣られて応対する噺。ところが不覚にも、聴いてる自分が夢のなかへ‥‥。

 中入りを挟んでの 2 席目は「芝浜」で、こちらもマクラを振らずに噺へ。東京の噺家で「芝浜」は談志の CD を聴いたくらいだが、それと比較するとあちこちいじっている。ただ、あちこち工事はしたものの、まだ一本の道につながっていない感じで、展開が唐突な場面が散見される。それでも終盤の女房の独白あたりはグッと聴かせる。たっぷり 1 時間の長講。
 パンフレットには《談春の色に染めた「芝浜」を》と自信をのぞかせていたが、まだまだ《談春の色を塗った「芝浜」》との印象。意図しているところは伝わってくるだけに、今後の構築に期待。


 あたりまえですが 2 階席後方は遠かったです。それでも伝わってくるものがありましたし、スクリーンで表情もうかがえたんで、思ってたほどムチャな企画ではなかったと思いました。これなら 800 円はお得ですね。
 最初に「フェスの拍手を受けたかった」云々を何度も云われてたんで、最後は万雷の拍手。さすがに照れたはりました。

 談春さんを追った『情熱大陸』が 1 月 4 日(日)に放送されるそうです。今回の公演の様子も使われるようですよ。
 そしてそして、なんと 5 月 23 日(土)、24 日(日)にサンケイホールブリーゼにて 25 周年記念の独演会がおこなわれるそうです。土曜は夜、日曜は昼夜と、2 日間 3 公演。とうとう本格的に大阪を攻め落としにきましたね。

立川談春 Official Homepage

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べにこご しゃべる紅雀×しゃべるこごろう

2008/12/23 @Salon de AManTO 天人

  • 桂こごろう 《ごあいさつ》
  • 桂雀五郎 「初天神」
  • 桂紅雀 「不動坊」
  • ねこまんま 《三題漫才》
  • べにこご 《漫才》
    ―― 中入り ――
  • こごろう・紅雀 《アンケート・トーク》

※ Vol. 55/最終回


 諸般の事情で最終回となる『べにこご』へ。混雑を予想して早めに行ったんですが、開場前に 30 人ほど、開演時刻になってもお客さんが詰め掛け、高座への通路はもちろん、ロフト(入口上部の荷物棚)にも人を入れて、最終的には 50 人を越える大入りに。着物の女性の団体さんも。
 結局 15 分ほど押しての開演。


 まずはこごろうが番組案内。ねこまんまの漫才は、観客からお題をもらって雀喜が即座にネタを考えると云う趣向。「けっこん」「べにこご」「おしおき」の三題で。

 雀五郎はごく軽いマクラできっちり掴んでから、マイペースで「初天神」を。隣の男のところで昨夜の出来事を話す息子の表情がなんともイヤラシい。噺が進むにつれてますます盛り上がり、息子がイカ(凧)をねだる場面で爆発。サゲまで笑い多し。

 紅雀は季節ネタで「不動坊」。口跡良く心地良いテンポにクスグリてんこ盛りのうえ、表情もクルクルと顔芸満載で、紅雀色が強く笑い多し。即興でねこまんま用の三題を織り込む余裕も。利吉の「案外、頼んないとこおまんな」に歌留多道斎が「さいぜんまで宙に浮いておりましたんで」でサゲ。たっぷりの一席。

 漫才の部はこごろうと雀喜のねこまんまから。お初天神でお披露目したアラスカンシャツで登場。今年は事件が多かった‥‥って感じで、事件の捜査に三題をうまく織り込む。

 つづいてこごろうと紅雀のべにこごコンビ。漫才は初めてと云う紅雀が妙なテンション&アクションで、グダグダ感がおもしろい。

 長めの中入りを挟んで、恒例のアンケート・トーク。この日のお題は‥‥

  1. あなたの今年最大の出来事
  2. クリスマスプレゼント 何が欲しい?
  3. べにこごの思ひ出

 最後にふたりへ花束贈呈も。


 終演は 22:10 頃。開演が押したことや中入りが長かったことを考えると、番組はトントンと進んだ印象。笑いも多かったですし、盛会でした。
 最後に花束をもらった紅雀さんが「これは 2 月から(新しい会を)始めたら怒られるなぁ」と云われてましたが、近々にあらたなプロジェクトが発足の予感も。今後またおふたりで会を立ち上げる思いはあるそうなんで、期待して待ちましょう。

Salon de AManTO 天人

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新春扇町寄席

2008/12/22 @関西テレビ なんでもアリーナ

  • 《小米朝改メ五代目桂米團治襲名披露口上》
  • 桂吉の丞 「時うどん」
  • 桂米團治 「親子茶屋」
  • 《鏡開き》


 裏ルート(?)からお誘いいただいて関西テレビ『扇町寄席』の公開収録へ。この日は《新春スペシャル》で、米朝師匠も登場とのことで期待大。
 観客は 200 名くらいでしょうか。19:00 からとのことでしたが、開場から押して 19:45 分頃からのスタート。


 まずは口上から。定式幕が引かれると、下手より南光(司会)、雀々、米朝、米團治、ざこば、きん枝、八方の面々。高座後方には坂田籐十郎からの幕。
 口上は、米朝、雀々、きん枝、八方、ざこばの順。こんな場では八方が一枚上手。締めのざこばはたっぷり。

 落語は 2 席で、まずは吉の丞。落語のたのしみ方を簡単に紹介してから「時うどん」を。一人バージョンで、安定感抜群。テレビを意識してか、全体にややクサめ。

 主役の米團治は襲名にまつわるあれこれをマクラに「親子茶屋」を。親旦那の厳しさや貫禄は不足気味だが、若旦那の陽気な奔放さ、お茶屋の女将や芸者衆の雰囲気なんかは若旦那の本領発揮で、狐つりの場面はさすが。

 最後に鏡開き。収録前に南光が「鏡開きですか? 鏡割りと違いますの? 米朝師匠、正式にはなんと云うんですか?」と訊くと、米朝曰く「樽どつく」。
 鏡開きには番組のレギュラー司会の八光も参加。米團治の発声で槌を打ち下ろし、観客にも振る舞い酒。その場で飲み始める、自由奔放な米朝。


 21:10 頃に終了。ひょっとすると吉の丞さんの高座は音響チェックで、放送されないのかも。それだとちょっともったいないですね。
 よみうりテレビ『平成紅梅亭』みたいな落語会収録と云う感じではなく、間に AD のツナギが入って、完全にテレビ番組の収録でした。待たされた割には落語が 2 席で時間も短く、なんとも食い足りない感じ。タダなんであんまり文句も云えませんが。
 特番は 1 月 3 日(土)の朝 8:00 より放送です。

扇町寄席

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雷 ON ハート

2008/12/20 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 雷門幸福 「粗忽の使者」
  • 雷門獅篭 「味噌蔵」
    ―― 中入り ――
  • 雷門獅篭 「紙入れ」
  • 雷門幸福 「試し酒」

※ 第 11 回


 私が行ったときはこれまで、だいたい 10 人ちょいくらいだったんですが、この日は 30 人ほどとええ感じの入りに。幸福さんによると、『雷 ON ハート』史上最高の入りで、男性比率も最高だとか。


 幸福はマクラ代わりに、10 月からラジオ用に毎週自作している 3 分間落語を。邦人のノーベル賞受賞について《対象性の破れ》の解説を盛り込んで。
 「粗忽の使者」は粗忽者の侍が口上を伝えに行く噺。粗忽者と云えども侍だけあってなんとなく貫禄があり、そこらがまたおもしろい。

 獅篭の 1 席目はマクラで自著にまつわる話。最初の単行本が出たとき、大阪の某書店で目立つところに置こうと、その店のランキングの 10 位のところに置いておくと、しばらくしてポップに「作者 10 位希望」と書かれてたそうな。
 「味噌蔵」は、節約家の旦那が結婚にいたる導入部はなく、女房が実家で息子を産んだところから。番頭がドガチャカをごまかすのに「ロシアの偉大なる芸術家・ドンガチャーカを‥‥」と云うのがツボ。

 中入りを挟み、獅篭の 2 席目は「紙入れ」。兄貴分の舎弟と浮気する女房がなんともエロい。舎弟が間違えて懐に入れた紙入れを、兄貴分の女房が手品のような演出で返してやるくだりは新しい。あいかわらず現代のクスグリがポンポン入るも、チョイスは許容範囲内。

 トリの幸福は 2 席目もマクラ代わりに 3 分間落語を。子供の携帯電話禁止と振り込め詐欺を、落語の「桃太郎」になぞらえて。
 「試し酒」は、5 升の酒を飲もうと云う下男の酔態にもう少し変化があるとダレが軽減されるかも。


 4 席で 2 時間ちょい。たっぷりの幸福さんに対して、獅篭さんはサラッと演った印象でした。それぞれたのしませていただきました。

 次回は来年の 7 月頃の予定です。

雷門獅篭 公式 HP
雷門幸福の伝統と私
ビビンパの会(落語会手伝いサークル)、高麗楼(朝鮮半島古典)共同ブログ

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福楽の底力

2008/12/19 @天満天神繁昌亭

  • 桂阿か枝 「千早振る」
  • 桂福楽 「田楽喰い」
  • 桂きん枝 「孝行糖」
  • 桂福楽 「尻餅」

※ Vol. 17


 徐々に入りが薄くなってきてて心配してたんですが、1 階席が 8 割ほど埋まって 2 階席にもお客さんが。7~8 人ほどの団体さんが何組かこられてましたが、忘年会代わりなんかも。


 トップの阿か枝は軽いマクラから「千早振る」を心地良い口跡で。基本構成はそのままに、大坂相撲で名を馳せた竜田川が江戸相撲で立身出世‥‥と、これは初めて聴く型で、ムリヤリ感が増しておもしろい。上手さが光る一席。

 ゲストのきん枝はマクラたっぷり。この会への出演依頼が昨年の 10 月だったそうで、14 か月後に満を持しての登場。
 落語はきん枝十八番(正確には三番)のうちより「孝行糖」。さすが淀みない語りでトントンと。横道へのそれ具合がたのしい。御番所から呼出状が届くくだりでは、きん枝ならではのクスグリが笑いを誘う。

 福楽の 1 席目は来年の会の予定を報告してから「田楽喰い」を。喜六の呆け加減が与太郎的で、「ナスビン」「キュウリン」の云い方がおもろい。終盤の立て板に水の云い立ては心地良く。
 2 席目はスッと「尻餅」へ。こちらは夫婦ともどものんきな感じで、福楽のニンに合った感じ。餅(尻)をつく音が軽快でたのしい。女房の「あと何臼?」に旦那が「あと 100 臼」で「んなあほな」なサゲ。


 福楽さんは軽めの 2 席と云った感じでしたが、それぞれ福楽風味を堪能。きん枝さんのマクラ(トーク)はやっぱりおもしろいですね。
 なにより、阿か枝さんの上手さを再確認。来年は要チェックです。

 福楽さんは来年、繁昌亭にて(ほぼ)毎月 27 日に会を開催するそう。次回 1 月 27 日(火)は『ホンマに福楽ひとり会?』を開催。おひとりで「子はかすがい」「おたのしみ」「リクエスト」の 3 席だそうです。

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月亭遊方・林家染弥の蔵出し!うちわ話

2008/12/18 @高津の富亭

【噺家による噺家の日常話】

  • 遊方・染弥 《ごあいさつ》
  • 林家染弥 「時うどん」
  • 月亭遊方 「GORO」 (作:月亭遊方)
  • 《トーク》


 今時やない手書きのチラシが強烈なインパクトで、遊方さんと染弥さんによるトーク企画。事の発端は 染弥さんのブログ に詳しく掲載されています。
 どれくらい入るかまったく予想できなかったんですが、開演直前までどんどんお客さんが増えて 40 人近く入ってました。女性率高し!


 まずは会主のふたりでオープニング。出てきたときからテンション高い遊方に、染弥はやや引き気味。遊方が染弥に「落語はふたりとも 10 分以内。早よトークしたいから」指示し、観客にも「トークがメインですからアンケートに『もっと落語を観たかった』とか書かないように」と注意。「ここは《和民》と思ってください」とも。最初からおもろい。

 まず染弥が「羽織も着ずに出てまいりました。急ぎ噺に掛かります」と、街で見かけた酔っぱらいのエピソードでほぐしてから「時うどん」へ。トントントンとスピーディー。こまかい工夫があちこちにあって、「うどんが 3 本しかない」とボヤく喜六に清八の「初めから 6 本じゃ」がおもろい。最後は銭の勘定を失敗しまくってスッカラカンになるめずらしいサゲ。

 遊方の「GORO」は田舎の喫茶店を訪れた大阪人が他の客の云い間違いに突っ込みたくて仕方なくなってしまう噺。手拭いをトーストに、扇子をバターナイフに見立てる所作が、なんだか新しい。SMAP の稲垣吾郎を稲垣雀三郎と間違えたり、「まだ稲垣雀五郎の方が近いわ」とツッコんだりがツボ。途中、肝心なセリフを云い間違えてしまい、巻き戻して演り直すと云う荒技も。

 メインのトークでは私服に着替えて、ゲストに桂あやめ、桂三金、笑福亭たまを迎えて 5 人で。前日の『育っちゃったらくご!』の反省会に始まり、地方営業でのエピソードや失敗談、再現コント風に高座でスベッたときの言い訳や楽屋風景なども。とにかくおもしろい。
 一応段取りは考えていたようだが、思い出したネタをどんどんしゃべるもんで、用意していたメニューはほとんど消化できずだったよう。それでも 1 時間半以上、たっぷり大笑い。


 とにかくトークがおもしろく、あっと云う間に 2 時間が過ぎていました。たまにはこんなんも良いですね。この内容で前売り 1,500 円はお値打ちです。
 みなさん時間さえあればまだまだおもしろエピソードが出てきそうで、とくに遊方さんはしゃべり足らんと云う感じでした。遊方さんは「第 2 回はできるかどうか‥‥」と云われてましたが、観客の反応も良かったですし、第 2 弾も期待できそう。トークの詳しい内容については書けませんので、気になる方はぜひ次の機会に。

遊方 FOR YOU!
林家染弥は今夜も HAPPY

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育っちゃったらくご!

2008/12/17 @天満天神繁昌亭

【東の旅スペシャル】

  • 旭堂南湖 『東海道中膝栗毛』より「矢橋船」
  • 桂あやめ 「東の旅・発端」~「軽業」
  • 笑福亭たま 「七度狐」
  • 桂三金 「宿屋仇」
    ―― 中入り ――
  • 月亭遊方 「走り餅」
  • 桂三風 「三十石」
  • 《エンディング》


 繁昌亭も夜席は客足が落ち着いてきてるんできょうも少ないやろなぁと思ってたんですが、意外や意外、1 階に 9 割ほど入って 2 階席にもお客さんが流れる大入りに。


 トップの南湖が会のいきさつを。弟子のさろめが「東の旅・発端」の稽古をしているのを見て自分も演りたくなったあやめが、会の打ち上げで「みんなで『東の旅』を演ろう!」と云い出したそう。噺家はそれぞれネタを選び、講談の南湖は「こぶ弁慶」を指定されるも、「武蔵坊弁慶ならしゃべれるんですが‥‥」。
 『東の旅』の原典にあたる『東海道中膝栗毛』から「矢橋船」のくだりを。『東海~』では三十石船のなかで小便騒動が起こる。

 発起人のあやめからも会の発端を。文枝一門では「煮売屋」から稽古を始めるため、自分では「発端」を演ったことがなかったそうで、この日がネタおろし。時折リズムが崩れる場面が見られるも、トラブルを笑いにつなげるあたりはキャリアゆえ。「軽業」に入ると活き活きと。

 たまは自分のラジオ番組にゲストで来る長原成樹のことを調べれば調べるほど恐くなって、「きょうが舞台、最後やったら‥‥」。
 「七度狐」はひさしぶり。やや流れの悪さが感じられるも、灯明が消えかける場面で新演出があったり、あらたな工夫も。これからまだまだ騙されるな終わり方。

 三金に客席から声が掛かる。また太ったようでお腹の出方が尋常でない。飛行機にポテトチップスを持ち込んだら気圧差で袋が爆発しそうだったってな旅行でのエピソードをマクラに「宿屋仇」へ。喜六がデブな三金ヴァージョンで工夫も多く、全体的に陽気な雰囲気。

 中入りを挟み、遊方は某噺家らが忙しいときにサインを求められるとだんだん適当になると云う話を、実演をまじえて紹介。実際の《走り餅》の紹介からネタの「走り餅」へ。侍と乞食がもめているところを通り掛かった喜六と清八が仲裁する噺。めずらしいネタで、こちらもネタおろし。きっちりネタが入っていないようだったが、落語ネタのクスグリを入れたりの工夫も。

 トリの三風は数日前に徳之島へ行ったときの話をマクラに「三十石」を。ベーシックな型だが、後半の舟歌の場面は観客参加型で、観客もいっしょに間の手を入れる。


 たっぷりのネタもあって、公演時間は 3 時間に。半分がネタおろしで完成度としてはまだまだな高座もありましたが、それぞれ新作派ならではの趣向もあり、特集企画としては成功だったと思います。

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平穏亭 桂あさ吉お噺会

2008/12/14 @Gallery HAY-ON-WYE

  • 桂福丸 「狸の賽」
  • 桂二乗 「はてなの茶碗」
  • 桂あさ吉 「書割盗人」

※ 第 8 回


 年の瀬にあさ吉さんでほっこり癒されようと‥‥と云うわけでもありませんが、あさ吉フリークのおたのしみ会へ。この日は 15 人ほどの入り。
 チラシに「討ち入りの日に何かが起こる!‥‥予感」との煽りが入ってて、席亭も開演前のごあいさつで「きょうは討ち入りの日と云うことで、もしかしたら趣向を凝らしてくれているかも」と楽屋に向かってえらいプレッシャーを。


 福丸はこれまで師匠の福團治の前でしか観たことなかったが、この日は若手ばかりの会と云うことでリラックスしている様子。「桂福丸」でウェブ検索した話、赤穂義士ゆかりの吉祥寺での「松の廊下ごっこ」の話、『水戸黄門』の話など、マクラがどれもおもしろい。
 「狸の賽」は子狸を助けてやるところからきっちり丁寧に。

 二乗は、席亭のムチャ振りに即座に対応して吉祥寺の話をした後輩の福丸に感心し、開演後に会場入りする予定だったのに出囃子の CD を持ってたあさ吉にツッコむ。
 「羽織を着て出る機会はあまりないので‥‥」と、大きめのネタで「はてなの茶碗」を。米朝一門の本寸法で、口跡も良く安心して聴いてられる。

 黒紋付きに袴で登場したあさ吉は「きょうは討ち入りの日ですが、だいぶ前のことですし、直接関係ないんで、触れずにいきたいと思います」と完全スルー。
 吉朝一門の忘年会でカニを捌きまくり、鍋奉行として腕を振るいまくった話を誇らしげに。利き手と逆用の出刃包丁を使うとカニは捌きやすいそう。さらに、何度か聴いた、そして何度聴いてもおもしろい入門秘話。「こんな話、平穏亭でしかできませんから」と、あさ吉ワールド全開のマクラたっぷり。
 「書割盗人」は全体的にザックリした印象。終盤の、つもりで暮らす男と盗人との攻防がたのしい。サゲは「鍵描いといてもらったら良かった」。


 高座もおもしろかったですし、客席に笑いも多く、ええ雰囲気の会でした。主任の人徳でしょうねぇ。
 あさ吉さんは英語落語の独演会が控えてるんで、今回はその試運転があるかと思ってましたが、1 席だけと云うことで日本語でした。マクラたっぷりであさ吉ワールドを堪能いたしました。

桂あさ吉@ブログ
Gallery HAY-ON-WYE

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復活!ひつまぶし南湖

2008/12/13 @お食事処「楽」

  • 旭堂南湖 『浪花侠客伝』より「木津勘助」
  • 旭堂南湖 『赤穂義士伝』
    ―― 中入り ――
  • 旭堂南湖 「名探偵ホームズ 禿頭倶楽部」
  • 芦辺拓・南湖 《対談:講談あれこれ》


 名古屋の落語会のメッカ(?)お食事処「楽」が近々なくなると云うことで、南湖さんの復活企画へ行ってみることに。ひさびさの名古屋遠征です。
 綿密に行程計画を立ててたにも関わらず、起きたら予定便の出発時刻でいきなりアセりました。あわてて乗り換え検索しながら駅へ向かい、なんとか間に合う近鉄特急に乗り込んで一路、名古屋へ。
 初めて訪れた「楽」は住宅街にある居酒屋で、会場はその 2 階。36 畳の座敷の奥に本格的な舞台があり、なんとも演芸に向いた会場です。
 なんとかツ離れ。


 1 席目は「楽」の思い出をマクラに、『浪花侠客伝』から「木津勘助」を。材木問屋の旦那の淀屋十兵衛と百姓の勘助がひょんなことから付き合いをすることになる話。義侠心あふれる勘助に惚れた十兵衛の娘が嫁入りし、夫婦で貧しい人のために活躍する。やわらかい語り口でテンポも良く。

 2 席目は断酒会へ行ったときの話をマクラに、『赤穂義士伝』を。元禄 12 年の亀井能登守と吉良上野介の確執に始まり、元禄 13 年の岡部美濃守に対する吉良の刃傷未遂、元禄 14 年の吉良に対する浅野内匠頭の松の廊下での刃傷沙汰、そして内匠頭の切腹。元禄 15 年 12 月 14 日の吉良邸討ち入りまで、主要な事件を網羅。討ち入りは矢頭右衛門七のエピソードで厚みを持たせ、たっぷり 1 時間の長講。
 とくに松の廊下や討ち入りは緊迫感があり、降り積もった雪をサクサクサク‥‥と踏み締めて、山鹿流陣太鼓をドーンドーンドンドンドン‥‥と打ち鳴らしながらの討ち入りの場面は秀逸。

 中入りを挟んでの 3 席目はシャーロック・ホームズの「赤毛連盟」を、明治期になじみのなかった赤毛を禿頭変えて翻案された「禿頭倶楽部」。基本プロットはそのままに、あちこちに笑いを交えて。

 最後に芦辺拓を迎えての対談。長講『赤穂義士伝』について、聴衆に代わって素朴な質問をいろいろ。


 講談 3 席と対談でたっぷり 2 時間を越える会に。長講『赤穂義士伝』は聴いてみたかったんで、名古屋まで行った甲斐がありました。

正直南湖

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売名高座

2008/12/8 @道頓堀極樂商店街 ゑびす座

【ファイナル】

  • 笑福亭たま 「近日息子」
  • 桂かい枝 「丑三つタクシー」 (新作)
  • 林家花丸 「厩火事」
  • 月亭遊方 「喋りざかりの花」 (作:吉田達)
    ―― 中入り ――
  • 遊方・花丸・かい枝 《トーク:扉ノムコウ》

※ 第 8 回/最終回


 紆余曲折のあった『売名高座』も今回で最終回と云うこともあってか、お客さんは 50 人ほどとええ感じの入り。


 開口一番がたまと云う贅沢。師匠の福笑の最新エピソード(ラジオで先輩の噺家のエピソードとしてしゃべっていたもの)で引かせてから「近日息子」を。全体が整理され、展開の整合性も取られ、おもしろいところを凝縮。基本はハイ・テンションだが、間違いを謝らない男のとぼけたリアクションがアクセントに。

 かい枝はマクラをいろいろ振って客層を探るもつかみきれない様子。アメリカ遠征で芸がおおげさになったことを気にしつつ、遠征の話をビザ取得からいろいろ。
 新作「丑三つタクシー」は、たまたま乗ったタクシーで次々と怪現象が起こると云う怪談噺。タクシー運転手の暗~い雰囲気が怖おもろい。『ビギナーズラック』で初演後、今回が 2 回目だそう。

 花丸は仕事で前日に対馬へ、当日の昼間に静岡へ行ったときの話をマクラに、得意ネタの「厩火事」を。何度か観ているが、全体に繰られてヴァージョン・アップしたよう。喧嘩した夫婦の心の機微を、いつもの顔芸は必要最小限に抑え、笑いと人情味をうまくバランスさせて。会話には絡んでこない兄貴分の女房の様子を描写することで噺が立体的に。

 遊方は、繁昌亭では下ネタがスベるって話や、昔の野球のリトルリーグは保護者の応援が酷かったって話など、マクラをつないで「喋りざかりの花」を。景品でもらった花の種から言葉をしゃべる花が育つ噺。今年の 7 月に初めて口演し、今回が 2 度目だったそう。強烈なキャラ設定なのに、遊方の顔が花に見えてくるから不思議。全体的にテンポが出ればもっとおもしろくなりそう。

 中入りを挟んで、会の 3 人でトーク。
 もともと遊方とかい枝がファミレスで長々としゃべってるうちに「いっしょに会をしましょう」と云う話になり、2 人の会だと 2 席ずつみたいでしんどそうだったんで、同じ吉本興業のなかから花丸を誘って 3 人で立ち上げたそう。その頃、キタで落語会が少なかったため、中津ミノヤホールでスタート。ただ、3 人の目標がバラバラで、当時それぞれが悩んでいた時期で、会自体が迷走する結果になったよう。
 これまでの会を振り返ったあと、《扉ノムコウ》と題して今後の目標など。かい枝は「客の気持ちをつかむため、まずアメリカナイズされた芸を戻す」、花丸は「聴かせるネタと爆笑ネタの 2 本柱で芸に幅を持たせる」、遊方は「あらたな落語ファン層を獲得したい」。


 落語もトークもたっぷりで充実の 2 時間半。たまさんも良かったんですが、最終回と云うことを考えると前座なしでトークをもうちょっと長めに‥‥でも良かったかも。
 でも、やっぱり最終回ってなんかさみしいですね。今後はそれぞれの勉強会へ《扉ノムコウ》を確かめに行くことになりそうです。

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たまのフレンドリー寄席

2008/12/7 @ワッハ上方レッスンルーム

  • 桂さん都 「つる」
  • 笑福亭たま 「近日息子」
  • 笑福亭たま 「ベルゼバブの蝿」 (作:笑福亭たま)
  • 三遊亭兼好 「お見立て」
    ―― 中入り ――
  • 《好二郎改メ三遊亭兼好襲名披露プチ口上》
  • 笑福亭たま 「不動坊」

※ レッスンルーム最終回


 たまさんがしきりに《レッスンルーム最終回》を宣伝されてて、超満員になるかとかなり早めに行きました。会場の方は大勢詰めかけても対応できるように高座の際まで座布団が並べられてましたが、そこまでする必要はなかった感じで、それでも 100 人ほどの入りに。


 さん都の「つる」は基本を押さえつつも、さん都風味が出てええ感じ。喜六的男の聞きかじり加減が絶妙で、甚兵衛のツルの由来を嘘とわかって大工の家へ。大工に悠然とした貫禄が備われば完璧かも。

 たまの 1 席目は上方落語協会の繁昌亭緞帳カレンダーのプレゼントでジャンケン大会から、なんじゃかんじゃとマクラたっぷり。「近日息子」は医者を呼びに行くくだりをカットして展開をスピーディーに、町内の連中が寄って間違いを謝らない男に意見する場面でハイ・ヴォルテージに。たま流のクスグリも効果的で、全体が整理されググッと良くなった印象。
 着物を替えての 2 席目は新作「ベルゼバブの蝿」。作家の元に送られてきた呪いの原稿をめぐる噺。初演時は途中まで(原稿に書かれていることが次々に現実となるところまで)で、11/16 の東京での会で完成版を披露したそうだが、打ち上げでダメ出しを食らって 2 日前に改訂版を書き上げたそう。後半は呪いの原稿の送り主を訪ねる展開に。前半は顔芸が凄まじく、構成もこなれて笑いもあったが、後半は説明的で冗長。再構成に期待。

 真打に昇進してから初めて観る兼好は、マクラでたまのことをあれこれ。仕事で東京を訪れたたまは、打ち上げのときから落語のことを延々と語り、兼好宅で奥さんや娘さんにまで落語のことを語ってたそうな。
 たまの話から女性論へと上手くマクラをつないで「お見立て」へ。花魁に会いたい田舎大尽と、会いたくない花魁の間で苦労する男衆の噺。り慣れてると見えて、コンパクトな構成で口跡も良く、登場人物のキャラクターも明確。

 中入りを挟んで、黒紋付きに羽織姿で登場したたまと兼好で襲名披露口上に見立てた対談。たまが目撃した兼好の強烈な愛想ベンチャラ話はもちろん、たまのぶっちゃけ話もおもしろい。協会・団体によって口上の様子が微妙に違うなど、東京の興味深い話もいろいろと。最後は兼好本人の音頭で三本締め。

 最後にたまが「不動坊」を。前半の急な嫁入りに喜ぶ利吉や、後半の屋根の上でのワチャワチャなど、とにかくテンションが高くてやかましく、たま色濃厚。いままで誰のを観ても風呂屋の番台の愛想のなさが腑に落ちなかったが、軽い愛想をする演出に初めて納得。


 たまさんは古典 2 席が充実。「不動坊」はちょっとやかましさが勝ってましたが、「近日息子」はたま演出の完成型が固まったんではないかと思います。かなり好感触でした。
 ゲストの兼好さんはやっぱり上手いですねぇ。マクラから客席がガッツリわいてました。このコンビで会を継続してもらいたいです。
 特筆すべきはさん都さんで、最近観た何回かはかなり好感触。前座で軽めのネタばかりですが、今後がたのしみです。

 レッスンルームでの会は今回で最終回と云うことですが、来年はワッハホールで 2 回開催される予定だそうです。

らくごの玉手箱

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ねこまんま歳末たすけあいスペシャル

2008/12/6 @お初天神(露天神社)参集殿

  • 桂佐ん吉 「狸の賽」
  • 桂雀喜 「鷺とり」
  • 桂こごろう 「素人浄瑠璃」
    ―― 中入り ――
  • ねこまんま 《漫才:スキー》
  • ゴールデンフライ 《のこぎり演奏》
    1. 遠くへ行きたい
    2. ゴビの夢
  • ねこまんま 《漫才:お正月》


 夏の『ジャッキー 7 ねこまつり』に行けなかったんで、満を持してねこまんまのイベントへ。ザッと 70 人は入ってたと思います。


 まず前半戦は落語の部。トップの佐ん吉は「ねこまんまさんの前でさせていただくのが子供の頃からの夢でした」とベンチャラし、博打の小咄をいくつか演って「狸の賽」へ。良く繰られててしっかりきっちり。

 つづいて雀喜。この会のチラシを頼んだ印刷屋で「すいません、《歳末たすけあい》やのにお金いただいて」と恐縮されたそう。「ねこまんまさんをおたのしみにお付き合い願います」とベンチャラして「鷺とり」を。
 枝雀・雀三郎の型をベースに、独自のクスグリをてんこ盛り。酔っぱらったスズメは「電線音頭」で踊る。うなされて目覚めたサギの両隣がサギ太にサギ五郎で、真ん中のサギ(サギ喜?)が「たまには云うこと聞いてくれよ」。《玉江橋の謎》の解説は横へ突き出した右腕を大川に見立てて詳細に。ニワカはなしで、サゲは誰も死なない枝雀の型。ワチャワチャとたのしく。

 落語のトリはこごろう。漫才の稽古で雀喜に細かくダメ出しされ、ついでに「電線音頭」のハメモノも練習させられたそう。枝雀一門でカラオケに行ったときの様子をおもしろおかしく紹介してから「素人浄瑠璃」へ。
 浄瑠璃好きの旦那のウキウキ感とその後の拗ねっぷりを、こごろうならではのほんわかムードも漂わせつつ、表情をクルクル変えて漫画チックに。機嫌を直した旦那が歓喜の雄叫びをあげたところで、なんとなくメルヘンチックな幕引きはこごろうオリジナル。たっぷり充実の一席。

 中入りを挟んで、ねこまんまの 1 席目は「ねこふんじゃった」の出囃子に乗って、アラスカンシャツにジーンズで登場。《スキー》をテーマにワチャワチャと。雀喜の進行にこごろうがチャチャを入れるスタイルで、落語チックなボケもたのしい。「最初はまずボーゲンからですね」「アホかコラ!ボケ!カス!」「そら暴言ですがな」がツボに。

 色物代わりにゴールデンフライによるのこぎり演奏。のこぎり 2 丁にウクレレと云う 3 人編成で「遠くへ行きたい」と「ゴビの夢」の 2 曲を披露。のこぎりは横山ホットブラザーズでおなじみの叩くスタイルではなく、弓でひくスタイル。すべての音がスラーでつながる独特の音色が独特の雰囲気を醸し出す。

 ねこまんまの 2 席目はスーツ姿で登場し、今度は《お正月》をテーマになんじゃかんじゃと。お年玉の額によって変わる子供の新年の挨拶がツボ。


 後半の漫才の部はたのしく、前半の落語の部も充実で、満足度の高い 2 時間でした。こごろうさんが「漫才だけでお金を取るのは申し訳ないんで、落語も‥‥」ってなことを云われてましたが、そこらは吉朝さんが日本舞踊の発表会の前に落語の部を組まれてたことを思い出しました。
 ねこまんまは 2 席とも10 分弱でトントンと「もうちょっと演って!」って感じでしたが、腹八分目くらいの方が良いのかもしれませんね。

 ちなみに《アラスカンシャツ》はどっからどう見てもネルシャツでした。

kogoro.web*桂こごろうのホームページ
ひらけ!ジャッキッキ

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月亭遊方・三遊亭白鳥 二人会

2008/12/3 @天満天神繁昌亭

  • 遊方・白鳥 《ごあいさつ》
  • 桂三幸 「道しるべ」 (作:セブンエイト)
  • 三遊亭白鳥 「給水塔の怪談」 (作:三遊亭白鳥)
  • 月亭遊方 「あほーりーらぶ」 (作:月亭遊方)
    ―― 中入り ――
  • 三遊亭白鳥 「アジアそば」 (作:三遊亭白鳥)
  • 月亭遊方 「葬マッチ・トラブル」 (作:月亭遊方)

※ Vol. 3


 繁昌亭での遊方さんと白鳥さんの二人会も今回で 3 回目。個人的にはかなりたのしみにしてた会なんですが、入りの方は 1 階席が半分埋まったくらいと振るわず。白鳥さんに対するもの珍しさが薄れてきたんでしょうか?


 まずはふたりで番組案内など。落語が初めてと云うお客さんがいて、ふたりとも思わず「チャレンジャーやなあ!」。さらに遊方は「初心者向けやないですよ」、白鳥は「江戸情緒とかはないですよ」。

 前座の三幸は、聴いたことあるマクラをいくつかつないで、上手い流れで「道しるべ」へ。丁稚が寝てる猫や子守っ娘を道しるべに集金に行く噺。聴くのは 3 度目だが、徐々に固まってきた感じ。番頭のツッコミと、番頭の説明に納得する丁稚がおもしろい。

 白鳥の 1 席目は、自身の中学時代を投影した「給水塔の怪談」。東京から新潟に転校してきた生意気な中学生を懲らしめるために、幽霊が出ると云う給水塔に肝試しに行く噺。郷ひろみがアイドル全盛の頃が舞台だが、現代のクスグリがバンバン入って時代は不透明。ムリヤリな展開を勢いで。
 中入り後の 2 席目は、怪し過ぎるインド人が経営する日本蕎麦屋が舞台の「アジアそば」。二ツ目時代にアジア系外国人が多く住むアパートに住んでた経験が微妙に活かされてるよう。こちらも荒唐無稽な噺だが、サゲは綺麗に。

 遊方の 1 席目は、妄想失恋の話や、遊方ががっかりしたときには思いっきり顔に出ると云うのをシチュエーション別に実演しつつ、アホアホ星人に侵略された人類の危機を描いた SF ラヴ・コメディの「あほーりーらぶ」を。初演時には「もう二度と演らないと思います」と云ってたが、ギャグも増え、全体にブラッシュアップされておもしろさ倍増。とくにラスト近くでアホアホ星人が出てくるあたりからおもしろさが加速。セリーヌ・ディオンの“My Heart Will Go On”(映画『タイタニック』の主題歌)が、クライマックスとエンディングに。
 トリの 2 席目「葬マッチ・トラブル」は笑福亭福笑の「葬儀屋さん」と同趣向の噺だが、こちらは葬儀代を値切る遺族に困惑する葬儀屋と云う図。亡くなった父親の死因はかなり酷いが、葬儀代を節約するアイデアがセコくておもろい。


 白鳥さんの 2 席はどちらも初めて聴きましたが、いつもながら変さが強烈ですね。とくに「アジアそば」の方は出てくるのが変なインド人ですから、いくらでもおかしくなれそう。
 遊方さんの方は「葬マッチ・トラブル」が初で、こっちはセコさが遊方さんらしかったです。「あほーりーらぶ」の方は進化しててビックリ。楽屋に来てた桂あやめさんから熱いアドバイスを受けたそうです。まだまだ進化するかも!?!?

 最後にふたりでごあいさつされてましたが、「次は古典特集にしようか?」ってな話になってました。これもたのしみですね。

遊方 FOR YOU!
三遊亭白鳥 公式ホームページ

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師走しんおん寄席 桂こごろう独演会

2008/12/1 @そごう劇場

  • 桂まん我 「寄合酒」
  • 桂こごろう 「動物園」
  • 桂紅雀 「餅屋問答」
  • 桂こごろう 「かぜうどん」
    ―― 中入り ――
  • 桂こごろう 「愛宕山」


 この日は各所で魅力的な落語会が開催されて、落語ファンはチョイスに悩んだんではないかと思います。私は早々にこの会の前売り券を購入してたんで、悩むと云うことはありませんでした。が、それにしても TORII HALL の米團治さんの会とか、繁昌亭の生喬さんの会とか、もうちょっと散らしてくれよ!とは思いましたが。
 で、この日は師匠の南光さんも出る『夢の三競演 2008』とかもあって入りが心配だったんですが、それは杞憂でほぼ満席に。
 パンフレットの番組紹介が「かぜうんどん」となっててトホホな感じ。


 ひさしぶりに観るまん我は「寄合酒」を、町内の連中の色分けも丁寧に、たっぷり。

 こごろうの間で紅雀。普段からスーパー玉手やコーナンを利用している紅雀にとって、高級ブランド店が立ち並ぶそごう劇場は会場入りするまでが緊張するそう。
 「餅屋問答」はヤクザ者のデタラメなお経でたのしく始まり、問答を申し出る修行僧のまくし立てるような立て弁もお見事。住職に扮した餅屋の親父がとぼける表情がおもろ過ぎ。

 こごろうの 1 席目は、大師匠の枝雀が大のお気に入りで、枝雀の会の前座で 1 年以上指定されつづけた「動物園」を。あとの出番を考慮してか、遊びはやや少なめ。もはや《こごろうの型》と云える独自のクスグリ満載。とくにデートで動物園を訪れた友達が「なんやこのトラとどっかで会うたことあるような‥‥」ってのが秀逸。
 2 席目は近所の新婚夫婦のアツアツぶりをうらやましがってから「かぜうどん」を。酔っぱらいがどこまでも陽気でおもしろい。賭場の様子を描写したり、最後に出てくる客が玄関の内側でうどんを食べてたり、あちこちに工夫が。
 中入りを挟んでの 3 席目は袴姿で登場して「愛宕山」をたっぷりと。こちらもこまかい工夫、独自のクスグリがあちこちに。旦那は幇間の一八に負けず劣らず気が若い風で、土器投げでも得意満面。全体にたのしい雰囲気がただよう。


 前半がいずれも 20 分くらいであっさりした印象でしたが、最後に「愛宕山」をたっぷりでおなかいっぱいに。
 「愛宕山」や「かぜうどん」はどうしても吉朝さんのと比べてしまいます。こごろうさんのは基本的には吉朝さんのと同じ型なんですが、目指す方向性の違いで味わいが変わって、ここらが落語のおもしろいところですね。

 来年も 12 月頃に開催の予定です。こごろうファンにとっては年末の恒例行事になりそうですね。

kogoro.web*桂こごろうのホームページ
大阪新音

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