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売名高座

2008/12/8 @道頓堀極樂商店街 ゑびす座

【ファイナル】

  • 笑福亭たま 「近日息子」
  • 桂かい枝 「丑三つタクシー」 (新作)
  • 林家花丸 「厩火事」
  • 月亭遊方 「喋りざかりの花」 (作:吉田達)
    ―― 中入り ――
  • 遊方・花丸・かい枝 《トーク:扉ノムコウ》

※ 第 8 回/最終回


 紆余曲折のあった『売名高座』も今回で最終回と云うこともあってか、お客さんは 50 人ほどとええ感じの入り。


 開口一番がたまと云う贅沢。師匠の福笑の最新エピソード(ラジオで先輩の噺家のエピソードとしてしゃべっていたもの)で引かせてから「近日息子」を。全体が整理され、展開の整合性も取られ、おもしろいところを凝縮。基本はハイ・テンションだが、間違いを謝らない男のとぼけたリアクションがアクセントに。

 かい枝はマクラをいろいろ振って客層を探るもつかみきれない様子。アメリカ遠征で芸がおおげさになったことを気にしつつ、遠征の話をビザ取得からいろいろ。
 新作「丑三つタクシー」は、たまたま乗ったタクシーで次々と怪現象が起こると云う怪談噺。タクシー運転手の暗~い雰囲気が怖おもろい。『ビギナーズラック』で初演後、今回が 2 回目だそう。

 花丸は仕事で前日に対馬へ、当日の昼間に静岡へ行ったときの話をマクラに、得意ネタの「厩火事」を。何度か観ているが、全体に繰られてヴァージョン・アップしたよう。喧嘩した夫婦の心の機微を、いつもの顔芸は必要最小限に抑え、笑いと人情味をうまくバランスさせて。会話には絡んでこない兄貴分の女房の様子を描写することで噺が立体的に。

 遊方は、繁昌亭では下ネタがスベるって話や、昔の野球のリトルリーグは保護者の応援が酷かったって話など、マクラをつないで「喋りざかりの花」を。景品でもらった花の種から言葉をしゃべる花が育つ噺。今年の 7 月に初めて口演し、今回が 2 度目だったそう。強烈なキャラ設定なのに、遊方の顔が花に見えてくるから不思議。全体的にテンポが出ればもっとおもしろくなりそう。

 中入りを挟んで、会の 3 人でトーク。
 もともと遊方とかい枝がファミレスで長々としゃべってるうちに「いっしょに会をしましょう」と云う話になり、2 人の会だと 2 席ずつみたいでしんどそうだったんで、同じ吉本興業のなかから花丸を誘って 3 人で立ち上げたそう。その頃、キタで落語会が少なかったため、中津ミノヤホールでスタート。ただ、3 人の目標がバラバラで、当時それぞれが悩んでいた時期で、会自体が迷走する結果になったよう。
 これまでの会を振り返ったあと、《扉ノムコウ》と題して今後の目標など。かい枝は「客の気持ちをつかむため、まずアメリカナイズされた芸を戻す」、花丸は「聴かせるネタと爆笑ネタの 2 本柱で芸に幅を持たせる」、遊方は「あらたな落語ファン層を獲得したい」。


 落語もトークもたっぷりで充実の 2 時間半。たまさんも良かったんですが、最終回と云うことを考えると前座なしでトークをもうちょっと長めに‥‥でも良かったかも。
 でも、やっぱり最終回ってなんかさみしいですね。今後はそれぞれの勉強会へ《扉ノムコウ》を確かめに行くことになりそうです。

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