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たまのフレンドリー寄席

2008/12/7 @ワッハ上方レッスンルーム

  • 桂さん都 「つる」
  • 笑福亭たま 「近日息子」
  • 笑福亭たま 「ベルゼバブの蝿」 (作:笑福亭たま)
  • 三遊亭兼好 「お見立て」
    ―― 中入り ――
  • 《好二郎改メ三遊亭兼好襲名披露プチ口上》
  • 笑福亭たま 「不動坊」

※ レッスンルーム最終回


 たまさんがしきりに《レッスンルーム最終回》を宣伝されてて、超満員になるかとかなり早めに行きました。会場の方は大勢詰めかけても対応できるように高座の際まで座布団が並べられてましたが、そこまでする必要はなかった感じで、それでも 100 人ほどの入りに。


 さん都の「つる」は基本を押さえつつも、さん都風味が出てええ感じ。喜六的男の聞きかじり加減が絶妙で、甚兵衛のツルの由来を嘘とわかって大工の家へ。大工に悠然とした貫禄が備われば完璧かも。

 たまの 1 席目は上方落語協会の繁昌亭緞帳カレンダーのプレゼントでジャンケン大会から、なんじゃかんじゃとマクラたっぷり。「近日息子」は医者を呼びに行くくだりをカットして展開をスピーディーに、町内の連中が寄って間違いを謝らない男に意見する場面でハイ・ヴォルテージに。たま流のクスグリも効果的で、全体が整理されググッと良くなった印象。
 着物を替えての 2 席目は新作「ベルゼバブの蝿」。作家の元に送られてきた呪いの原稿をめぐる噺。初演時は途中まで(原稿に書かれていることが次々に現実となるところまで)で、11/16 の東京での会で完成版を披露したそうだが、打ち上げでダメ出しを食らって 2 日前に改訂版を書き上げたそう。後半は呪いの原稿の送り主を訪ねる展開に。前半は顔芸が凄まじく、構成もこなれて笑いもあったが、後半は説明的で冗長。再構成に期待。

 真打に昇進してから初めて観る兼好は、マクラでたまのことをあれこれ。仕事で東京を訪れたたまは、打ち上げのときから落語のことを延々と語り、兼好宅で奥さんや娘さんにまで落語のことを語ってたそうな。
 たまの話から女性論へと上手くマクラをつないで「お見立て」へ。花魁に会いたい田舎大尽と、会いたくない花魁の間で苦労する男衆の噺。り慣れてると見えて、コンパクトな構成で口跡も良く、登場人物のキャラクターも明確。

 中入りを挟んで、黒紋付きに羽織姿で登場したたまと兼好で襲名披露口上に見立てた対談。たまが目撃した兼好の強烈な愛想ベンチャラ話はもちろん、たまのぶっちゃけ話もおもしろい。協会・団体によって口上の様子が微妙に違うなど、東京の興味深い話もいろいろと。最後は兼好本人の音頭で三本締め。

 最後にたまが「不動坊」を。前半の急な嫁入りに喜ぶ利吉や、後半の屋根の上でのワチャワチャなど、とにかくテンションが高くてやかましく、たま色濃厚。いままで誰のを観ても風呂屋の番台の愛想のなさが腑に落ちなかったが、軽い愛想をする演出に初めて納得。


 たまさんは古典 2 席が充実。「不動坊」はちょっとやかましさが勝ってましたが、「近日息子」はたま演出の完成型が固まったんではないかと思います。かなり好感触でした。
 ゲストの兼好さんはやっぱり上手いですねぇ。マクラから客席がガッツリわいてました。このコンビで会を継続してもらいたいです。
 特筆すべきはさん都さんで、最近観た何回かはかなり好感触。前座で軽めのネタばかりですが、今後がたのしみです。

 レッスンルームでの会は今回で最終回と云うことですが、来年はワッハホールで 2 回開催される予定だそうです。

らくごの玉手箱

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