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二人のビッグショー in 大阪 柳亭市馬・柳家喬太郎 二人会

2009/1/18 @TORII HALL

  • 桂吉坊 「軽業」
  • 柳亭市馬 「一目上がり」
  • 柳家喬太郎 『牡丹灯籠』より「本郷刀屋」
    ―― 中入り ――
  • 柳家喬太郎 「初天神」
  • 柳亭市馬 「富久」

※ Vol. 7


 この会も人気が定着してきて、今回は昼夜 2 公演(同演目)に拡張。昼の部へ行きましたが、昼夜とも前売り完売で当日券なしだったようです。個人的には、もう少し入る会場に移っても良いように思いますが。
 市馬さんのお弟子さんの市也さんが高座番を務めていました。


 まずは吉坊が「べちゃっとした上方落語」で露払い。軽い挨拶から「軽業」を。露店案内から、見世物小屋は《一間の大イタチ》と《白いクシャク》。軽業小屋に入ってからはきちっとした所作で魅せ、吉朝テイストをそこここに感じさせる。ハメモノも入ってにぎやかに、いかにも上方らしい一席。サゲは「長口上は大怪我の元」。

 羽織なしで登場した市馬の 1 席目は「本日は桂吉坊の会へようこそ」で始まり、ごく軽い挨拶からスッと「一目上がり」へ。八五郎がご隠居に掛け軸のほめ方を習うも、ことごとく失敗する噺。八五郎(上方なら喜六)の困惑ぶりがたのしい。

 喬太郎の 1 席目は「期待しない方がいいですよ」で始まり、口唇ヘルペスの話や年末年始への思いなど、マクラいろいろ。《噺家で忠臣蔵を演ったら》のキャスティングがおもしろく、大石内蔵助は古今亭志ん朝か市馬、浅野内匠頭が柳家花緑か市也、堀部安兵衛が立川談春か林家彦いち、松の廊下であたふたしてる茶坊主が三遊亭白鳥。蕎麦屋の亭主が喬太郎。吉良上野介は‥‥誰もが想像するあの人。
 ワッと笑わせてスッと噺へ。本郷の刀屋で店主との値段交渉をたのしむ侍と、その侍の中間に絡む酔っ払いの浪人とが、退っ引きならない状況に。怪談『牡丹灯籠』の発端「本郷刀屋」で、緊迫感たっぷりに語る。ちょっとした笑いで客席が緩和されるが、おそらく喬太郎独自のアレンジだろう。

 中入りをはさんで喬太郎の 2 席目は、抹茶と『世界の車窓から』を好む自身の息子の話をマクラに「初天神」を。息子と隣の男とのやり取りや団子の蜜の二度漬けはないが、その分、息子の駄々のこね方が強烈で、溜めて溜めて溜めてから発狂したかのように泣き叫ぶ。人力俥に乗る親子を見て息子が云う「格差社会だね」がツボ。団子のくだりまで。

 トリに「二上がりかっこ」で登場した市馬の 2 席目は「富久」。幇間の久蔵がなけなしの一分で買った富くじに一等の千両が当たる。しかし、くじは火事で焼けてしまった‥‥。幇間としては不器用そうな久蔵が火事で焼け出されて不遇なはずが、それでも久蔵のまわりの人間のあったかさで軽い感じを与えるのが市馬らしさか。最後はめでたく幕を閉じて心地良い。


 市馬さんは落語を軽やかにたっぷり、喬太郎さんはマクラで笑いたっぷり落語はこってりって感じでした。吉坊さんも良かったですし、落語会としてはかなり満足度の高い内容です。料金は 3,500 円とややお高めですが、東京の人気真打ちふたりがたっぷり演ってくれてるわけですから、お値打ちですね。

 次回は 6 月 20 日(土)です。

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