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花花寄席

2009/1/24 @ヨシモト∞ホール OSAKA

  • 桂さろめ 「東の旅・発端」
  • 桂三幸 「十徳」
  • 桂文昇 「牛ほめ」
  • おしどり 《音曲漫才》
  • 月亭遊方 「絶叫ドライブ ~彼女を乗せて~」 (作:月亭遊方)
    ―― 中入り ――
  • NON STYLE 《漫才》
  • 桂文華 「ちりとてちん」


 先月末の『花花寄席』に行ったときに、その数日前に M-1 グランプリで優勝した NON STYLE が出ると云うことを T 先生から聞き、噺家勢の番組も良かったんでさっそく手配。当日、開場ギリギリに行くとスゴい行列が! 最終的には 200 人近く入ってたと思いますが、いやはや M-1 効果は絶大です。およそ 9 割は NON STYLE がお目当てのようで、その大半が女子高生と云う、寄席らしからぬ客層。


 開口 0 番のさろめの「東の旅・発端」は噛んだり詰まったりすることなく口跡もしっかりしていて、年末に観たときより格段に良い。客席の反応はまったくないが、ネタ的に仕方ない。

 三幸はマクラで日常の「どないやねん!」なトピックスいろいろ。身近な話題で客席の反応も良く、スムーズに「十徳」へ。登場人物の性格設定をやや極端にしてわかりやすく、おもしろさが伝わりやすい。

 文昇はマクラで落語が《観客の想像力が頼り》の《一人が複数人を演じ分ける》芸であることを実演付きで解説してから「牛ほめ」を。やわらかい語り口でごく丁寧に。「銭儲け教えたろ」「誰殺しまんねん」がいきなりツボ。サゲは牛の尻の穴に御札を貼って「屁の用心になります」。
 「牛ほめ」だと難しい言葉が並ぶんで、同じ仕込んでバラす噺なら「子ほめ」の方が良かったかも。(《牛》が《子》だと昨年の噺になってしまうが)

 おしどりは登場こそオールド・スタイルに失笑気味だったが、針金でモノを作るケンとツッコむマコが受け入れられたよう。客席からのお題は《ハンガー》のあとに《NON STYLE》で、この難題をなんとかこなして拍手喝采。

 中トリの遊方は客層を意識しないようにマクラを振り、でもネタは共感を得やすそうなデートの噺で「絶叫ドライブ ~彼女を乗せて~」。免許取り立ての男が新車に彼女を乗せてデートに行く噺は、ツボツボできっちりウケる。
 女子高生が中心層だったんで、ドライブよりも身近な店が舞台の「コンビニストアの人々」や「わすれうた」なら、さらに良かったかも。

 中入りをはさんで NON STYLE が登場すると絶叫にも近い嬌声。客イジリで様子をうかがってから、時代劇、バイク、野球の実況と、ありネタ数珠つなぎ。それぞれしっかり作り込まれてておもしろい。石田(白い方)が昭和こいるのアクションをしていたが、これは落語ファン向けのサービスだったかも。
 終わるなり客席のあちこちから「チョーカッコイイ!」「もいっかい観たい!」。

 トリの文華は「寄席でこんなアウェイを感じるのは初めて」。ひと口小咄で様子をうかがいつつ、「ちりとてちん」を。文華も登場人物のカラーを濃いめに調整し、所作や顔芸も駆使してわかりやすく。


 いやぁ~、おもしろかったです NON STYLE。客席の甘さを抜きにしても、ネタがしっかりしてて好感が持てました。漫才さんは売れてくるとテレビ出演が増えてネタをしなくなる傾向がありますが、舞台での活躍に期待します。
 一方、立場が逆転して迎え撃った噺家勢ですが、健闘してたと思います。ネタ選びには苦慮されたと思いますが、手を抜くことなく一所懸命の高座でしたし、きっちりウケてました。
 開演前に「途中退場はご遠慮ください」と云うアナウンスをされてましたが、やっぱり NON STYLE が終わったところで帰るお客さんがチラホラ。それでも思ったほどではなかったですし、公演中に携帯電話も鳴りませんでしたから、若手漫才師のイベントでお客さんがしっかり教育されてるんだなと感じました。このなかからふたたび寄席へ足を運ぶお客さんがおられるか、興味深いです。

花花寄席日記
ヨシモト∞ホール OSAKA

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