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新進落語家競演会

2009/1/15 @ワッハホール

【第 46 回 なにわ芸術祭新人賞選出】

  • 《オープニング》
  • 桂壱之輔 「四人癖」
  • 桂三弥 「結婚」 (原作:桂三枝)
  • 林家卯三郎 「番台」
  • 笑福亭由瓶 「稲荷俥」
  • 桂阿か枝 「金明竹」
    ―― 中入り ――
  • 桂三ノ助 「ハト」 (作:桂三ノ助)
  • 笑福亭たま 「いらち俥」
  • 桂春菜 「母恋いくらげ」 (作:柳家喬太郎)
  • 《クロージング》

※ 第 14 回


 昨年はたまさんの会で招待券をいただいたんですが、今年は 2 通応募して 1 通当選。会場へは 17 時過ぎに行ったんですが、すでに長蛇の列。さすがにタダの力はスゴい! 補助席も使って満員です。
 審査員は、伊東雄三(大阪府立上方演芸資料館館長)、金森三夫(産経新聞社文化部)、河内厚郎(演劇評論家・「関西文学」編集長)、水戸徹(関西テレビ放送プロデューサー)の 4 名。(五十音順・敬称略) 新人賞と奨励賞がそれぞれ 1 名選出され、新人賞受賞者はサンケイホールブリーゼで 4 月 30 日(木)に開かれる『上方落語名人会』への出場権を得ます。


 オープニングは桂文華の司会で演者と審査員の紹介と出演順決め。春菜が仕事が遅れるためトリ、あとのメンバーでクジ引き。トップは壱之輔に。持ち時間はそれぞれ 12 分。

 トップの壱之輔は「四人癖」をきっちりと。これがきっちり過ぎて面白味に欠ける。

 三弥の「結婚」は小学生の息子が離婚した父親に見合いを勧める噺で、先日の 『新世紀落語の会』 での「結婚のススメ」とおなじだが、三枝の元ネタからかなりいじってるためタイトルを変えてるそう。ネタはかなり繰られているが、やはり早口が気になる。

 卯三郎の「番台」は江戸落語の「湯屋番」だが、大坂で《湯屋》が馴染みないので演題だけ変えたよう。時間の都合で導入を端折り、若旦那に仕事を斡旋するところから。《女湯》に食い付く若旦那の妄想がなんともたのしい。

 由瓶の「稲荷俥」は硬さが気になり、そうなると訛りも気になる。

 中トリの阿か枝は小学 3 年生に落語をしたときの話で軽く笑わせてから「金明竹」へ。丁稚がスカタンな断りをする場面はごっそりカットし、ややこしい口上をする来客の応対をメインに。なめらかな口跡の立て弁が心地良く、古典落語ならではの味わい。

 中入りをはさんで、三ノ助は元気に自作の「ハト」を。行き倒れのハトが実は‥‥と云う噺。「四人癖」の登場人物や元獣医の卯三郎を登場させたりと余裕あり。古典落語を使ったクスグリは上手いが、独自のクスグリがわかりにくいのが残念。

 たまはショート落語ベストで自分の空気にしてから「いらち俥」をえらい勢いで。繰られまくりで笑いどころ多し。最後に人力俥と市電が激突する直前にスローモーションになる演出は映画的で毎度おもろい。顔芸満載。

 トリの春菜は 3 か月前に子供が生まれたばかりだそうで、親バカぶりを披露してから親子愛をテーマにした「母恋いくらげ」。柳家喬太郎の作で、喬太郎が演るのは観てないが、全体の演出はもとより、こまかいクスグリもそのまま演った感じ。作品力が強く、笑い多し。

 最後に全員が登場し、審査員の講評があってクロージング。


 みな時間枠を意識して噺をまとめてこられててサクサク進行し、18 時に開演して 20 時過ぎには終演となりました。
 個人的に予想をすると、春菜さんとたまさんが抜け出てた感じで、次点は阿か枝さん、卯三郎さん、三ノ助さんあたり。

 審査結果は 1 月 16 日(金)の産経新聞で発表予定です。

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【結果発表】

新人賞 桂阿か枝
奨励賞 笑福亭たま
審査員特別賞 桂春菜

(産経新聞 2009/1/16 朝刊より)
http://f.hatena.ne.jp/wasavy/20090116133241

投稿: わさび | 2009.01.16 13:41

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