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笑福亭たまの脱構築落語会

2009/2/25 @動楽亭

  • 笑福亭笑子 「道具屋」
  • 笑福亭たま 「胎児」 (作:たまよね)
  • 笑福亭銀瓶 「持参金」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭たま 「愛宕山」

※ 第 1 回


 またまたたまさんの新しい会が始まりました。先輩をゲストに迎えての研鑽会と云う位置付けでしょうか。
 客足に謙虚なたまさんは会場の中程に床几を並べられてましたが、それを後方にずらして座布団席を追加。最終的には 70 人くらい入ってました。


 開口一番の笑子は、大阪市内に引っ越してきて「大阪のおばちゃんは飴ちゃんをくれる」体験や「シンガポールはタクシーのおっちゃんが飴ちゃんをくれる」話をマクラに「道具屋」へ。導入は露店で、古道具を並べながら紹介。隣の下駄屋がおばあさんで、これが「ふぁふぁふぁふぁ、ふぇ~」と妙なキャラでおもしろい。まだ演り慣れてないようでテンポの悪さが気になるも、後半は下駄屋のおばあさんの変キャラも手伝ってええ感じに。
 たまによると、福笑の台本をもとに笑子が工夫を加えたそう。

 たまの 1 席目は、仕事で秋田へ行った話から。地元の 辻田与五郎 が秋田弁の漫談で大爆笑を取ったあと、上方落語や大喜利でダダスベリだったとか。「笑いどころの拾い方に地域性がある」との考察。
 「胎児」は、出産間近の母親の胎内での、双子の兄弟のやり取り。ほどいた帯をヘソの緒に見立てたり、逆立ちして胎内の状態を再現したり。かなり繰れてて構成は固まってる感じ。チラホラと「道具屋」がカットイン。

 ゲストの銀瓶は、前の 2 席が普通でなく困惑気味。繁昌亭昼席の打ち上げで感じた金銭感覚の不思議をマクラに「持参金」へ。金物屋がやもめに紹介する女の容姿の悪さをごまかすのに、自分の胸を指して「ここがええ娘やで」と何度も強調するのがかえっておかしい。登場人物の色分けにやや不足を感じるも、銀瓶ならではの軽妙な口跡が心地良い。

 中入りを挟み、たまの 2 席目は息と間の話をマクラに「愛宕山」を。構成はあちこちに手が入れられていて、おもしろいところを中心に残しつつ、かなり刈り込まれた印象。おかげでのどかさが希薄だが、その分クスグリは増幅・増量。大阪の幇間が祝儀に執着する性格付けや、アニメ的なコミカルな演出がたのしい。


 この日はみなたっぷりめで 2 時間超の会に。落語はもちろんたのしめましたが、マクラがどれもおもしろかったです。
 この日は笑福亭の会にしてはめずらしく見台が出ませんでした。ネタによりけりでしょうけど、こんなこともあるんですね。

 次回は 3 月 19 日(木)です。

らくごの玉手箱

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