« 桂三風の早起き寄席 | トップページ | イッセー尾形のこれからの生活 2009 in 大阪 »

鈴本演芸場 三月上席 夜の部

2009/3/1 @鈴本演芸場

  • 柳家小ぞう 「松竹梅」
  • 柳家さん若 「まんじゅうこわい」
  • 林家正楽 《紙切り》
  • 柳家喬之助 「締め込み」
  • 春風亭正朝 「肥壺」
  • すず風にゃん子・金魚 《漫才》
  • 柳亭市馬 「雛鍔」
  • 五街道雲助 「代書屋」
    ―― 中入り ――
  • 柳家紫文 「長谷川平蔵市中見廻日記」
  • 柳家はん治 「背なで老いてる唐獅子牡丹」 (作:桂三枝)
  • 翁家和楽社中 《太神楽曲芸》
  • 柳家さん喬 「百川」


 月曜に関東方面へ出張が入りまして、先輩から「新大阪 7 時半頃の新幹線に乗ってね」とあっさり指示されました。早朝出発はツラいなぁと思ってたんですが、それなら 1 泊分自己負担で前乗りすれば!とひらめき、どうせならとあれこれ検索して鈴本の夜席をチョイス。宿も手配し、密航と相成りました。

 繁昌亭の朝席がハネてから猛烈ダッシュで新大阪駅へ移動し、新幹線で東京へ。都内へ入る頃にはすでに雨がパラパラ。ついてない‥‥。
 国立科学博物館での『大恐竜展』のプレ・イヴェントが丸ビルで開催中と云うことで、まずはそちらへ。骨格標本展示は クリオロフォサウルス の 1 体のみであとはパネル展示と、チとさびしい内容ではありましたが、まぁ宣伝ですからこんなもんでしょう。写真撮影をしつつ 30 分ほど過ごして上野へ移動。

 ホテルへチェックインし、ひと息ついてから鈴本演芸場へ。昼の部の終演前でしたが、すでに 15 人ほど列ばれてました。17 時前には 30 人ほど列ばれたでしょうか。ちょっと早めの開場に。
 開演時は半分も入ってませんでしたが、最終的にはザッと 7 割入りに。


 前座の小ぞうは(おそらく発声の稽古を兼ねて)マイクなし。「松竹梅」をそつなく。

 さん若の「まんじゅうこわい」は(寄席向けに短くされてるのかもしれないが)いきなりこわいモノの訊ね合いから。その後も「まんじゅうがこわい」と云う男がその家の奥で寝るなど、上方のとの違いが興味深い。

 紙切りの正楽は、試し切りの 相合い傘 から、リクエストで梅、卒業式、花見、イチローを。淡々としたおしゃべりもたのしい。

 喬之助は「締め込み」(上方の「盗人の仲裁」)をテンポ良く。

 あちこちで名前は見かけていた正朝だが、マクラから軽妙でなんとも良い雰囲気。ネタの「家見舞い」に入ってもワチャワチャした感じがなんともたのしい。

 にゃん子・金魚の漫才はえらい勢い。金魚の暴走っぷりにバカ負け。

 市馬の登場に客席から「待ってました!」の声。打って変わって落ち着いた高座で「雛鍔」をサラリと。なめらかな口跡が心地良い。

 中トリの雲助の「代書屋」は、上方から江戸へほぼ忠実に移し替えた感じ。

 中入りを挟んで、紫文は三味線漫談と云うより三味線小咄と云う感じ。火付盗賊改方の長谷川平蔵が町を歩いていると‥‥と云う体で小咄を数珠つなぎ。

 はん治は三枝作品の「背なで老いてる唐獅子牡丹」。高齢化したヤクザの噺。

 翁家和楽社中(和楽・小楽・和助)の太神楽は、和楽の進行で小楽と和助が演じるスタイル。最後の刀剣投げのみ、最年少の和助を間に和楽と小楽が投げ合う。

 トリのさん喬が登場すると、会場のあちこちから「待ってました!」の声が掛かる。マクラはボソボソと、《四神旗》の解説を経てネタの「百川」に入ると声量が一段上がる。ここらにトリの貫禄を感じる。他の登場人物とのメリハリもあって、百兵衛の田舎弁がたのしい。百兵衛がクワイのきんとんを飲み込む様子がリアル。たっぷりの一席。


 さん喬さんの上手さはさすがで、百川の座敷が目に浮かぶようでした。それでも技巧的に寄るでなく、おもしろさとのバランスが取れてて、落語のおもしろさが高座からあふれてました。
 東京の噺家さんを観る機会が少なく、初めて観る方がほとんどでしたが、お目当てのさん喬さん、市馬さん、正楽さんあたりはもちろん、正朝さんもヒットでしたし、 こちら の割引券で 2,200 円で入れたってのもあって、かなりお得感がありました。たまには東京の寄席も良いですね。

 高座番をふたりの噺家さんが務められてましたが、おふたりとも女性でした。講談同様、落語界にも女流の波が押し寄せてるのかなとか思いました。

鈴本演芸場

|

« 桂三風の早起き寄席 | トップページ | イッセー尾形のこれからの生活 2009 in 大阪 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24187/44257376

この記事へのトラックバック一覧です: 鈴本演芸場 三月上席 夜の部:

« 桂三風の早起き寄席 | トップページ | イッセー尾形のこれからの生活 2009 in 大阪 »