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きん枝のがっぷり寄席

2009/4/6 @天満天神繁昌亭

  • 桂きん枝 《ご挨拶》
  • 桂三若 「妄想ノート」(作:桂三若)
  • 柳家喬太郎 「竹の水仙」
  • 桂きん枝 「天神山」
    ―― 中入り ――
  • きん枝・喬太郎 《対談》(司会:桂きん太郎)

※ 四番勝負


 昼席を終えてから、花見がてらぶらぶらと時間をつぶしてから、ふたたび繁昌亭へ。
 夜席も 1 階席はほぼ満席で 2 階席に若干の空席と云った状況。最近の夜席の入りを考えると上々でしょう。


 まずは会主のきん枝がご挨拶。喬太郎が桂春團治の会にゲスト出演したときが初対面で、楽屋での堂々としたたたずまいと白髪、さらに高座の上手さに大師匠と思い、事務所を通じて依頼したが、桂あやめの「私より年下ですよ」にびっくりしたそう。

 落語はきん枝の甥弟子の三若が露払い。全国武者修行の話から上手い具合に同級生の話へとつないで「妄想ノート」へ。久しぶりに出会った同級生の家でその男のノートをのぞき見ると‥‥って噺。ノートにツッコみつつ、ちょっとホラーな展開が意外。

 喬太郎の登場に、会場のあちこちから声が掛かる。軽いマクラでほぐしてから「竹の水仙」へ。上方のそれとは細部で構成の違いが見られるが、それよりなにより人物のキャラクター付けや会話のふくらませ方が喬太郎ならではで、クスグリもてんこ盛り。
 卑屈に平伏する世話役に侍が「おまえは柳家権太楼か!」と一喝すると客席好反応で、遠方からの観客の多さをうかがわせる。爆笑でたっぷりの一席。

 きん枝は喬太郎がウケまくったあとで演りにくそうだったが、マクラで空気を変えてから「天神山」を。ネタおろしと思われるが、長丁場でダレることもなく、じっくり丁寧な語りに好感。

 落語を終えて、中入り後は対談コーナー。司会にきん太郎を据え、開演前に観客からもらったお題でおしゃべりすると云うスタイル。選ばれたお題は「東京の粋 大阪の粋」「師匠と弟子」「お稽古」「人工衛星」。対談と云うよりはテーマ・トークの様相で、きん枝は喬太郎から話題を引き出すよりも、自分のおもしろエピソードを連発。
 「人工衛星」からの流れで、きん枝が「上方落語界のテポドンを用意しました」と紹介すると、藤あや子の“むらさき雨情”が流れて桂三象がいつもの正装で登場。もちろんフル・コーラス踊りきる。喬太郎はどうリアクションして良いやら困惑気味。三象は 16 時に楽屋入りし、喬太郎に見つからないよう隠れてたそう。
 さらにきん枝の「こんなんでも踊れますか?」と流されたのは、喬太郎の“東京ホテトル音頭”。頭を抱える喬太郎。きん枝があやめから CD を紹介されたと告げると、喬太郎は「普段こんなことは先輩に云わないんですが‥‥サイテーな女ですよ」。楽屋へ遊びにきていたあやめが袖から顔を出して「コラッ!」。


 たっぷり 2 時間半ほどあり、対談コーナーも盛りだくさんで、満足度の高い会でした。きん枝さんのコンセプト「たっぷりめのネタを 1 席ずつ、がっぷり」と云うのが功を奏していると思います。喬太郎さんがお目当てのお客さんも多かったと思いますが、みな満足できたんではないでしょうか。
 喬太郎さんの「平成元年入門ですよ」にきん枝さんはおののいてました。キャリアが自分の丁度半分ですから、おどろくのも無理ないですね。

 次回は 7 月 6 日(月)、ゲストは笑福亭鶴瓶さんです。

落語家 桂きん枝の初めての子育て

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