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二人のビッグショー in 大阪 柳亭市馬・柳家喬太郎 二人会

2009/6/20 @TORII HALL

  • 笑福亭喬若 「へっつい盗人」
  • 柳家喬太郎 「転失気」
  • 柳亭市馬 「青菜」
    ―― 中入り ――
  • 柳亭市馬 「山号寺号」
  • 柳家喬太郎 『牡丹灯籠』より「お峰殺し」

※ Vol. 8 (夜の部)


 半年に一度のお楽しみ、市場さんと喬太郎さんの二人会です。
 同演目での昼夜公演になって取りやすくなったと思いますが、やはり昼公演は早々に完売だったみたいです。遠征の方は昼の方が都合が良いでしょうね。
 夜の方も完売で、120 人ほど入って満員。


 開口一番の喬若は「悪の道に染まる青春ドラマを‥‥」と「へっつい盗人」へ。喜六と清八のワチャワチャした雰囲気がなかなかええ感じ。清八がへっついを持ち上げる場面で師匠の三喬ばりの駄洒落が入るもウケずで、清八の「さしておもろないやないか!」に喜六も「云わんかったら良かったな」。首をかしげつつ高座を降りる。

 喬太郎の 1 席目はマクラで歌について。市馬とカラオケに行ったときに太田宏美を歌ったところ、市馬が「んだよ喬太郎、そんな新しいの!」と指導。池袋のジャズ・バーで聴いた太田宏美の“失恋魔術師”が耳に付いて‥‥と、アカペラで歌う姿がなんとも心地良さそう。歌い終わって拍手が起こると「その拍手は芸人を付け上がらせますよ」。
 「転失気」は住職と坊主のキャラが振り切れた感じで、超生意気な坊主に住職が問答無用の喝破から「カァーッツ!」を連発。転失気を借りに行った坊主が向かいの花屋の戸を開けようとすると「ガラガッチャッガッチャッガッチャッ」と、「へっつい盗人」のクスグリを掴み込み。無知を悟られまいとする住職と、無知を見透かした坊主の、それぞれの表情が秀逸。

 市馬は開口一番「“失恋魔術師”なんて歌ではない。冗談云っちゃあいけない。ろくなもんじゃない。‥‥取り乱してしまいました」。
 楽屋に桂文三が来ていたようで、襲名にちなんで、柳家小さん、林家正蔵、林家三平などの先代についていろいろ。以前の池袋演芸場が暑かった話から「青菜」へ。やわらかい口跡できっちり丁寧に。

 中入りを挟んで、市馬の 2 席目は落語のオチについてサンプルに小咄をいくつか紹介してから「山号寺号」へ。幇間が「金龍山浅草寺」になぞらえて「○○さん◇◇じ」で地口をいろいろ。「太郎さん東海林」で“野崎小唄”をひと節。噺家のもじりもいろいろ飛び出して「噺家さん春團治」「喬太郎さん肥満児」なんかも。

 喬太郎の 2 席目は、マクラを振らずに『牡丹灯籠』の「お札はがし」のあらすじから「栗橋宿」のくだりを。馬方の久蔵から、夫の供蔵の不倫を聞き出そうとするお峰。グイグイと噺のなかに引き込まれる。笑いのない噺だが、お峰が久蔵に「菜のおひたしはお上がりかい?」と、ここでも「青菜」を掴み込んで笑いに。終盤もちょっとしたクスグリで笑いを誘ってから、圧巻のラストへ。


 どっしりとしてるのになんとも云えない軽さがある市馬さん。爆笑噺と怪談噺の落差がスゴい喬太郎さん。たっぷり堪能させていただきました。
 喬太郎さん前回の Vol. 7 、先月の 独演会 と、TORII HALL での会で『牡丹灯籠』を通し口演してくれてます。つづきが気になりますね。当日の演目表には「お峰殺し」と出てましたが、ネタ出しされるときはネタバレを考慮して「栗橋宿」とされることが多いようです。

 次回は来年 1 月 16 日(土)です。(鬼に笑われる)

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