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あさ吉独演会

2009/6/29 @天満天神繁昌亭

【つながり】

  • 桂さん都 「みかん屋」
  • 桂あさ吉 「稲荷俥」
  • 豊来家玉之助 《獅子舞》
  • 桂あさ吉 「みそ蔵」
    ―― 中入り ――
  • 桂あさ吉 「LOVE 八卦」(作:桂あさ吉)


 たのしみにしていたあさ吉さんの独演会は、あいにくの雨。梅雨とはい云え、こうもぴったり降られると気の毒な気がします。
 当日の伸びは悪かったかもしれませんが、それでも 1 階席が 8 割ほどの入りに。


 トップのさん都は、代名詞とも云える「みかん屋」を。口跡良くトントントンと運び‥‥過ぎに感じられる場面も。それでもみかん屋のとぼけた雰囲気がさん都にぴったり。

 玉之助は昨年の『あさ吉独演会』にも出演し、アンケートで非常に好評だったため、今回も出演となったそう。あさ吉からのリクエストで獅子舞を 20 分。

 あさ吉の 1 席目はたっぷりのマクラから。桂米朝のもとでの内弟子修行の話や、海外公演の話など、何度聴いてもたのしい。海外公演よりも神社の奉納落語の方が演りにくかったと云う話から「稲荷俥」へ。俥に乗った客と俥夫とのやり取りの場面で所作の荒さが目立つも、正直者の俥夫があさ吉のニンに合ってて、全体に良い雰囲気。
 2 席目の「みそ蔵」は江戸落語から移したものだが、大阪弁への置き換えが中途半端で、全体に中途半端な印象。店の者が選ぶ料理に対する番頭の解説は、料理好きのあさ吉ならではの説得力で、妙においしそう。おそらく初演か 2 回目くらいだと思うが、上方では演り手が少ないネタだけに、口演を重ねて整理されることを願う。
 中入りを挟んでの 3 席目は「サプライズを‥‥」と、マクラ代わりにあさ吉の笛(能管)と玉之助の獅子舞とのコラボレーション。自作の「LOVE 八卦」は、初デートの高校生とその守護霊の噺。やや繰れてない感じだったが、ゆるめのクスグリがポコポコ出てきて、なんとも云えない独特のたのしさ。


 とにかくマクラが(たいしたこと云うてないのに)おもしろくて、あさ吉さんのほんわかオーラでほっこり癒されました。「稲荷俥」も「みそ蔵」もツボツボでおもしろいセリフが入ってて、しっかりあさ吉ワールドでした。「LOVE 八卦」「夢組」につづく新作にも期待したいです。
 仕上がりの悪さも見られましたが、落語は技術論だけでは語れないと云うことを体現された、希有な噺家さんです。

桂あさ吉@ブログ

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