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らくご道 笑福亭生喬と桂こごろうの落語会

2009/6/23 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 笑福亭生寿 「軽業」
  • 笑福亭生喬 「野崎詣り」
  • 桂こごろう 「鬼あざみ」
    ―― 中入り ――
  • 《対談:夕焼け日記》


 梅雨らしい微妙な天気でしたが、開場待ちの行列もいつもよりやや長め。開演時にはザッと 50 人くらいと、いつもよりちょっと多めの入りでした。


 開口一番の生寿は「軽業」を。時間の都合か、もぎ取りの部分を抜いたため、全体に笑いが薄くなってしまった印象。途中、ハメモノのキッカケが下座へ届かず、演り直す場面も。サゲは「身体かるわざ中が痛い」。

 生喬は開口一番「声が小さい!」。下座がトチったような格好になってしまったことに対してのフォローと、生寿へのダメ出し。
 12 月の『出没!ラクゴリラ』の会場が押さえられず、正月興行を計画している話や、松喬一門の正月や打ち上げの話など、いつもながらマクラたっぷり。
 季節の話題から「野崎詣り」へ。最初は走り気味だったが、舟に乗ってからは良い感じに。ハメモノもふんだんに入ってにぎやか。

 こごろうは開口一番「声大きいんです」。軽いマクラを振ってから「鬼あざみ」へ。悪童の清吉と父・継母との噺をじっくりと語る。終盤にもう少し凄みがほしいところだが、ここらのバランス取りは難しそう。

 中入りを挟んで、対談コーナー。
 こごろうの「鬼あざみ」は今回が 2 度目の口演とのことで、抜けた場面や間違った場面を反省。ネタ自体は、師匠の桂南光に許可を得て、口伝された桂文團治、桂文紅、南光の口演資料を南光から借りて独自に覚えたそう。東京の「双蝶々」を再構成したような噺だが、生喬が学生時代に観た林家染丸の口演は「双蝶々」に近い構成だったそう。
 生喬の「野崎詣り」は 3 年ぶりの口演。桂雀三郎から付けてもらったそう。若い頃に口移しで付けてもらった雀三郎の「野崎詣り」と笑福亭福笑の「無い物買い」は崩し難く、習ったそのままになってしまうそう。


 「鬼あざみ」は笑いどころがなく、難しい噺でしょうね。演り手としても発散しないんではないでしょうか。ただ、こう云う噺を手がけることで、芸の幅は確実に拡がると思います。
 対談でネタの口伝継承についていろいろと興味深い話が聞けました。ここらが『らくご道』のおもしろいところですね。

 雨男・こごろうさんの会と云うことで夕方から降られるかと覚悟してたんですが、家に帰るまで持ちこたえてくれました。

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コメント

偶然なんですが、最近、桂文團治さんの「鬼あざみ」をよく聞いていて、今日も聞いてました。 確かに笑いどころはないものの、こういう噺もいいなあ、今やってるひといるのかなあ?と思ってました。 立派になって帰ってきた息子に大喜びし、風呂屋に行く姿を見送る親バカぶりがほほえましく、そして悲しい… 映画を観ているような気分で聞いていました、文紅さん・南光さん・こごろうさんのも聞いてみたいなあと思いました。。

しかし、ほんとにたくさんご覧になってますね、わさびさんすごいなあ…

投稿: ぎねす | 2009.06.27 21:42

■ ぎねす さん
文團治さんの音源をよく聴いてるって、シブいですねぇ。:o)
東京では芝居噺として「双蝶々」が掛かることもあるみたいですが、最後がハッピーではないんで、とくに上方の噺家さんでは演り手が少ないんでしょうね。
染丸さんも、生喬さんが観られたとき以来、演られてないようです。

投稿: わさび | 2009.06.28 00:13

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