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育っちゃったらくご!

2009/6/26 @天満天神繁昌亭

  • 笑福亭福笑 「喧嘩の仲裁」
  • 桂三金 「宗論」
  • 旭堂南湖 「ウエスタン」(作:旭堂南湖)
  • 桂三風 「青菜」
  • 桂あやめ 「リメンバァ吉本新喜劇」(作:桂あやめ)
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭たま 「伝説の組長」(作:笑福亭たま)
  • 月亭遊方 「ラジオドリームで恋をして」(作:月亭遊方)
  • 《エンディング》

※ 第 15 回


 今回は福笑さんが前座で飛び入り出演と云うことで落語ファンが結集するかと思いきやそれほどでもなく、それとは別に繁昌亭が目当てとおぼしき団体客が多数詰めかけて、1 階は満席、2 階にも入って大入り満員に。こんな夜席は久々です。昼席みたいな雰囲気。


 まずは福笑。勉強会的な位置付けだった宝塚の会がなくなってしまい、ネタ下ろしや焼き直しネタを試す場がなく、懇意のあやめに出演を依頼したそう。
 「喧嘩の仲裁」は、喧嘩してた二人が仲裁してくれた男にお礼に行くと、近所の若い二人が逢瀬をたのしみにくると云うので、長持に隠れてのぞき見する噺。長持に隠れた二人のやり取りがメインで、福笑らしいクスグリも満載だが、マクラで福笑自身がハードルを上げ過ぎたせいか、ひそひそ声で展開するためか、いまいち笑いが爆発しない。

 三金はこの日、繁昌亭へ自転車でくる途中に車との接触事故に遭ったそう。定番の陰陽のマクラから「宗論」へ。キリスト教信者の息子が歌う賛美歌はさすがに上手い。独自のクスグリもあちこちに。

 南湖はマイケル・ジャクソンの“Thriller”の出囃子で登場。日食にまつわるあれこれをマクラに、自作の「ウエスタン」を。仇討ちの旅をつづけるキッドと悪党のキャメルの決闘。こまかいクスグリもたのしい。

 三風は師匠の桂三枝の自宅の庭で子どもたちに流しそうめんをしたときの話をマクラに「青菜」を。基本どおりきっちりと、それでいて三風独自のクスグリも。

 あやめの「リメンバァ吉本新喜劇」は「蛸芝居」のパロディで、吉本新喜劇が好きな一家のもとへ、東京出身で吉本新喜劇を知らない男が結婚の挨拶にくる噺。懐かしい新喜劇のギャグ満載で、サゲもなるほどな演出。
 あとのたまによると、弟子の桂さろめ(山形県出身)は「ずっとなにを云ってるかわかりません」だったそう。

 中入りを挟んで、たまの「伝説の組長」は、数々の修羅場をどないかしてくぐり抜けてきたヤクザの組長と、組長の影武者になった若い衆の噺。口演を重ねてかなり整理され、繰り返しのクスグリがかなりおもしろい。

 トリの遊方はマイケル・ジャクソンと桂米朝と桂春團治の意外なエピソードから、男前についてマクラをつないで「ラジオドリームで恋をして」へ。売れないラジオ DJ と、その DJ にあこがれる女の子の噺。笑いは少ないが現代版人情噺風で、映画のような展開。ハメモノ的に挿入される曲のチョイスもナイス。サゲもサラッとカッコ良く。

 最後にできちゃった!メンバーが全員登場してエンディング。この日が誕生日の三風に、メンバーから幟のプレゼント。


 7 席で 3 時間とたっぷりの会に。後半になるに従って盛り上がり、最後に遊方さんがしっとり締めると云う、なんともええ感じの構成でした。
 そんななか、前座で登場した福笑さんが苦戦してたのが印象的でした。米朝一門の落語会では先輩から「前座はウケんでもええ」と云われることもあるそうですが、その理由がわかったように思います。

 次回は 8 月 10 日(月)です。

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