« らくご道 笑福亭生喬と桂こごろうの落語会 | トップページ | 育っちゃったらくご! »

たまのフレンドリー寄席β

2009/6/24 @天満天神繁昌亭

  • 笑福亭喬介 「寄合酒」
  • 笑福亭たま 「青菜」
    ―― 長崎さわぎ ――
  • 笑福亭たま 「遊山船」
  • 春野恵子 「袈裟と盛遠」 (曲師:一風亭初月)
    ―― 中入り ――
  • たま・恵子・初月 《座談会》
  • 笑福亭たま 「口入屋」


 久々にたまさんの繁昌亭夜席は 1 階席に 9 割ほどの入り。今回は奈良テレビ 『ゆうドキッ!』 で共演している浪曲の春野恵子さんがゲストと云うことで、彼女のファンも多く来られてたようです。


 開口一番の喬介は「寄合酒」。鯛の料理を任された男がとことん頼りないが、そこがまたなんともかわいらしい。味噌を持ってきた男がいたが、鰹の出汁のくだりまで。

 たまの 1 席目は、マクラで今週の繁昌亭昼席で共演している笑福亭福笑と桂文福のおもしろエピソードをたっぷり。
 「青菜」は先週の 『NIGHT HEAD 第 2 章』 で観たところ。全体に整理された感じだが、サゲは従来の型に戻されていた。上手い演出だと思ってただけに、チと残念。

 たまの 2 席目は、三遊亭圓丈の著作 『ろんだいえん 21 世紀落語論』 にいたく共感した話をマクラに「遊山船」を。基本型からあちこち抜いて、笑える場面を中心に構成。かなり過激な「振袖に南京豆入れたら‥‥」のくだりや、「これやったら 1 本は使てるやろな」「1 本? ‥‥巻き寿司?」のやり取りなど、たまらしい味付けがかなりおもしろい。終盤の「帰って嫁はんとちょっとも違わんように‥‥」から展開が小気味良く、それだけに最後の最後でセリフが多くてもたつくのがもったいない。

 春野恵子「袈裟と盛遠」は、袈裟御前に恋い狂った遠藤盛遠の物語。素人目にも技術的にまだまだなところが見受けられるも、情味たっぷりと。

 中入りを挟んでの座談会は、たまの進行で恵子と初月が観客からの質問に答えるスタイル。浪曲を志したきっかけなど。恵子は仲良くしたいのに、初月は舞台以外では接点を持たないと云う、微妙な距離感がおもしろい。

 たまの 3 席目は「口入屋」。丁稚が口入屋へ女子衆を探しに行く場面や、店を早仕舞いして急かされながらの夕飯の場面は抜かれていたが、それでもたっぷり。様子をしながらの「番頭でおます」の稽古がたのしい。女子衆の特技に落語が入るのは桂こごろうと同趣向だが、これはもともとたまのアイデアで、女子衆の持ちネタ「地獄八景亡者戯」に御寮人が「大ネタやないか」。終盤の台所の場面がドガチャガと荒っぽくなってしまったのが残念。


 たまさんの「遊山船」は何度も観てますが、おもしろいですねぇ。個人的にこのネタは桂吉朝さんの印象が強いだけに、テイストの違う噺家さんの方が素直にたのしめるのかも。
 喬介さんのおもしろさがグイグイきてる感じです。ただ、ちょっとタガがゆるみ過ぎな印象もありますが。今後がたのしみです。

 今回のたまさんの演目は「口入屋」「遊山船」がネタ出しされて、もう 1 席は、最近、独自の工夫を盛り込んだ「青菜」か「代書屋」を、とのことでした。結局「青菜」でしたが、「青菜」も「遊山船」も夏の噺で、家へ帰って女房相手に覚えてきたことを試すと云う展開。ここまで同じようなネタを、しかも 2 席つづけて演るのはどうでしょう。もちろんたのしませるポイントはそれぞれ違いますし、演りたいネタを演っただけなんでしょうが。全体のバランスを考えるなら「青菜」よりも「代書屋」の方が良かったように思います。

らくごの玉手箱

|

« らくご道 笑福亭生喬と桂こごろうの落語会 | トップページ | 育っちゃったらくご! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24187/45452812

この記事へのトラックバック一覧です: たまのフレンドリー寄席β:

« らくご道 笑福亭生喬と桂こごろうの落語会 | トップページ | 育っちゃったらくご! »