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瓦林寄席

2009/7/22 @極楽寺本堂

【俊譽上人十三回忌追善】

  • 桂吉の丞 「軽業」
  • 桂佐ん吉 「田楽喰い」
  • 桂吉坊 「花筏」
    ―― 中入り ――
  • あさ吉・吉弥・しん吉・浅野美希(三味線) 《お囃子紹介》
  • 桂よね吉 「天災」


 地元の吉坊さんを中心に定期的に開催されている『瓦林寄席』ですが、今回は吉朝一門が全員集合と云うことで久々に行ってきました。
 お客さんは本堂いっぱいになって、おそらく定員の 100 名近く入ってたと思います。立地がかなり不便(JR「甲子園口」駅・阪急「西宮北口」駅から徒歩 15 分)と云うこともあってか、顔付けのわりには落語ファンの姿はまばらで、近所の檀家さんが集まった感じです。
 番組情報はなにもなく、誰が出てくるかはおたのしみ。


 まずは吉の丞が登場し、楽屋に観客の雰囲気を伝えつつ、子供が多かったんで簡単な落語解説から。そのさなかに携帯電話が鳴るも、それをいじりつつ笑いに変える余裕も。
 気を取り直して「私もなにを云うてるかわかりませんから」と「軽業」を。物売り屋台から、もぎ取りは《一間の大イタチ》と《取ったり見たり》で短めに。しっかりした口跡で安定感のある高座。

 つづく佐ん吉は、まだ羽織が板に付いてない印象。逆に「田楽喰い」の方は板に付いてきた印象で、かなり繰れてておもしろさアップ。とくに町内の連中のキャラがそれぞれ立ってて、にぎやかな雰囲気に。終盤の立て弁もスムーズで、笑い多し。

 中トリは吉坊。着物姿で駅まで向かう途中、すれ違った女子高生に「お相撲さん?」と間違われた話で笑いを取りつつ、相撲ネタで「花筏」を。あんな小さな身体でも力士の雰囲気が出てくるから不思議。(正確には力士に扮した提灯屋の雰囲気か) 終盤、走り気味になってしまったのが残念。

 中入りを挟んで、あさ吉、吉弥、しん吉が登場し、お囃子紹介コーナー。司会は吉弥。師匠の吉朝の指示で、あさ吉は笛を、吉弥は鼓を、訳もわからず習いに行かされたそう。
 舞台上で二番太鼓の「シャギリ」を打ったあと、浅野美希(三味線)を招いて出囃子の「石段」「三下りカッコ」「外記猿」「猩々」を演奏。とくに「外記猿」は笛が入ると雰囲気が変わって、また違った印象に。
 つづいてハメモノ紹介。「蛸芝居」の三番叟を吉坊の実演で、「皿屋敷」の道中~お菊登場を佐ん吉の実演で。
 最後に長唄の「連獅子」から狂いのところを。

 トリはよね吉。前のお囃子紹介が長過ぎるとボヤきつつ、それでもたっぷり演る宣言。やけくそ気味のマクラに会場にも笑いのうねりが。
 米朝宅に内弟子修業してるとき、米朝夫人のちょっとした一言に米朝がキレた話をマクラに「天災」へ。端々に師匠の吉朝を彷彿とさせる。短気な男のキャラにブレが感じられるも、終盤の盛り上がりはなかなかで、笑いの多い一席に。


 やっぱり吉朝一門は芸達者ですね。落語もさることながら、お囃子紹介もたっぷりたのしませていただきました。
 開場・開演前に下のロビーでお茶とお菓子のおもてなしもあり、これで 1,000 円はお値打ち。とくにご近所さんならぜひおすすめしたい会です。吉坊さんが番組編成されてますから、初心者でも安心な気がします。

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