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トリギン! 笑福亭銀瓶奮闘会

2010/1/30 @TORII HALL

【夜の部】

  • 桂雀太 「鷺とり」
  • 笑福亭銀瓶 「牛ほめ」
  • 桂あやめ 「私はおじさんにならない」(作:桂あやめ)
    ―― 中入り ――
  • あやめ・銀瓶 《対談》
  • 笑福亭銀瓶 「どうらんの幸助」

※ Vol. 05


 50 人ほどの入り。

 雀太はネタのチョイスに失敗した話をマクラに「鷺とり」を。テンポ良く、仁輪加も入ってたっぷり。サゲは「ひとり助かって‥‥」のパターン。

 ゲストのあやめは自身の近況を赤裸々に語りつつ、自戒の念を込めて「私はおじさんにならない」を。おっさん化したキャリアウーマンの噺。
 昼間に姉様キングスの公演があったそうで、中入り後の対談では芸者姿で登場。銀瓶がいろいろ質問するスタイルで、姉キン、映画『あなたのためならどこまでも』、ドラマ『大奥』、新作落語なんかについて、たっぷり。自作の「ルンルン大奥絵巻」の続編を構想中とのこと。

 銀瓶の 1 席目はマクラで、自宅近くの飲み屋で大阪プロレスのブラックバファロー選手と知り合った話。偶然近所に住んでたそうで、さらに食いしん坊仮面も近所だそう。「牛ほめ」は軽快に。
 2 席目の「どうらんの幸助」は喧嘩を収める親分肌の幸助が銀瓶のニンに合った感じ。こちらも軽さが心地良い。


笑福亭銀瓶の出演情報

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花花寄席

2010/1/30 @ヨシモト∞ホール OSAKA

  • リー 5 世 《漫談》
  • 月亭八斗 「子ほめ」
  • 桂三四郎 「時うどん」
  • 桂文華 「ふぐ鍋」
  • ダイアン 《漫才》
  • 月亭遊方 「公園の幼児ん坊」(作:月亭遊方)
    ―― 中入り ――
  • おしどり 《音曲漫才》
  • 笑福亭たま 「代書屋」

※ 第 97 回


 この日は DVD 購入時にもらえた招待券の有効期限だったため、100 人近い大入りに。

 最近は開演前に前座が付き物になっているが、この日はそれが 2 本。
 まずはピン芸人のリー 5 世がおなじみ「シバイタロカー!」のネタ+α。テレビだとアップになってド迫力だが、劇場だともっと過激に演っても良さそう。
 そのあとで八斗は演りにくそう。コンパクトな「子ほめ」に「シバイタロカ-!」をつかみ込み。

 三四郎も「シバイタロカ-!」をつかみ込み。弟弟子のカナダ人・桂三輝のエピソードから、エキセントリックな「時うどん」を。

 たまと出番順を替わって文華。「シバイタロカ-!」を試すも反応がいまいちで、袖のたまに「もうあかんみたい」。「ふぐ鍋」を小気味良く。

 ダイアンはネタの前にアンケートで客をイジるも、ネタに入るとマイペースで淡々とした印象。媚びる必要はないが、客層にあわせたネタは必要かも。

 遊方は自作の「公園の幼児ん坊」。公園で 2 組の親子がかみ合わない会話。ネタ的に弾けきれずな印象。

 おしどりはマコのシャンソンを中心に小ネタを回す。「ウケへん!」連発が逆におもしろい。

 たまはマクラたっぷり。心療内科で「鬱ではなく、芸に行き詰まってる」と診断された話や、東京で柳家三三の凄腕に翻弄された話など。落語は「代書屋」で、いつも以上に押しすぎな印象。マクラも含め、全体に妙なクサさが気になる。


ヨシモト∞ホール OSAKA 花花寄席

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花花寄席

2010/1/23 @ヨシモト∞ホール OSAKA

  • 月亭八斗 「子ほめ」
  • 桂三幸 「男と女の他力本願」(作:桂三幸)
  • 笑福亭扇平 「替り目」
  • 川上じゅん 《腹話術》
  • 明石家のんき 「始末の極意」
    ―― 中入り ――
  • つばさ・きよし 《漫才》
  • 桂あやめ 「ルンルン大奥絵巻」(作:桂あやめ)

※ 第 96 回


 40 人ほどの入り。半分以上が招待券の客かも。

 八斗は開口 0 番。かなりコンパクトな「子ほめ」を。

 久々ののんきの「始末の極意」は、口跡は良いが細部が荒削りな印象。

 あやめはまだのどが本調子でないよう。「ルンルン大奥絵巻」のこの日の上様は八斗様。


ヨシモト∞ホール OSAKA 花花寄席

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二人のビッグショー in 大阪 柳亭市馬・柳家喬太郎 二人会

2010/1/16 @TORII HALL

  • 桂あさ吉 「子ほめ」
  • 柳亭市馬 「粗忽の釘」
  • 柳家喬太郎 『清水次郎長外伝』より「小政の生い立ち」
    ―― 中入り ――
  • 柳家喬太郎 「初音の鼓」
  • 柳亭市馬 「淀五郎」

※ Vol. 9


 昼の部は早々に予約締め切りだったそう。夜の部もほぼ満席の大入り。

 前座のあさ吉はマクラでつかんだかと思うも、ネタの「子ほめ」に入るとどうも空回り。後半は走り気味になって、余計に空を切った感じ。

 市馬の 1 席目「粗忽の釘」(上方の「宿替え」)では、粗忽者が隣の家で“トンコ節”をひと節。なんとも市馬らしい演出。
 2 席目の「淀五郎」をたっぷり。

 喬太郎の 1 席目は、旅の仕事の話や駅での職務質問の話、市馬の歌を受けてキャッツ★アイトライアングルの話など、マクラたっぷり。旅の話題の流れから「小政の生い立ち」へ。喬太郎らしいクスグリも。
 2 席目は「初音の鼓」を軽めに。

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上方亭ライブ

2010/1/16 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 桂雀太 「替り目」
  • 桂しん吉 「初天神」


 上手く時間が空いたんで、久しぶりに『上方亭ライブ』へ、開演直前に飛び込みで。ザッと 80 人ほどの入り。子どももちらほら。

 雀太は酒の燗の種類や酔っ払いの小咄なんかをマクラに「替り目」を。亭主の酔態が枝雀一門な感じで強烈だが、俥屋や女房の引き加減が雀太らしい。俥の梶棒を下ろしたときの様子がリアル。「まだおったんかい!」まで。

 しん吉は学校や幼稚園での落語会の苦労話をマクラに、子どもが出てくる季節ネタで「初天神」を。時間の都合か、隣のおっさんのくだりがなく、あっさりめな印象。みたらし団子まで。


上方亭ライブ
ワッハ上方

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白鳥・恵子の会

2010/1/15 @TORII HALL

【三遊亭白鳥創作落語集「任侠流れの豚次伝」三話完結編】

  • 白鳥・恵子 《ごあいさつ》
  • 三遊亭白鳥 「掛け取り上野動物園」
  • 春野恵子 「流山の決闘」(曲師:一風亭初月)
    ―― 中入り ――
  • 白鳥・恵子 《対談》
  • 三遊亭白鳥 「雨のベルサイユ」


 80 人ほどの入り。

 昨年 9 月の横浜にぎわい座での公演をそのまま大阪へ、と云う企画。白鳥の「任侠流山動物園」を恵子が「流山の決闘」として浪曲化し、主役の豚次を軸にその前後のエピソードを白鳥が補完する構成。

 まずは白鳥の「掛け取り上野動物園」。上野動物園で借金に苦しむアライグマがパンダ親分の手下に取り立てられ、それを豚次が助ける。くだらないクスグリ満載。

 つづいて恵子の「流山の決闘」。流山動物園にたどり着いた豚次が、ゾウを助けるために活躍。流山動物園に乗り込んだパンダ親分とトラに、豚次とゾウが迎え撃つ。浪曲の雰囲気がネタにマッチ。独自のクスグリも。

 最後の白鳥の「雨のベルサイユ」は浪曲と宝塚歌劇のコラボレーション。ベルサイユ動物園のマリーアントワネコと豚次の対決。「掛け取り~」のくだらないクスグリが伏線になっていると云う、バカバカしい大河ドラマの様相にバカ負け。

 対談では今回の企画に対する思いや、今後の展望なども。白鳥はこのシリーズで浪曲向けに作品を拡大補完して大々的な興行に発展させようと目論んでるよう。

 白鳥も恵子もカミカミだったが、笑いが多くてたのしい公演に。なにより、白鳥の作家としての天才性を感じる。中身はバカバカしいけど。


三遊亭白鳥公式ホームページ
浪曲師・春野恵子ブログ

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初春文楽公演

2010/1/11 @国立文楽劇場

【国立文楽劇場開場二十五周年記念】

【第 1 部】

  • 二人禿ににんかむろ
  • 彦山権現誓助剣ひこさんごんげんちかいのすけだち
    • 杉坂墓所の段
    • 毛谷村六助住家の段
  • 壺坂観音霊験記つぼさかかんのんれいげんき
    • 土佐町松原の段
    • 沢市内より山の段

【第 2 部】

  • 伽羅先代萩めいぼくせんだいはぎ
    • 竹の間の段
    • 御殿の段
  • お夏清十郎 寿連理の松ことぶきれんりのまつ
    • 湊町の段
  • 日高川入相花王ひだかがわいりあいざくら
    • 渡し場の段

※ 第 117 回


 第 1 部はほぼ満席、第 2 部は 7 割入りくらい。

 『二人禿』は華やかな舞い。
 『彦山権現誓助剣』は時代物で、事前にパンフレットを読んだだけではかなり複雑な印象を受けたが、実際にはそれほどでもなく。
 『壺坂観音霊験記』は途中まではとてつもなく重苦しいが、壺坂観音が登場してからは一転しておめでたい話に。初春公演にふさわしい演目。

 一方、『伽羅先代萩』は子どもがむごたらしく殺されると云う凄惨な話で、とても正月向けとは云い難い。殺された子どもの仇を討つも、それ自体も後味悪し。
 『>お夏清十郎 寿連理の松』はムチャクチャな展開の世話物。死人が出ないだけ救いかも。
 『日高川入相花王』は豊松清十郎の操る清姫が圧巻。

 地元・奈良が舞台と云うこともあって『壺坂観音霊験記』が好感触。『日高川入相花王』も通しで観てみたい。


 1 月 24 日(日)まで。14 日(木)は休演。15 日(金)より第 1 部と第 2 部の演目を入れ替え。

国立文楽劇場

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桂雀太ひとり会

2010/1/10 @TORII HALL

  • 桂三四郎 「時うどん」
  • 桂雀太 「天狗刺し」
  • 代走みつくに 《漫談》
  • 桂雀太 「百人坊主」
    ―― 中入り ――
  • 桂雀太 「代書」


 老若男女が 100 人以上入った感じで大入り満員。

 トップの三四郎はたっぷりめのマクラから「時うどん」を。以前よりかなり整理された感じ。清八が喜六にうどんをぶっかける演出は相変わらずで、後半はさらにエキセントリックに。

 ゲストの代走みつくには初めて。突飛な云いっぱなしギャグみたいなネタを「なんのこっちゃね~」でムリヤリ締めるスタイル。かなりおもしろいが、10 分が限界。

 雀太の「天狗刺し」「百人坊主」は何度か観ているが、相変わらずきっちり安定した口跡でしっかり笑わせる。
 トリの「代書」が聴き物。ポン菓子屋の松本留五郎が出てくる桂枝雀の型で、時折枝雀を彷彿とさせる場面が見られるも、雀太テイストが支配的。秀逸。


桂雀太のネットで“じゃくったれ!”

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イッセー尾形の初笑い 2010 in 大阪

2010/1/9 @サンケイホールブリーゼ


 満員。チケット発売日に油断してたら 1 階席は完売で、2 階席から。

※ タイトルは勝手に命名。

徘徊
 同級生 2 人に発見された行方不明のおばさん。3 人で屋台で一杯。

カキフライ
 動きのヘンないまどきのバカ男。バイト先の飲食店でパート女性にやたら話し掛ける。「○○系?」の連発がそれっぽい。

お局さま
 吹きさらしの非常階段で一服するベテラン OL。職場を仕切りまくりで、終盤の《なりきり矢沢永吉》な様子がおかしい。

電器屋
 心電図に異常があるも換気扇の修理に呼ばれた、寝違えの電器屋。

コピーライター
 田舎で客先にダメ出しされて帰れなくなったコピーライター。事務所に電話し、部下の作ったアジア旅行向けコピーにダメ出しする場面が秀逸。

天草五郎
 お面を使って天草五郎の話を語る大道芸人。今回が第 2 回のようで、シリーズ化の様相。

ザ・マルクスズ
 再結成したバンドがスキー場でライヴ。『資本論』を読みつつアコースティックギターで弾き語り。

 着替えの前にミラーボールが回り、それぞれのキャラクターがウクレレを使って弾き語りする趣向も。楽器を使った表現に傾倒していることがうかがえる。


イッセー尾形オフィシャルサイト

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南湖だんご 旭堂南湖話術研究会

2010/1/8 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 旭堂南湖 『赤穂義士銘々伝』より「大石内蔵助 山鹿送り」
  • 旭堂南湖 「西行 鼓ヶ滝」
    ―― 中入り ――
  • 旭堂南湖 『名医伝 藪井玄意』より「帝の御脳」

※ 48


 なんとかツ離レ。ドリアン飴付き。

 まずはマクラをたっぷり。昨年の賞レースの反省と今年の意気込み&作戦や、3 月中旬からお遍路に行く話など。 『徳徳亭 毎日寄席』 の苦労なんかも。
 「大石内蔵助」はたっぷり。
 「西行」はコンパクトながら笑いもあってたのしい。
 「藪井玄意」は、現代医学から考えるあきらかに間違った部分があり、そこは本編では抜いて口演後に紹介。

 ひとりで 2 時間の口演。


 次回は 3 月 11 日(木)。

正直南湖

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三金・たま 誕生日二人会

2010/1/6 @天満天神繁昌亭

  • 桂三幸 「ベタインフルエンザ」(作:桂三幸)
  • 桂三金 「アメリカ人が家にやってきた」(作:桂三枝)
  • 笑福亭たま 「宿屋仇」
    ―― 中入り ――
  • TASUKU 《マジックパフォーマンス》
  • 笑福亭たま 「花ねじ」
  • 桂三金 「高津の富」


 入りは 1 階席が 8 割ほど。ほどよく埋まった感じ。

 トップの三幸は新型インフルエンザの噺。導入の新型インフルエンザの解説部分が『さん三の会』のときとは違っていたが、序盤でつかみきれず、人物名や上下を間違えたりで、観客もついて行けず。

 桂三枝門下でマルチコメディーパフォーマーの TASUKU は、マジック、ジャグリング、、パントマイム、バルーンショーなんかを浅く広く演っているそう。マジック、ディアブロ、パントマイムあたりを軽快に。

 たまのこの日の出囃子はモンゴル 800 の“小さな恋のうた”。
 1 席目のマクラで、最近、声が出にくい話。内科的検査ではまったく問題なく、心療内科でカウンセリングを 2 回受けた結果は「鬱ではありません。芸に行き詰まってるだけです」。「宿屋仇」は顔芸やマイム的な演出など、濃厚なたま演出。
 2 席目の「花ねじ」はのどの調子が悪くなったか、声がかすれて聴き取りづらい。

 三金の 1 席目は、今年初めての落語。師匠の桂三枝との海外公演でのエピソードをマクラに「アメリカ人が家にやってきた」をテンポ良く。
 2 席目はマクラで、落語会のチラシについて。この会のチラシの写真で、自分は笑顔なのにたまが苦虫を噛み潰したような表情だったり、『繁昌亭大賞記念落語会』にたまの代演で出る三金の名前が極端に小さかったり、自分の扱いが気になるそう。「高津の富」はきっちり丁寧に。導入部で「二階の八番へご案内」「その部屋、大丈夫か?」と「宿屋仇」を引いたクスグリ。

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出没!ラクゴリラ 正月公演

2010/1/5 @ワッハ上方レッスンルーム

【第一部:初舞台ネタ特集】

  • 生喬・こごろう・花丸・文三 《ごあいさつ》
  • 林家花丸 「煮売屋」
  • 桂こごろう 「子ほめ」
  • 笑福亭生喬 「犬の目」
  • 桂文三 「宿替え」

【第二部】

  • 笑福亭呂竹 「初天神」
  • 桂こごろう 「壺算」
  • 桂文三 「くっしゃみ講釈」
    ―― 中入り ――
  • 林家花丸 「電話の散財」
  • 笑福亭生喬 「植木屋娘」

※ 第 83 回


 第一部で帰る人、第二部から来る人も含め、120 人を超える大入り。

 最初にラクゴリラの 4 人が並んでごあいさつ。ラクゴリラは偶数月開催だが、会場手配担当の生喬が昨年 12 月の分をうっかり取り忘れ、「それなら正月に特別公演を」となったそう。

 第一部は「初舞台ネタ特集」と云うことで、出囃子は全員“石段”。着物も当時のものを着流しで。

 花丸は叩きを入れつつ、口演は 18 年振りと云う「東の旅」の「発端」~「煮売屋」を。叩きのリズムが怪しかったり、後付けのタイミングがおかしかったりもご愛敬。

 こごろうの初舞台は桂吉朝が会主の『岡町落語ランド』で、会場へ向かう途中、迎えにきた吉朝が「中止やぁー。‥‥ウソウソ」。舞台ではネタに入ったとたんホワイト・アウトして訳がわからなくなったそう。
 「初舞台のときのまんま。素うどんです」と、お辞儀から仕切り直して「子ほめ」に。

 生喬はいまでもよく掛けている「犬の目」を。弟子の生寿よりアクが抜けてるように感じたのがなんとも不思議。

 文三の「宿替え」もよく掛けてるとのことで、たしかに何度か観たような。もっとも《いま》らしい高座。

 長めの中入りを挟んで、第二部は通常興行。

 呂竹は「初天神」をきっちりと。みたらし団子のくだりまで。

 こごろうは第一部と第二部の間に散髪してスッキリ。観客はビックリ。
 「壺算」はクスグリ増量で独自の味付け満載。終盤の番頭の困りも、買いもん上手の徳からさらにややこしい追撃を受けて、より困る展開に。秀逸。

 文三の「くっしゃみ講釈」は復讐を誓ったはずの男のとぼけ具合と、終盤の顔芸が秀逸。

 花丸の「電話の散財」は、以前より親旦那のキャラがふくらんで、その放蕩っぷりに磨きが掛かった印象がたのしい。

 生喬は「植木屋娘」をたっぷりと。サゲに独自の工夫。

 5 時間みっちり落語って感じ。これで 1,500 円は安すぎ。


 次回は 2 月 8 日(月)。

出没!ラクゴリラ

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たまの新春落語会

2010/1/3 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 笑福亭笑子 「狸の賽」
  • 笑福亭松五 「月宮殿星都」
  • 笑福亭たま 「初天神」
    ―― 中入り ――
  • 《三題噺:トラ・門松・抹茶パフェ》
    • 笑福亭笑子
    • 笑福亭松五
    • 笑福亭呂竹
    • 笑福亭たま
  • 笑福亭たま 「愛宕山」


 宣伝不足のせいか、入りは 30 人弱とやや少なめ。

 笑子は自宅の近隣者に幼児虐待と勘違いされた顛末を落語に仕立ててきたが、たまからダメ出しされて急遽「狸の賽」に変更。稽古を付けた桂九雀に太鼓判を押されたそうで、独特の展開もニンに合った感じ。

 年末年始をのんびり過ごした松五は、おもしろくないと断ってから「月宮殿星都」を。独自の工夫もちらほら。

 たまは急遽取り決めた三題噺のお題を募集してから、三題噺にまつわるエピソードや先輩後輩の話など、まくらもたっぷり。
 「初天神」はあちこち細かく手を入れた感じ。息子はかなりマセでこまっしゃくれた感じ。父親との関係もおもしろい。

 三題噺は「トラ・門松・抹茶パフェ」で。笑子は喫茶店にトラが‥‥と云う展開。松五はかなりエグい下ネタ。
 急遽出演が決まった呂竹は、たまからのリクエストで新作マクラから。自宅に住みついたイタチとの攻防を。旅の仕事に行くと廊下が糞だらけになってたそうな。三題噺は「動物園」のパロディで。
 たまは外国人が花札職人にインタビューする話に。

 たまの 2 席目「愛宕山」もあちこちに手を入れた感じ。

 久しぶりにたまらしく無軌道な会に。


らくごの玉手箱

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上方落語一心寺亭

2010/1/3 @一心寺シアター倶楽

  • 笑福亭呂竹 「初天神」
  • 桂団朝 「短命」
  • 桂小春團治 「池田の猪買い」
    ―― 中入り ――
  • 《抽選会》
  • ナオユキ 《漫談》
  • 桂春團治 「代書屋」

※ 3 日目/楽日


 ほぼ満席。

 呂竹は軽めのマクラから、コンパクトに構成した「初天神」でみたらし団子のくだりまで。会場が上手くほぐれて良い雰囲気に。

 団朝はマクラで桂米朝の近況なんかをたっぷりしゃべってから「短命」を。口跡良く心地良い。

 小春團治は市販薬のネーミングで笑いを取ってから「池田の猪買い」を。猪肉を買いに行く男のとぼけっぷりがたのしい。

 抽選会につづいてナオユキがフラァ~ッと登場。いつもどおり言葉尻を捕まえるネタで観客を引き込む。大ウケ。

 春團治はめずらしくマクラを振る。今年 80 歳になることから、歴代の春團治が早世したことなど。
 「代書屋」は、代書屋を訪れた客のバカさ加減にあきれた代書屋が、たっぷりの間を取ってからの「あんた、ちょっとアホと違うか」がツボ。

 どの高座もたのしめ、これで前売り 1,500 円はお値打ち。


一心寺シアター倶楽

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恒例!年越しオールナイト落語会

2009/12/31~2010/1/1 @動楽亭

【さぁ、トラになれ!】

  • あやめ・遊方 《ごあいさつ》
  • 《いきなり若手大喜利》
  • 笑福亭生寿 「手水廻し」
    ★ こんなネタ、見たことある? ★
  • 林家染雀 「手切れ丁稚」
  • おしどり 《音曲漫才》
  • 笑福亭鶴笑 「殿様と駄々丸(仮)」(作:笑福亭鶴笑)
  • 笑福亭松枝 「天狗さし」
    ―― 中入り ――
    ★ 2009 新作落語コレクション ★
  • 桂三金 「奥野君のコンパ・スペシャル」(作:桂三金)
  • 旭堂南湖 「大阪漫遊記」(作:旭堂南湖)
  • こっこ 《コッコショー》
  • 笑福亭たま 「憧れの人間国宝」(作:笑福亭たま)
  • 桂あやめ 「のりピー復帰プロジェクト」(作:桂あやめ)
  • 《108 つ!除夜の鐘小咄》
  • 《カウントダウン乾杯!》
    ―― 中入り ――
    ★ おめでた演芸タイム ★
  • 《マイケルに捧ぐダンス:ホームレスリラー》
  • カムローズ・をはぎ。 《舞踊:情熱大陸にのせて》
  • 桂ぽんぽ娘 《メイド漫談》
  • 笑福亭笑子 《腹話術》
    ★ 干支落語・トラ ★
  • 林家小染 「ふぐ鍋」
  • 笑福亭生喬 「トラうどん」(作:笑福亭生喬)
  • 桂三風 「動物園」(観客参加型)
  • めぐまりこ 「メス動物園」
    ―― 中入り ――
    ★ 思わず目の覚める落語会 ★
  • 月亭遊方 「素顔のままで」(作:月亭遊方)
  • 姉様キングス 《音曲漫才》
  • 笑福亭福笑 「珍説・耳なし芳一」(作:笑福亭福笑)
  • 《年男の 1 位を当てまテン!》


 リハーサルが押して開場が 10 分ほど遅れる。寒いとつらい。
 入りは 80 人ほど。昨年と比べてやや少なめで、通路を確保できるほどゆったりめな座席配置。観る方はこれくらいが楽。

 あやめと遊方の開会挨拶につづいて、開口一番の口演権を掛けた若手大喜利。遊方が司会で、参加者は笑福亭笑子、笑福亭生寿、桂さろめ、桂ちきん、桂ぽんぽ娘。観客からお題をもらってのガチンコ謎掛けで、上手い答えを連発した生寿が優勝。

 その生寿は「手水廻し」をごくオーソドックスに、きっちりコンパクトに。

 染雀の「手切れ丁稚」は、あやめが短めに再構成したものを以前に一度口演しただけだったのを、2 日前にあやめから「演って」と指示されたそう。

 おしどりはいつものネタながら、マコがキレまくる新趣向。

 鶴笑は黒紋付に袴と云う、パペットなしの《丸腰》で登場。小拍子で場面を切り替えられる便利さをいまさらながら再確認してから、夢で見た話を。見台・膝隠し・小拍子・手拭いを組み合わせて馬に見立てたり、見台を持ち上げて「天狗の下駄が降ってきたぁ~!」。懐から取り出した赤獅子マスコットを客席に投げ込むサービスも。最後は「天狗裁き」なサゲへ。バカウケ。

 鶴笑のあとで演りにくそうな松枝は、なんとか空気を変えてから「天狗さし」を。

 新作コーナーは三金から。定番「奥野君のコンパ」はスペシャル版で、細かすぎて伝わりにくい楽屋のモノマネ入り。爆笑。

 南湖の「大阪漫遊記」は、数日前よりさらにカチッとした構成に。バカウケ。

 こっこはマジックとフラフープ。

 たまの「憧れの人間国宝」はかなり整理された感じ。

 あやめは年内しか演れないであろう「のりピー復帰プロジェクト」。

 恒例の小咄 108 連発が信念に間に合い、カウントダウンで乾杯。

 新年の幕開けは演芸コーナー。まずはマイケル・ジャクソンの“Thriller”を、ゾンビとホームレスの中間みたいな衣装で踊る。出演は、めぐまりこ(振付けも担当)、こっこ、あやめ、遊方、三金、たま、笑子、さろめ、おしどり。なんとか踊れたって感じ。
 最後に決まった(?)ところで、舞台後方を素っ裸の福笑が横断。

 つづいてカムローズのをはぎ。による舞踊。こちらは次々とおひねりが放り込まれるお見事な芸。

 ぽんぽ娘はいつものメイド漫談。終盤はこの日の出演者についてあれこれ。楽屋にもバカウケ。

 笑子の腹話術にもマイケルが登場。こちらは人形のマイケル・ハックション。繁昌亭昼席でダメ出しを食らいまくって成長したネタを。

 干支落語コーナーは小染の「ふぐ鍋」から。出てくるのはもちろんトラフグ。

 生喬の「トラうどん」はオリジナル。グルメ雑誌の取材で訪れた店で出てきたのがトラうどんと云う珍メニューで‥‥って噺。エキセントリックな展開がなかなかで、この日限りはもったいない出来。

 三風は定番の「動物園」を観客参加型で。トラに入るのが元暴走族と云う味付けも。

 めぐまりこの「メス動物園」は、自身がトラに入る営業を引き受けてしまう展開。着物を脱ぐとトラ柄ならぬヒョウ柄の衣装に早替わり。

 繁昌亭と掛け持ちの遊方は「素顔のままで」でテンション高めの顔芸。

 姉様キングスはたっぷりのマクラから、都々逸、落ちてます、阿呆陀羅経。

 福笑は口跡に酔いが感じられる。「珍説・耳なし芳一」は快楽亭ブラックの「マラなし芳一」と同趣向ながら、福笑テイストたっぷり。

 最後の《年男の 1 位をあてまテン!》は、還暦を迎える松枝と年男だったちきんがランキングする 10 アイテムの 1 位を当てないように、出演者が 2 チームに分かれて対戦。ちきんは「居酒屋メニュー」(1 位は「ミュンヘンの若鶏の唐揚げ」)、松枝は「女性有名人」(1 位は「由美かおる」)。各チームが 1 ポイントずつ取って同点に。このメンバー総出演の状況でボケられるちきんの強心臓に脱帽。
 最後にジャンケン大会でおみやげプレゼントも。

 当日配布された進行表では終演が 3 時頃になるよう予定されていたが、新年を迎えてからはやっぱり押して終演は 4 時に。まさに《落語 8 耐》の趣。

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