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花花寄席

2010/2/27 @ヨシモト∞ホール OSAKA

  • 月亭八斗 「動物園」
  • 明石家のんき 「崇徳院」
  • 小泉エリ 《マジック》
  • 笑福亭鶴笑 「ゴズラ vs ムスラ」(作:笑福亭鶴笑)
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭たま 「憧れの人間国宝」(作:笑福亭たま)
  • 林家花丸 「幸助餅」

※ 第 101 回


 徐々に浸透してきたのか、40 人以上は入った感じ。
 事前配布の番組表からすでに色物が 1 本減っている。

 開口 0 番の八斗はテレビ番組でウーイェイよしたか(ウーイェイよしたか)に小咄を教えたエピソードを物まね混じりに紹介してから「動物園」へ。コンパクトにまとめつつも、パンを持った男の子がよしたか君で物まね入り。これがなかなか似てておもしろい。

 のんきは「崇徳院」を。時間の都合で 1 軒目の散髪屋まで。中途半端でもったいない。

 鶴笑の「ゴズラ vs ムスラ」は初めて観るが、かなりおもしろい。百聞は一見にしかずの芸。

 たまはいろいろマクラを振ってから「憧れの人間国宝」へ入るも、途中で「この噺、やめましょか?」。気を取り直して「憧れの人間国宝」を最後まで。

 花丸は「幸助餅」をたっぷり。


ヨシモト∞ホール OSAKA 花花寄席

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八方会

2010/2/26 @八聖亭

  • 月亭八方 《ごあいさつ》
  • 月亭八天 「天災」
  • 笑福亭仁智 「トクさんトメさん」(作:笑福亭仁智)
  • 月亭八方 「鼻の狂歌」


 いつもどおりの大入り満員。

 八方の前説はオリンピックの話題を軸に、要所にダジャレを交えてたっぷりと。

 八天は「天災」をきっちり。

 仁智は客席を探るようなマクラから老人の小咄へとつないで、鉄板ネタのひとつ「トクさんトメさん」を。客席にマッチしてバカウケ。

 八方は自身の高校時代の話をマクラに、野球から勉強、さらに文武両道へとつないで「鼻の狂歌」を。鼻が落ちた侍のフガフガしゃべりがたのしい。


 演者が替わるたびに毎回何人かがトイレへ。高座と客席の間にしか通路がなく、演者はもとより、トイレへ行く本人以外はかなり気になる。


八聖亭

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サムシング寄席

2010/2/24 @動楽亭

【俺たちは何かを伝えたい!!】

  • 遊方・たま 《ごあいさつ》
  • 笑福亭たま 「ドーベルマン刑事」(作:笑福亭たま)
  • 月亭遊方 「ペンギン・ア・ゴーゴー」(作:月亭遊方)
  • ナオユキ 《スタンダップコミック》
  • 遊方・たま・ナオユキ 《サムシングトーク》
    ―― 中締め ――
  • 笑福亭たま 「景清」
  • 月亭遊方 「埃をかぶったヒーローへ」(作:月亭遊方)


 50 人ほどの入り。開演前に増席が必要になるほど、消極的な設営。

 オープニングはマイナス思考の遊方とたまがネガティヴ発言連発。会の発端を紹介しつつ、遊方が「俺、ナッシングやで」と云えば、たまは「お兄さんはサムシングだけ。上手さもなけりゃ、上下のルールもムチャクチャ」とフォロー(?)。

 たまの「ドーベルマン刑事」は、人間の言葉を理解するドーベルマンのシナモンとの麻薬捜査の噺。かなり繰られてて、コンパクトななかにギャグ満載。

 遊方は、苦手だったラヴリーな女の子について詳細に解説してから、そんな女の子が主人公の「ペンギン・ア・ゴーゴー」を。女の子にイラつく周囲の人々がおかしみに。途中にシナモン登場。

 ナオユキはいつものボソボソと世間にツッコむスタイルで、酔っ払いネタを中心に。

 トークでは、遊方とたまがゲストのナオユキを囲んでサムシングを探る(?)格好。ナオユキの息子や父親のエピソードがかなりおもしろい。時間を取ってたっぷりと。

 たまの 2 席目は「景清」。サゲも含めて、かなりいじっている。

 遊方の 2 席目「埃をかぶったヒーローへ」は、中途採用の中年男性が元ミュージシャンで‥‥と云う噺。BIG CAT での独演会のために作ったそうで、かなりストーリー重視。

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繁昌亭夜席 「猫の日」特集

2010/2/22 @天満天神繁昌亭

  • 笑福亭右喬 「犬の目」
  • 月亭遊方 「猫と金魚」
  • 笑福亭仁勇 「猫の茶碗」
  • 桂蝶六 「猫の忠信」
    ―― 中入り ――
  • 仁勇・蝶六・遊方・右喬 《猫トーク》
  • 笑福亭鶴志 「猫の災難」


 1 階がほぼ満席。

 右喬は自宅のネコが 38 匹まで増えた理由をマクラに「犬の目」を。この日のためにイヌをネコに変えるも、きっちり云い間違える。淡々とした語り口と独特のイントネーションで、落語ロボットみたいな印象が逆に笑える。

 遊方は飼い猫のルナ團治(月團治?)の話から、この日のためにおぼえた「猫と金魚」を。スカタンな番頭に旦那が「おまはん、ホンマに番頭か?」のツッコミがたのしい。後半のテンションの高さは見事に遊方落語。

 仁勇は寄席向けのマクラから、「猫の茶碗」を軽く。

 蝶六の「猫の忠信」は、ほのかに師匠の二代目・桂春蝶のかおりが。

 トークコーナーは、かなりの猫好きの遊方と他のメンバーとの温度差が大きく、なんともちぐはぐな印象。客席で猫好きは半分くらいと、こちらも微妙。

 猫好きと云うより動物好きの鶴志は、直後の独演会でも「猫の災難」を出しているため、それとは別に今回のために東京の型をおぼえたそう。やはり酔っ払いの出てくる噺はニンに合ってて絶品。


天満天神繁昌亭

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繁昌亭昼席

2010/2/21 @天満天神繁昌亭

【笑福亭銀瓶 第四回 繁昌亭大賞受賞記念ウィーク】

  • 林家染太 「動物園」
  • 桂壱之輔 「平林」
  • 笑福亭仁福 「粗忽長屋」
  • 竹井輝彦 《漫談》
  • 桂春若 「京の茶漬け」
  • 笑福亭三喬 「首提灯」
    ―― 中入り ――
  • 春野恵子 『番町皿屋敷』より「お菊と播磨」(曲師:一風亭初月)
  • 笑福亭仁昇 「勘定板」
  • 桂福車 「釜泥」
  • 笑福亭銀瓶 「天災」

※ 第 178 週


 三喬は、ごく軽いマクラから西田当百の川柳「上かん屋 ヘイヘイヘイと さからはず」を紹介してから「上燗屋」を。上燗屋と酔いどれ客の対比が明瞭で、メリハリがあって安心して笑える。首の皮一枚だけ残して斬られた盗人が、逃げる道中に首が前に落ちそうになるでなく横にズレるのは独自演出のようだが、斬られ方を考えると不自然なような。

 銀瓶は、福車絡みで桂ざこばにドッキリを仕掛けられた話でつかんでから、そのざこばに付けてもらった「天災」を。独特の軽さとやわらかさが心地良い。


天満天神繁昌亭

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笑福亭福笑一門会

2010/2/20 @天満天神繁昌亭

【たった二人の一門会】

  • 笑福亭たま 「青菜」
  • 笑福亭福笑 「代書屋」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭たま 「愛宕山」
  • 笑福亭福笑 「瀞満峡」(作:笑福亭福笑)

※ Vol. 4


 前売り完売の大入り満員。

 チラシの煽り文句↓。
「やれるもんなら、やってみやがれ これが下克上落語だ!」
「笑って馬謖をたたっ斬る!」
「吹き出す血潮の師弟愛」

 たまの 1 席目は、最近のマクラ総集編できっちり笑わせてから「青菜」を。独自アレンジでギャグは多めながら、キャラにブレがあってちぐはぐ感が。もう少し整理されればもっと笑いが増えそう。
 2 席目は「代書屋」の思い出から。修業時代に師匠から最後に付けてもらったネタで、当時のインテリが一般人を見下す様子から「おまえに向いてると思う」と云われたそう。「師匠が演らないネタを」と「愛宕山」を。カートゥーンアニメのような演出がたのしい。

 福笑の 1 席目は、いつものように慇懃な挨拶から始まり、オリンピックにボヤいたり、朝青龍に吠えたり。「代書屋」は、舞台となる代書屋の店構えの細かい描写を導入に、陰な代書屋と陽な客との対比が抜群。
 2 席目は、盆梅展から植物虐待へと話題を展開。カーナビを皮切りにボヤキ倒してから「瀞満峡」へ。田舎へキャンプに向かった親子連れが不思議な世界へ迷い込む噺。徐々にエキセントリックになる展開がおもしろい。

 4 席でたっぷり 2 時間半。

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育っちゃったらくご!

2010/2/14 @天満天神繁昌亭

【20 回記念 〈バレンタイン・愛のネタ特集〉 LOVE LOVE LOVE】

  • 《20 回記念口上》
  • 桂あやめ 「営業 1 課の高田くん」(作:桂あやめ)
  • 桂三金 「延陽伯」
  • 桂三風 「ハンカチ」(作:小堀裕之)
  • 旭堂南湖 「お秀の結婚」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭たま 「新景累ヶ淵 豊志賀の顔」(作:笑福亭たま)
  • 月亭遊方 「いとしのレイラ ~彼女のロック~」(作:月亭遊方)
  • 《エンディング》

※ 第 20 回


 1 階がほぼ満席と結構な入り。

 記念口上はメンバー全員が並び、年期の若い順に。それぞれらしい口上だったが、遊方は「大学の落研で最初におぼえた落語が僕の噺家人生の原点です。聴いてください」と「甘酒屋」を一席。締めはジャンケンで負けた遊方が。

 あやめはフィギュアスケートなら織田信成支持を熱く語ってから「営業 1 課の高田くん」を。さすがに手堅い。

 三金は、桂三枝のマネージャーのおもしろエピソードをマクラに「延陽伯」を。こちらも手堅い。

 三風は上方落語台本大賞入選作で、小堀裕之(二丁拳銃)の「ハンカチ」。夫婦喧嘩した亭主が妻に愛を叫ぶコンテストに出ることになる噺。小品ながらしっかりした落語。サゲが読めてしまうのが難点か。

 南湖は学生時代の甘酸っぱい思い出(?)をマクラに「お秀の結婚」を。器量は悪いが気立ての良い怪力のお秀の結婚話。

 たまは落語の構成の解説から「新景累ヶ淵 豊志賀の顔」を。前半は顔芸、後半は修羅場。もう少し流れが整理されればパロディー物として残りそう。

 遊方はロックと落語のノリの違いをマクラに、初の独演会を心斎橋 CLUB QUATTLO で開催したときに作った「いとしのレイラ ~彼女のロック~」を。フォークバンドのメンバーがロックファンの女の子に惚れる噺。トリ向きのストーリー性の高いネタをたっぷりと。

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八方の面白小話教室

2010/2/12 @八聖亭


 八聖亭で午前中に開かれているモーニングカルチャー枠で、月亭八方による小話教室を第 2・4 金曜日に開催。小咄ではなく小話。《面白》と冠を付けてハードルが上がってる気もするが、八方師匠なら無問題。
 この日が初日で、受講者数はツ離れせずだったが、テレビの人気者が少人数へ向けて間近でおしゃべりしてくれるだけでもお得感あり。

 「笑いは人それぞれなんで、ホントは教えることなんてないんです」と前置きしつつ、駄洒落の重要性からスタート。駄洒落は元来くだらないもので、それを「しょーもな」と批判すること自体がナンセンスだとし、会話の句読点に駄洒落を使うことで活きてくると解説。
 新聞からの話題のチョイスの仕方や、話の舵取りの指針など、八方流のトークのノウハウも展開。ラジオやテレビ、高座のマクラで扱われた話題の設計図面を見せてもらったような印象。受講者とやり取りしつつ、その場で話のタネを探り出すなど、実践形式のレクチャーも。

 八方師匠自身も探りさぐりな感じでしゃべられてたが、かなり濃密な 1 時間半に。


八聖亭

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上方亭ライブスペシャル 落語と落語のつぼ

2010/2/11 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 都丸・さん都 《師弟トーク》
  • 桂さん都 「動物園」
  • 桂都丸 「宿題」(作:桂三枝)


 かなりの盛況。

 オープニングの師弟トークは、弟子修行中のさん都のダメっぷりを中心に、たっぷりと。どこでものようだが、師匠(都丸)よりも師匠の奥さんをしくじらないように、だったそう。
 都丸の塩鯛襲名および一門の襲名・改名の話題も。

 さん都の「動物園」は前田園長が登場するので桂雀々の型か。

 都丸は外国語講座のマクラでたっぷり笑わせてから「宿題」を。小学生の息子の通う塾の宿題をやらされる父親の困りがたのしい。三枝作品もすっかり板に付いた印象。


ワッハ上方

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黄金井脩 - 舞う雪に唄う 2010

2010/2/10 @TORII HALL

【黄金郷 ~エル・ドラード~】

※ 33 回目の旅


 落語以外で TORII HALL は初めて。高座がなく、圧迫感が激減。
 女性客を中心に、ザッと 80 人くらいの入り。

 ショウは黄金井脩ひとりで弾き語りで、新譜『朧』からの曲を中心に選曲。歌とギターの心地良さはもとより、独特のゆるめのトークもたっぷり。45 分 × 2 + α で約 2 時間。


 TORII HALL での次回のコンサートは 6 月 16 日(水)。

黄金井脩

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月亭遊方・林家染弥の蔵出し!うちわ話

2010/2/9 @高津の富亭

※ 第 8 回


 小雨降るなか、ザックリ 40 人ほど。

 ゲストに和歌山弁落語の桂枝曾丸を迎え、なぜ和歌山弁落語にたどり着いたかを探る‥‥ってのがもともとも趣向のよう。
 師匠の桂文枝(当時、小文枝)にハマらず、修業時代はかなり苦労したそう。当時の嫌われエピソードは凄まじいが、あらためて振り返ると枝曾丸自身が悪かった(気配りがまったく足りていなかった)ような‥‥。
 染弥の小芝居はもともと枝曾丸と楽屋で遊んでたのが始まりだったそう。そんな枝曾丸の元祖小芝居もかなりおもしろい。ヨイショしまくる中堅の噺家が秀逸。
 企画後の打ち合わせで思いついたであろう《あかるいエロトーク》では、発起人の遊方が持ちネタ総動員の様相で爆発。基本は中学生。

 枝曾丸のエピソードがかなりキツめで、しかも思いつきテーマなんかで話が発散したりでグダグダだったり、そこらがまたうちわ話的でもあり。


 次回は 4 月頃。

遊方 FOR YOU!
林家染弥は今夜も HAPPY

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笑福亭たま・旭堂南湖 二人会

2010/2/7 @動楽亭

【近松門左衛門に挑む!!】

  • 笑福亭笑子 「寿限無」
  • 旭堂南湖 「義士切腹 赤垣の巻」(『赤穂義士銘々伝』より)
  • 笑福亭たま 「兵庫船」
    ―― 中入り ――
  • 旭堂南湖 「出世景清(3)」
  • 笑福亭たま 《新作 from 「心中天網島」》

※ 3 日目


 入りは初日と同じ 15 人。

 笑子は、本名の画数が良いので夫婦別姓にしたが‥‥ってなマクラから「寿限無」を。寿限無‥‥くんが成長して長寿をまっとうすると云う独自の型。

 南湖の 1 席目の前に、たまが観客を前方に寄せる。少なくて膝送りはめずらしい。南湖はそんなたまの気遣いについてイジッてからネタへ。『赤穂義士銘々伝』より、赤垣源蔵が夜具を兄に見立てて別れの盃を交わす話。討入りの場面が圧巻。
 2 席目は景清の話。捕縛された景清が仇の源頼朝と接見。頼朝の懐の深さに感服した景清が、両眼を自身でくり抜いて清水寺に奉納する。盲目となった景清の先が気になるも、大団円。

 たまの 1 席目「兵庫船」は、やや短めに。ハメモノのタイミングが合わず、東京で失敗したエピソードも。
 長い“長崎さわぎ”からの 2 席目は、近松の「心中天網島」を下敷きにした噺。高校教師と女子高生の恋の噺。時事ネタでムリヤリな地口オチをなんとかできれば。
 今回の新作 3 本の中からどれか 1 本を『たまのさよならフレンドリー寄席』でできれば‥‥とのこと。


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笑福亭たま・旭堂南湖 二人会

2010/2/6 @動楽亭

【近松門左衛門に挑む!!】

  • 旭堂南斗 「細川の福の神」
  • 旭堂南湖 「義士切腹 大高の巻」(『赤穂義士銘々伝』より)
  • 笑福亭たま 「書割盗人」
    ―― 中入り ――
  • 旭堂南湖 「出世景清(2)」
  • 笑福亭たま 《新作 from 「冥途の飛脚」》

※ 2 日目


 入りは約 40 人と、まずまず。

 NSC 出身の南舟は「細川の福の神」を、所々引っ掛かりつつも安定した語り口で。

 南湖の 1 席目は『赤穂義士銘々伝』より、大高源吾が江戸へ向かう道中に伊勢で義兄と別れで、腹切魚(コハダ)をめぐる話。
 2 席目は景清の話。加賀丈助と名乗り、源頼朝の首を狙う。景清の母を投獄すれば景清が出てくるだろうと鎌倉へ連れてくる道中、景清は警護の 300 人もろとも母を殺してしまう。

 たまの 1 席目は、師匠の笑福亭福笑宅で前日から朝まで続いた新年会の話。恒例の『パネルクイズ アタック 25』の録画を 8 週分を消化したそう。「書割盗人」は、お花との妄想がツボ。
 長ぁ~い出囃子で登場した 2 席目の新作は、近松の「冥途の飛脚」を下敷きにしたもの。色街で借金を作った手代が、店から三百両を借りて事なきを得るも、その店からの借金もなんとかしたいと相談する噺。擬古典風。まさにできたてで、ストーリーを追っただけの印象。


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笑福亭たま・旭堂南湖 二人会

2010/2/5 @動楽亭

【近松門左衛門に挑む!!】

  • 旭堂南舟 『源平盛衰記』より「那須与一」
  • 旭堂南湖 「出世景清(1)」
  • 笑福亭たま 「池田の猪買い」
    ―― 中入り ――
  • 旭堂南湖 「義士切腹 矢頭の巻」(『赤穂義士銘々伝』より)
  • 笑福亭たま 《新作 from 「曽根崎心中」》

※ 1 日目


 観客は 15 人と少なめ。

 ウエスト 59 cm の南舟は「那須与一」を、途中詰まりつつもなんとか最後まで。

 南湖は那須与一が扇を射落とした場面の続きから、景清が登場するくだりをマクラ代わりに。近松門左衛門の紹介を挟み、時代をさかのぼって景清の幼少期に。なんとも見事な構成。父を守るために叔父を殺した幼少の藤丸が、名を景清と改めて源頼朝の首を取ろうと決意をするところまで。
 2 席目は『赤穂義士銘々伝』より、若輩ながらも忠義の矢頭右衛門七の話。

 たまの 1 席目はまず、落語の構造について。笑福亭福笑の分析によると、1 席の高座でマクラと落語本編に大別されるが、マクラも《ツカミ》《時事ネタ等での笑い》《落語に関する解説》のパートで構成され、落語本編も《ツカミ》《本題へのアプローチ》《本題》と構成されている。「池田の猪買い」は、たまが考えるおもしろさを盛り込んで改訂したそうだが、たま自身そのポイントがまだ明瞭になりきってないような印象。
 2 席目の新作は近松の「曽根崎心中」を下敷きにしたもの。心臓病の少年と腎臓病の少女の小さな恋物語。テーマは重めながら、笑いにとらわれずに整理すると良品に仕上がりそう。


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正直南湖

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